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大学院生時代 前半の僕

大学院生になった。

今の研究室は、自由な環境と研究分野に興味があるという理由で選んだ。

大学院に入ると、専攻の同期と先生方での合宿が開かれた。そこでの自己紹介で僕は「ギャップのある人間になりたいです。筋トレの逆はピアノだと思い、今ピアノを練習しています。」そう言った。
それ以降、あだ名は「ピアノゴリラ」になった。
第一印象を決める自己紹介は慎重になった方がいいということを学んだ。


大学院では学部以上に研究をした。
最初にいただいたテーマを研究して半年後くらいに、新たなテーマをいただき、2つのテーマを同時に進めていった。実験量は多かったけど、先生とコミュニケーションを取りながら実験できて、かつ自由に研究を進められたことが何より良かった。学部時代とは違い、研究が楽しいと思えた(ことがいっぱいあった。結果が出ないと辛いけど笑)。

月日はあっという間に流れていった。

大学院生活に慣れ始めてきたと思った頃になると、もう就活の時期がせまってきていた。
このまま進学するのか?それとも就職するのか?選択しなければならない。

自分は何がしたいのか?

そして、

自分には何ができるのか?

そういうことを真剣に考えなければならない時期にきていた。

自己分析をした。
家族や知り合いに”自分はどういう人間か”を質問してまわった。
やりたいこと、自分だからこそやるべきこと。そういうものをなんとか見つけようとしていた。

映画やドラマだったらこういう時には”何か”に出会うものだ。
人生を変えるターニングポイント的な何か、運命の出会い。

でも、僕の場合は”何か1つ”ではなかった。

大学院に入ると読書量が増えた。自己啓発書もビジネス書も、漫画も、たまに小説も読んだ。そうやって、自分の知らない世界を知ったり、自分以外の人の人生を擬似体験したりすることで自分の見えている世界を広げていこうとした(今もしている)。
人と出会うこともした。他の人たちはどんな生き方をしているのか知ろうとした。
ベンチャー企業での長期インターンもやった。働く環境に身を置いてみることで、社会人のイメージを得ようとした。

そうしている内に、「起業」という選択肢が見えてきた。


そこから徐々に、僕の人生の前に伸びていたレールの分岐が動いていった。


つづく

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p.s. メリー・デイアフタークリスマス

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