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建築界出身の作者による、ジオラマのような絵本『のりもの いっぱい』

車の音「ブーブー」、でんしゃ「ガタンゴトン」……言葉がしゃべれるようになるころ、目にする乗り物にも夢中になりだすお子さん、多いのではないでしょうか? これからご紹介する作品はなんと! 建築界出身の絵本作家・青山邦彦さんによる、「これでもかーーーーーー!!!」といわんばかりに描かれた、乗り物いっぱいのストーリー絵本です。

書誌情報

『のりもの いっぱい』
青山邦彦 作絵

30.3×21.4cm/24ページ/初版2024年2月/ISBN978-4-323-07547-1
定価1,650円 (本体1,500円+税)

シュンとアンナの兄妹は初めて二人だけでいなかの祖父母の家へ。町中で空港で飛行機の下で田畑や漁港で、二人はたくさんの乗り物を見ます。

こちらのシーンでは、子どもたちの大好きな消防車やヘリコプターが登場!
よーく見ると電車の窓から、シュンとアンナが眺めていますよ。

続いてこちらは、迫力満点のジャンクション! ロードカッター、キャリアカー、タンクローリーなど、めずらしい乗り物も。上空には、シュンとアンナを乗せた飛行機が飛んでいます。

めくるたびに じっくり眺めるから、各見開きの滞在時間長くなりがち(笑)。子どもたちが好きな乗り物が活躍する場面を細密イラストで描く驚きのパノラマ絵本、ぜひお手にとってご覧ください。

著者プロフィール&メッセージ

青山邦彦(あおやまくにひこ)
1965年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了。建築設計事務所勤務を経て、絵本作家に。1995年『ピエロのまち』で講談社絵本新人賞佳作受賞。2002年ボローニャ国際絵本原画展ノンフィクション部門入選。第20回ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)出展。主な作品に「地理・歴史・SDGsの視点でひも解く 日本の世界遺産」シリーズ(帝国書院)『地獄めぐりの橋』(小学館)『のぞいてごらん おとぎのせかい』(フレーベル館 )『どこにいる? だれがいる? さがせ! 日本の歴史』(岩崎書店)など多数。

◇◆◇メッセージ◇◆◇
子どもたちに人気の乗り物は、必ず操縦している人がいて、人と関わっています。 どういう乗り物が、町のどんな場所にあるかを擬似体験してほしいと思いながら描きました。 町に出て、再発見する楽しみにつながれば良いと思います。


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