就労移行支援15日目
朝、施設に向かう道中。自販機の前でしゃがみ込んでるギャルが居た。バケットハットを目深に被って、顔を隠している。
ポカリスエットを買って、取ろうと屈んだら、立てなくなったみたいだ。
――熱中症かな?
そう思ったけど、指によく分からんタトゥー入ってて、「もしかしたらヤク中で薬切れたんかもな」と偏見が出てしまった。朝だから尚更、熱中症じゃないかもしれないと思った。
――朝帰りで、夜に男と何かあったのかな?
変な妄想をしている時、ギャルがこちらを見た。私は咄嗟に離れた。後で3人、善良な人が駆け寄ってた。
何故かそのうちの一人が私の方に来て、「救急車呼びました」とだけ言ってきた。私はなんて返したらいいか分からず、無視する形になってしまった。
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