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事業の計画がスムーズな人はここが違う

 こんにちわ。中小企業診断士として数百の様々な創業計画、事業計画の策定ご支援をしておりますが、今回は、計画書の策定がスムーズにいく人、そうでない人の特徴を私なりにお伝えいたします。

 様々な事業内容を拝見するのですが、全ての業種に詳しいわけではありません。そんな中、第三者が理解できて書類として整備された状況に早くたどり着く人とそうでない人がいらっしゃいます。

 特徴は大きく言って、相談時の取組み姿勢言葉遣いわかりやすさが現れると思います。

取組み姿勢

 相談の最初には、事業準備のご状況をヒアリングさせていただきます。決して診断士が偉いわけでもなんでもないのですが、教えていただくという姿勢のかたは総じてスムーズです。

・スムーズなかた
 こちらでご指摘させていただく内容についてすぐにご検討いただいたり、修正方法を考えていただくかたは、書類の精度もどんどん高くなる傾向にあります。新たな視点を得たとばかりに、次の修正に向けて嬉しそうに改善ポイントをメモされています。総じて楽しんでいらっしゃる印象を受けます。

・スムーズでないかた
 一方、スムーズでないかたは、あんたに何がわかるんだという2項対立姿勢の方が多いです。もちろん業務内容についてはご相談いただく方のほうがお詳しいこともあります。また、計画をもとに金融機関、保証協会、投資家に説明する際に相手も業務内容に精通していることは少ないと思います。
 精通していない人へ説明する資料のお手伝いをしてるため、その点で指摘させていただくのですが、変更等をご検討いただけない方は完成までに時間がかかる傾向にあります。

総じて、素直に新たな知識を得よう!というかたはスムーズです。
まとめると、

・新たな視点を得ようとする姿勢のかた
・素直な姿勢のかた
・楽しんでいるかた

こういったかたはスムーズな傾向があると考えます。

言葉遣い

言葉遣いは大変重要と考えます。
一つの事象をとっても、言い方一つでいい気持ちになったり、なんだかなぁという気持ちになったりするものです。
 思っていることが口を伝って、言葉になるわけですから、常日頃良い方向に物事を考えている方は言葉遣いも綺麗で前向きですね。こういう方はスムーズに事が運ぶ傾向にあります。

例えば、うっかりしてスマートフォンが机から落としてしまったとします。
皆さんはその事象をどのように考えますか?

・拾おう
・落ちちゃった

 いかがでしょうか。拾おう未来に向けた活動を指しますが、落ちちゃった現象を言い表しただけですね。
未来のことを関係者に伝える計画書を策定しているのに、現状を伝えるだけではなんだかもったいないですよね。
こんな日常の事象でも未来志向で考えられる方、それが口を伝って言葉に出来る方は、スムーズに計画書策定がすすむ傾向にあります。

・日頃の考えが前向きなかた
・未来志向のかた

こういった心持ちのかたがスムーズな事運びをできると考えます。

わかりやすさ

 これも大変重要な要素です。
計画を策定するということは、詳しくない人にもわかっていただくことになります。よくお伝えしているのですが、「極端にいえば小学校3年生の児童に伝えて理解できるようにしてください。」と説明しています。

「なるほど」とご納得いただけるかたは、スムーズに進む傾向にあります。
一方、「そんな小学校3年て」というかたは、総じて難しい言葉を使ったり、専門用語や横文字、難解な文章で構成していたりします。

金融機関での融資決定会議において、一読して理解できるほうが圧倒的に有利な説明資料になりますね。ご自身がそういった意思決定の場にいることを想定すると、何百、何千ある計画書の中で理解が難しいものは敬遠しがちになると思います。シンプルが一番です。

文章の上手い下手は問うていません。相手が一読して理解できる内容で記載できるかたは総じてスムーズに物事が進む傾向にあります。

わかりやすさとは、

・小学校3年生がすっと理解できる内容
・一読して理解できるシンプルさ

こんなことかと思います。

まとめ

計画書策定がスムーズなかたの特徴は、

・取組み姿勢が前向き
・言葉遣いが綺麗で前向き
・わかりやすさを追求している

これらに集約されているといってよいでしょう。
これらの心持ちは計画書が策定できて、融資を受け、経営実務に移行した際にも大変重要な考え方となります。

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