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Fintech革命 日本の取り組みについて調べてみた。

皆さんはFintech(フィンテック)とう言葉をご存知でしょうか。
FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまなサービスを意味します。
今回は加速するFintechの日本においての状況や背景について調べた事を書いて行きます。よろしくお願いします。


はじめに~Fintech、金融機関の反応に疑問

以前のFintech革命の記事で、Fintech企業達が金融事業に対し参入し従来の金融機関が領域が縮小傾向にあることは記載しましたが、
なぜ銀行などの金融機関は自らがFintech事業に参入しないかという部分が気に成って調べてみました。

前回の記事はこちらです。ご参考までにどうぞ。

改正銀行法

Fintechに関して銀行への大きな動きとしては、「改正銀行法」が2016年6月3日と翌年2017年6月2日の2回にわたり公布されました。
金融庁のHPの「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するため、銀行法等の一部を改正する法律が施行」にこちらの内容が記載されています。

1. 電子決済等代行業を新たに定義
2. 電子決済等代行業者に登録制を導入
3. 電子決済等代行業者に対する義務付け
4. 銀行のオープン・イノベーションに関する取り組みを推進


2017年の改正銀行法の基となったのは2016年12月27日に公表された「金融審議会金融制度ワーキング・グループの報告書」と言われています。

そこには

「FinTechの動きが世界的規模で進展し、金融業に大きな変革をもたらしつつある。」
「IT技術の取り込みにとどまらず、環境変化に適応したビジネスモデルの構築も含め、機動的な対応を進めていくことが重要な課題となっている。」
「同時に、近時の FinTech による金融サービスのイノベーションが、
 主に、IT 企業をはじめとするノンバンク・プレーヤーにより牽引されていることに鑑みれば、金融機関のみならず多様なプレーヤーが参加する中で、利用者保護等を確保しつつ機動的に金融サービスのイノベーションが図られるようにすることが求められている。」

と記載されています。

まとめると、「世界に取り残されないように従来の金融ビジネスの仕組みを急いで見直します。金融機関はFintech企業に協力するように!」という事です。

結論:金融庁より各金融機関はFintech企業に協力する様に指示されている。

日本銀行のFintechへの取り組み

金融庁の指示で銀行は動いていますが、銀行の元締めの日銀はFintechに対してどういう動きを取っているのでしょうか。
日銀のHP「デジタル時代と中央銀行」雨宮副総裁 2018年4月16日の記事で、この様に記載されています。

銀行券および中央銀行預金というファイナリティのある「中央銀行マネー」を一元的に供給する役割を与えられました。これにより成立した近代的な通貨制度は、中央銀行と民間銀行との「二層構造」を特徴としています。現在、中央銀行は、銀行券と中央銀行預金の供給に特化する一方で、民間銀行はこれを核とする信用創造活動を通じて、広義マネーとしての預金通貨を供給しています。これにより、民間銀行は一般の人々に支払決済サービスを提供しながら、経済への資金配分の役割も担っている訳です。
このことを情報処理の観点からみると、中央銀行の登場により、それまでの、「数多くの支払決済手段の信頼性をいちいち調べなければいけない状況」から脱却することができました。支払決済システムにおける情報処理コストは大きく低減しました。同時に、民間銀行は自らの情報処理機能を通じて、資金の効率的配分に貢献してきました。このように、中央銀行と民間銀行による二層構造は、通貨制度の安定性と効率性を両立させる、歴史的知恵であったと言えます。これに対して、中央銀行がデジタル通貨を自ら発行するとなると、単純化していえば、一般の家計や企業が中央銀行に直接口座を持つことになります。
そうなると、只今申し述べた通貨制度の二層構造や、民間銀行を通じた資金仲介などに、大きな影響を及ぼす可能性があります。

必要な所のみ読み取ると、

「以前は日銀、都市銀行の「二層構造」としてましたが、Fintechが進んで日銀がデジタル通貨を発行する事になると、この構造は変わるかも」と言っています。
また、「自ら中央銀行デジタル通貨を発行する計画は持っていません。」とも言っています。

結論:日銀はFintechに対して意識はしているが、積極的な動きは感じられない。

最後に、

今回は日本のFintechの背景について記載しました。
人口や企業数の減少で銀行は大幅な構造改革が求められていますが、Fintechの推進でより良い形に変わって行くと信じています。
Fintechの動向は気に成りますで、今後は日本のFintech問題点やテクノロジなど調べて行きたいと考えています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

次の記事はこちら。


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