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十字

去り際の太陽は十字を翳す。
稜線のなだらかな弧に残る焔。
世界を等分する耀き。
視覚は四つに切られた。
破れた空の向こうから星屑が押し寄せてくる。
一等耀く流星の通り道を作る者が居る。
今宵も天涯は忙しい。

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ