木の家だいすきの会

「木の家だいすきの会」は、木をはじめとする自然素材の専門的な知識や技術を持つ設計士や大…

木の家だいすきの会

「木の家だいすきの会」は、木をはじめとする自然素材の専門的な知識や技術を持つ設計士や大工さんが集まり、自然素材の家づくりやリノベーションをサポートするNPO法人です。 https://www.kinoie.org/

マガジン

  • 近くの森の木で家をつくる

    20年前に奥武蔵の森の木を使って家づくりをしようと考えて始めた、木の家づくりの奮闘記。100棟の家づくりを振り返えります。

  • キニナル、キノコト

    木や木の家にまつわるちょっとした知恵や知識を、専門家がわかりやすく教えます!質問も大募集!

  • 木の家だいすきの会メンバーズファイル

    木と木の家を愛してやまない、建築士・大工さん・工務店のメンバーをご紹介します

最近の記事

◇2 日本の森は伐られないために破壊が進む、その本当のわけは?

2022年12月10日 20年前に奥武蔵の森の木を使って家づくりをしたいと考えて始めた木の家だいすきの会。100棟の家づくりのお手伝いを振り返って、感じたこと、乗り越えてきたこと、やろうとしてやりきれなかったことなど奮闘の記録です。 目次 木を伐ることは、森林破壊ではないの? 森林破壊と文明崩壊 伐られないから破壊が進む森 住まいに木を使うことで森を守る 木を伐ることは、森林破壊ではないの?  木の家だいすきの会の活動を始めた20年前と今では環境問題に関する意識が変

    • なぜ「伐採からはじめる家づくり」なのか

      家づくりがググっと深くなる新築、リノベーションに関わらず、私たちがお勧めしているのは、「伐採見学からはじめる家づくり」です。 伐採見学会では、先人たちが50年60年以上かけて大切に育ててきた木の命をいただき、大黒柱や梁、床板などに利用される木が伐採されるのを見学します。澄んだ空気の森の中で、何十年もかけて大きくなった木が倒れる時の体の芯まで響く音と振動は、何とも言えず厳かな気持ちにさせてくれます。 立木は伐採されて命を絶たれますが、製材され大工さんによって家の中で第2の命を吹

      • ◇1 森に緑を、住まいに木を

        2022年10月14日 20年前に奥武蔵の森の木を使って家づくりをしたいと考え始めた木の家だいすきの会。100棟の家づくりのお手伝いを振り返って、感じたこと、乗り越えてきたこと、やろうとしてやりきれなかったことなど、奮闘の記録です。 ▼目次 60才過ぎて木の家を建てて感じたこと 自然の中で育まれる生きる力 梅原猛の㎡じぇっせーじ 自然との共生、そして循環 近くの森の木で家をつくりたい 森に緑を、住まいに木を 60才を過ぎて木の家を建てて感じたこと 木の家だいすきの会では

        • 地域材を使うことで、得られる“気づき”ーー大沢宏

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第10弾は、コウ設計工房の大沢宏さん。埼玉県の地域材である「西川材」を活用し、住まいの地産地消を推進しています。地元愛と木材愛にあふれる活動は、街の未来を見据えてのものでした。 江戸時代から伝わる良材を擁して ――大沢さんは、「西川材」という木材を採用されていますね。西川材の特徴について教えてください。 大沢 埼玉県の南西部のエリアから採れる木材を西川材と言います。西川という地名は実はなくて、江戸時代に「“西

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          自然への敬意あふれる木造建築のプロフェッショナル➖➖澤野眞一

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第10弾は、澤野建築研究所代表の澤野眞一さん。東京都狛江市に事務所を構え、まちづくりにも参画する澤野さんは、木に精通したプロフェッショナル。知られていない木の魅力について、たくさん伺いました。   耐火にも調湿にも…木材の知られざる魅力 ――澤野建築研究所は、「ずっと住みたい木の家」をミッションに掲げていますが、木の家はどのような魅力があるのでしょうか? 澤野 まず、建築素材としての木は、非常に性能が良いんで

          自然への敬意あふれる木造建築のプロフェッショナル➖➖澤野眞一

          #9 設計と施工を誠実にまとめあげる凄腕プロデューサー・鈴木幸雄

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第9弾は、クオリスの鈴木幸雄さん。施工管理という、一般には耳馴染みのない仕事について伺いました。広い視野と現場主義によって、家づくりをまとめあげる仕事の奥義とは!? 設計士さんや大工さんに気持ちよく仕事をしてもらう ――鈴木さんが代表を務められているクオリスは、どのようなお仕事をされているんでしょうか? 鈴木 一言でいうと施工会社になります。設計士さんや工務店とタッグを組んで、工程管理や予算のコントロールをし

          #9 設計と施工を誠実にまとめあげる凄腕プロデューサー・鈴木幸雄

          #8馬上の建築家が考える“自然とのつながり”とは

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第8弾は、会の立ち上がりから行動をともにしてきた建築家の中村展子さん(アトリエ海所属)。公共建築から茶室まで、さまざまな建築を手掛ける彼女は、自然をこよなく愛し、愛するがゆえに常に建築でも自然とのつながりを考えてきました。 乗馬から出会った持続可能性のかたち――早速ですが、乗馬の写真、すごくサマになっていますね。 中村 ありがとうございます(笑)。馬に乗って山を走るのが今の楽しみです。 ――どこで乗馬している

          #8馬上の建築家が考える“自然とのつながり”とは

          「おかえりモネ」が見つめる“見えない”森林破壊

          森林を取り巻くシビアな現実 いま、気象関係者だけでなく、多くの林業関係者がNHKの朝ドラ「おかえりモネ」に共感を覚えていると思います。 夏木マリさん扮する森林組合の理事長さやかの「先祖から受け継いできた登米の森を守るのが私の役目」という思いと「受け継いでほしい」という期待を感じつつ、気象予報士を目指してモネは後ろ髪をひかれつつ東京に旅立ちます。 実は、日本の森林では土砂災害のような“見える”森林破壊ではなく、“見えない”森林破壊が進んでいます。 海外では違法伐採によって森林破

          「おかえりモネ」が見つめる“見えない”森林破壊

          熱海の土石流災害を起こしたのは、豪雨ではなく森林破壊

          土砂災害は“見える”森林破壊2021年7月3日、熱海市の土石流災害の衝撃的な映像が流れて3週間ほどが経ち、どうやら豪雨による天災というよりも上流の森林破壊による人災の実態が明らかになり始めています。 土石流が発生した伊豆山逢初(あいぞめ)川の上流域では、森林伐採による盛土造成、無断伐採、残土処分、産廃処分などが違法に行われており、このうち盛土造成した土地の土砂を含む5万㎥以上の土石が沢添いを幅120m、距離1kmに渡って流れ下り、大きな被害をもたらしました。 この土地は2

          熱海の土石流災害を起こしたのは、豪雨ではなく森林破壊

          #7 森林の大切さを今こそ伝えるとき――コーディネーター・鈴木進

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第7弾は、会の代表理事で、コーディネーターの鈴木進さん。都市開発をバリバリ行っていた鈴木さんが、緑や森の重要性に気づき団体を立ち上げたのは、ちょっとした気づき、それとピュアな思いがあったからでした。 森を壊して生まれる街で、人は緑を求める ――木の家だいすきの会の代表である鈴木さんですが、そもそも昔から木造建築が好きだったのですか? 鈴木 熱狂的に、というわけではなかったですが建築は好きで。大学は建築学科に行

          #7 森林の大切さを今こそ伝えるとき――コーディネーター・鈴木進

          #6 木の良さを引き出すために――設計士・小森正和

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第6弾は、こもり設計室の小森正和さん。図面を描くことが好きというナチュラル・ボーン・設計士は、木材への愛を控えめに語りながら、新たなチャレンジを心に秘めていた。 木造建築は理にかなっている――小森さんは昔から設計士になろうと思っていたんですか? 小森 子どもの頃は大工になりたかったんです。ところが、母が「大工さんは仕事がない!」と吹き込まれて。今ではそんなことないとわかりますが、それを真に受けてしまって「じゃあ

          #6 木の良さを引き出すために――設計士・小森正和

          #5 私たちはなぜ木の家を美しいと思うのか――建築家・勝見紀子

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第5弾は、アトリエ・ヌック建築事務所の勝見紀子さん。「なぜ、私たちは木の家を美しく感じるのか」という問いに対して根源的な部分から言葉を紡いでくれました。 見せることで、磨かれる。――勝見さんは夫婦で建築事務所を営んでいるんですよね。 勝見 そうですね、99年に設立したのでもう20年一緒にやっていますね。 ――素朴な疑問なんですが、公私ともに一緒にいると窮屈になったりしないですか? 勝見 仕事ではよくバチバチに

          #5 私たちはなぜ木の家を美しいと思うのか――建築家・勝見紀子

          3分でわかる!木造建築で猫を飼う3つのポイント

          木材や木の家のプロフェッショナルである設計士や大工さんに、住まいにまつわる知恵を3分で教えてもらうコラム「キニナル、キノコト」。今回は、愛猫家必見の、猫と木造建築で楽しく過ごす秘訣について。「無垢の床がボロボロにされてしまうのでは…」「壁で爪とぎされたらどうしよう」ーーそんな問いに対して、自身も猫ちゃん大好きの、mokki設計室・工藤夕佳さんにうかがいました(工藤さんの人となりはこちら)。 ①猫の上下運動は、梁や階段を有効活用 室内飼いの猫といえば、欠かせないのが運動する

          3分でわかる!木造建築で猫を飼う3つのポイント

          #4 大工ほど楽しい仕事はない――職人・当麻浩成

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第5弾は、当麻工務店の当麻浩成さん。木造建築一筋にその腕を磨き続ける当麻さんだからこそ語れる、大工が楽しい理由とは。 大工とは、大いに工夫する人のこと ――当麻さんは、いつごろ大工を志したんですか? 当麻 親父が大工だったんで、自然とこの道に向かいましたね。子どもの頃から親父について現場に行っていましたし。 ――天職ですね。では、修行もお父さんの下で? 当麻 いえ、実は学校を出て最初は大手ゼネコンで現場監督

          #4 大工ほど楽しい仕事はない――職人・当麻浩成

          #3 木造建築の“頼れる兄貴”――笹森得夫

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第3弾は、笹森工務店の笹森得夫さん。業界では知る人ぞ知る木造建築の名手は、朴訥とした人柄の中に強いパッションをほとばしらせていました。 進むはずじゃなかった建築業界――笹森さんは、お父さんが大工さんだったそうですね。 笹森 はい、父が笹森工務店を設立して、私が二代目です。今は弟や妹も含めて家族経営しています。 ――やはり、父の背中を見て、自分も大工になろうと? 笹森 それがまったくで(笑)。確かに高校で建築科

          #3 木造建築の“頼れる兄貴”――笹森得夫

          #2 いいものを、粛々と――流転の建築家・齊藤元彦

          木の家だいすきの会のメンバーの、人となりを紹介していくこの企画。第2弾は、totomoni(トトモニ)の一級建築士・齊藤元彦さん。どこか超然として動じないそのスタイルは、人呼んで「ところてん式処世術」!? 就職氷河期世代の、建築家の卵――齊藤さんは何年生まれですか? 齊藤 1976年です。就職氷河期世代ど真ん中です。 ――アオリをくらいましたか。 齊藤 というより、就活しなかったですね(笑)。だめな学生なんですが、どこか世の中に対して斜に構えていたんでしょうね、バックパッ

          #2 いいものを、粛々と――流転の建築家・齊藤元彦