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聴く論文「抗凝固薬使用者が呼吸器感染症を起こすと出血リスクが増える 他」

TONOZUKAです。


抗凝固薬使用者が呼吸器感染症を起こすと出血リスクが増える 他

以下引用

2022年1月21日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。


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(1)BMJ誌から 抗凝固薬使用者が呼吸器感染症を起こすと出血リスクが増える
 英国Cardiff大学の研究グループは、ワルファリンや直接経口抗凝固薬(DOAC)を用いた抗凝固療法を受けている人を調べる自己対照ケースシリーズ研究を行い、市中感染により抗菌薬を必要としない軽度の呼吸器感染症で受診してから14日以内の期間は、それ以外の時期よりも出血リスクが増加する現象が観察されたと報告した。結果は2021年12月21日のBMJ誌電子版に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から メタボリックシンドローム患者はCOVID-19重症化リスクが高い
 米国Tulane大学の研究グループは、26カ国の病院から収集された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者のデータを利用して、メタボリックシンドローム(メタボ)患者がCOVID-19で入院した場合の死亡率と急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症リスクについて検討し、MS患者は死亡リスクが高く、メタボを構成する要因が増えるほどARDSのリスクが累積的に高くなると報告した。結果は2021年12月22日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)NEJM誌から NVX-CoV2373ワクチンの北米での有効性は約90%
 米国Novavax社の研究グループは、英国と南アフリカで先行して行った同社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンNVX-CoV2373の臨床試験に続いて、2021年前半に米国とメキシコで実施した第3相臨床試験の結果をまとめ、2回接種によるCOVID-19発症予防効果は約90%だったと報告した。結果は2021年12月15日のNEJM誌電子版に掲載された。

(4)Lancet Microbe誌から マイクロニードルパッチ型ワクチンは皮下注射より減量可能
 北海道大学の岩田浩明氏らは、皮膚に貼り付けるタイプのマイクロニードルパッチ型日本脳炎ワクチンを開発し、定期接種に用いられている皮下注射型の日本脳炎ワクチンを対照群にして、有効性と安全性を比較する臨床試験を行い、マイクロニードル型のワクチンは安全に接種でき、皮下注射型の約10分の1量で、ほぼ同じレベルの抗体価を獲得していたと報告した。結果は2021年12月16日のLancet Microbe誌電子版に掲載された。

(5)BMJ誌から 病理学的完全奏効は生存率の代替エンドポイントにできるか?
 イタリアIRCCS European Institute of Oncologyの研究グループは、早期乳癌に対する術前補助療法の臨床試験で、データがそろうまでに長期間を要する全生存率や無病生存率の代替エンドポイントとして、病理学的完全奏効を用いることが適切かどうかを検証するための系統的レビューとメタアナリシスを行い、この癌の臨床試験の主要評価項目に病理学的完全奏効を用いることは適切ではなかったと報告した。結果は2021年12月21日のBMJ誌電子版に掲載された。


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