感情を学びに行った話

先日友人に誘ってもらい
オペラ『ジュリエッタとロメオ』
鑑賞してきました(*´ω`*)

私は…
・おいしいお食事を頂いた時
・含蓄あふれる文章を読んだ時
・優れた技術を目の当たりにした時
 などに

「満たされた~‼」という
深い充足感に包まれます(*´ω`*)

エネルギーが全身に満ち満ちる感じ
「生きてて良かったー‼」と
心から思うんですよね

こういう瞬間にたくさん出会うために
生きているのかな
と思うくらいです

今回のオペラも
「満たされた~‼」と感じる内容でした
詳しくご紹介したいと思います(*^^*)


*「声」の威力に圧倒された
 
オペラではマイクを使いません
 1000人以上も入る劇場の最奥まで
 マイクなしで美しく声を響かせる技術に
 毎度ながら圧倒されます

 そして 
 その素晴らしい声で愛を語り 
 敵を憎悪し死を嘆き悲しまれたら…
 感情がめちゃくちゃ揺さぶられます

 この非日常的な「声」「感情」を
 味わうためにオペラを観に来ている
 
といっても過言ではありません
 
 今回の『ジュリエッタとロメオ』は
 ジュリエッタの父親(カペッリオ)の
 第一声で始まったのですが
 
 あまりにも伸びやかで透明感のある声に
 一気に物語に惹き込まれました
 
 ネオジム磁石かなと思ったくらい(笑)
 目も耳も引き付けられて
 釘付けにされてしまうんです‼

 ※ネオジム磁石とは…
  「世界一強力な磁石」のことです
 

 そして 
 今回の公演ではなんと
 ロメオ役が女性だったんですが

 ジュリエッタとの二重唱が
 やわらかく繊細なハーモニーを醸し出し
 陶酔してしまうような美しさでした

 このままハッピーエンドでいいのでは
 と思ってしまうくらい(笑)

 まるで天国にいるような
 心地にさせてくれる二重唱だったんです

 同じ楽譜を元にしていても
 どう演出するかによって
 雰囲気や世界観がガラッと変わる
のも
 オペラの魅力なんだなと感じました
 
 全く同じ舞台は二度と観られないと気付き
 一期一会の出合いを大切にしよう
 思いました
 人間関係もそうですよね


*言葉に震える
 今回のオペラでは終始イタリア語で
 歌い上げられましたが

 日本語の字幕も用意されており
 登場人物の心の機微やストーリーが
 しっかり伝わってくる
 仕様になっていました(ありがたや…)

 特に
 毒をあおったロメオが
 目覚めたジュリエッタと
 最期の会話をするシーンでのこと

 「あなたの姿がぼんやりする」
  と言っていたロメオが

 歌の終盤になると
 「もうあなたが見えない
  だから抱きしめてくれ」

 と言うのです(ノД`)・゜・。

 毒が体を蝕み
 ロメオに死が刻々と近づいてくるのを
 否が応でも感じさせられて
 たまらなくなりました
 
 ロメオは自分の状況を
 説明しているだけなんですが

 抗えない運命を感じさせる言葉を
 歌詞に織り込むことに目から鱗です

 ただ「あなたが見えない」というよりも
 段違いに悲劇性が上がるのを感じました

『ジュリエッタとロメオ』では
 主に「苦しみ」が中心でしたが
 普段感じられない感情を
 味わうことが出来ました

 感情を学ぶのにオペラは最適なのでは 
 と改めて感じた次第です

 興味のある方はぜひ一度
 劇場に足をお運びください(*^^*)

 非日常的な「声」と「感情」が 
 皆さまを包んで驚かせてくれること 
 請け合いです!!✨

 本日もご覧くださり
 ありがとうございました‼

  
 <おまけ・心の叫び>
 息絶える直前に
 「抱きしめてくれ」と願うロメオに
 一切触れず歌い続けるジュリエッタよ

 最期の願いを叶えてあげて‼
 彼が亡くなった後で
 抱きしめていたけど
 それじゃあ遅いんだよ(ノД`)・゜・。

 …演出の都合だとは分かっていても
  このシーンはずっとヤキモキ(笑)
  突然の叫び大変失礼しました(^_^;)\‼(笑)

  それでは皆さま素敵な夢を✨

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?