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3分でわかる!木造建築で猫を飼う3つのポイント

木材や木の家のプロフェッショナルである設計士や大工さんに、住まいにまつわる知恵を3分で教えてもらうコラム「キニナル、キノコト」。今回は、愛猫家必見の、猫と木造建築で楽しく過ごす秘訣について。「無垢の床がボロボロにされてしまうのでは…」「壁で爪とぎされたらどうしよう」ーーそんな問いに対して、自身も猫ちゃん大好きの、mokki設計室・工藤夕佳さんにうかがいました(工藤さんの人となりはこちら)。

①猫の上下運動は、梁や階段を有効活用

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室内飼いの猫といえば、欠かせないのが運動する場。
猫用の階段やキャットウォークを設置している住まいも増えてきましたが、老猫は活用しなくなることもあり、その必要性は長い目で考えた方が良さそうです。
わざわざ猫専用に作らなくても、人間が使う階段や吹抜け空間を利用することで、猫が楽しく移動できる仕掛けは充分に可能です。
特に、木造建築は梁があらわになっているため、そこに上手に家具等を配置することで、上下移動や高所移動できる空間を作り出すことができます。

②爪とぎはひとつの柱に特化

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猫といえば爪とぎ。
ふすまをボロボロにされたり、あちこちの柱でガリガリされたりと、日本建築だからこその被害は少なくありません。
決まった場所でやってもらえるように、一つの柱に麻縄を巻きつけるなどすると、猫も気持ちよ〜くそこでやるようになります。
見た目も和で統一感があり、気になりません。

③無垢材+オイル塗装で猫も人も気持ちよく

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気持ちの良い無垢材の質感。
ガリガリひっかき傷でもつけられたら…と不安な方も多いと思います。
ただ、ささくれが出来た場合でも、無垢材であれば紙やすりで整えることができるのです。
またおすすめなのが、オイル系の塗装。調湿性がよいのと、ウレタン塗装では猫も滑りやすくなるからです。

いかがでしたか?
もちろん、猫の性格や住まいの事情によって難しいこともあるかもしれませんが、少なくとも絶望する必要はありません。無垢材を使った、優しくて温かみのある木の家で、猫と楽しく暮らしてみませんか?

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