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聴く論文「オミクロン株流行後に南アの入院患者で特徴変化 他」

TONOZUKAです。


オミクロン株流行後に南アの入院患者で特徴変化 他

以下引用

2022年1月25日から1月28日に日経メディカルOnlineで紹介した5本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします。


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(1)JAMA誌から オミクロン株流行後に南アの入院患者で特徴変化
 南アフリカNetcare Ltd South AfricaのCaroline Maslo氏らは、同国で流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者の特徴を、流行の第1波から第4波に分類して比較し、オミクロン株の出現と共に増加した第4波の時期に入院した患者は、第1~3波までと異なる特徴を持っていたと報告した。この短報は2021年12月30日のJAMA誌電子版に掲載された。

(2)NEJM誌から BNT162b2のブースター接種はオミクロン株にも役立つか?
 イスラエル保健省のItal Nemet氏らは、Pfizer/BioNTech社のBNT162b2ワクチン2回接種者と3回接種者各20人の血液標本を採取して、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の野生株、ベータ株、デルタ株、オミクロン株に対する中和抗体価を評価するin vitroの小規模研究を行い、3回目接種によりどの株に対しても2回接種者より抗体価は増強するが、野生株やデルタ株に比べオミクロン株は中和抗体価が上がりにくかったと報告した。結果はCorrespondenceとして2021年12月29日のNEJM誌電子版に掲載された。

(3)BMJ誌から 入院患者と外来患者でCOVID-19の後遺症に違いはあるか?
 英国Imperial College LondonのHannah R Whittaker氏らは、イングランドの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者と入院せずに済んだ患者を最長で9.2カ月追跡し、後遺症に違いがあるかを調べるために、回復後の一般開業医(GP)受診情報を調べ、入院した患者の方が後遺症による受診率が高く、多くの症状や疾患は経時的に軽快化するが、不安や抑うつは持続する傾向を示したと報告した。結果は2021年12月29日のBMJ誌電子版に掲載された。

(4)EBioMedicine誌から 重症COVID-19患者への幹細胞治療は肺病変を小さくする
 中国Chinese PLA General Hospitalの Lei Shi氏らは、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を起こした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対して、標準治療に加えてヒト臍帯血由来の間葉系幹細胞(UC-MSC)を投与する臨床試験を行い、既に28日後までの短期成績を報告しているが、さらに1年後まで追跡を継続し、UC-MSC治療を受けた群はプラセボ群に比べ、12カ月後の肺のCT画像が正常化している患者の割合が有意に高かったと報告した。結果は2021年12月24日のEBioMedicine誌電子版に掲載された。

(5)JAMA Network Open誌から 妊娠中のスタチン使用は先天異常を増やさない
 台湾台中栄民総医院のJui-Chun Chang氏らは、台湾で第1子を出産した女性の妊娠の経過と服薬状況を調べた後ろ向きのコホート研究を行い、妊娠中のスタチンの使用は先天異常の増加と関連は見られなかったが、早産や出生時低体重のリスクは増加していたため注意が必要だと報告した。結果は2021年12月30日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。




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