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被災者の心理状態を学んだ話 『被災者研修』体験記②

この記事は
東日本大震災後に受けた
『被災者研修』参加時の体験記②です

前回はコチラ↓

過酷な研修だったのですが(^_^;)\
特にキツかった点をご紹介します

・常に時間に追われていたこと
・研修参加者以外の存在があったこと

具体的にご紹介していきます

*常に時間に追われていたこと
 

 1分1秒の判断が生死を分ける
 ということで

 研修時は
 「50人弱の参加者の班決めに1分」など
 非常に短い時間での判断・行動
 常に求められました

 正攻法でやっていては間に合わない
 と気付き
 血の気が引いたのを覚えています(;゚Д゚)

 判断を素早くできるように
 平時にルールを作っておくのが大事だな
 と思いました

 例えば出火した場合
 自分の背丈より火が小さいか大きいかで
 初期消火を行うか逃げるかを判断する 
 
などです

  
 ちなみに班決めの時は
 ①班長を立候補で決める
 ②それぞれの班長が横並びになる
 ③その後ろに参加者が適当に並ぶ
 ④適宜移動して人数調整する

 という方法で1分を死守しました
 1回失敗しちゃったんですけどね(^_^;)\


*研修参加者以外の存在があったこと
 ※これから非常に
 心の狭い事を書くのですが
 どうかご容赦くださいm(_ _)m(笑)
 
この研修では
参加者の行動が遅れたり
モタついたりすると

「何やってんだ!やる気ないなら帰れ!」
などと監督者から怒鳴られました。。

次は何を言われるんだろう
ビクビクしてしまい
思考や行動が如実に鈍った
のを
覚えています
 
そして監督者とは別に
研修主催者の方々が数名
我々の研修を見学なさっていました
もちろん手出しは一切無しです

これらが思ったより
精神的負担になりました

なぜなら
彼らが「非協力的」に思えたからです

研修を通して
被災者生活においては
全員が協力して行動するのが大切
だと実感しました

それはもちろん
生活を立ち行かせるためなのですが

「今の状況はとても辛いけど
 皆も頑張っているのだから
 私も力を尽くそう」
という気持ちになって

被災者生活を営むための
パワーが生まれる利点もあった
のです

皆が頑張る姿に励まされていた
イメージですね

その点
監督者や見学者は
当然ながら協力的ではありません

それを頭では理解できていても

怒鳴られては身がすくみ
傍観されては心が冷えて

気力が枯れていく
のを
まざまざと感じました

そして厄介な事に
だんだん怒りの感情が湧いてきたのです

・怒鳴る必要は無いんじゃないの!?
・何も手伝わずにジロジロ観察するだけ
 なんて不躾じゃない?私達は見せ物?
・彼らにはきっと温かい食事もお風呂も
 用意されてる…理不尽だなぁ などなど

自分の器の小ささに
恥ずかしさでいっぱいです(^_^;)\(笑)
ご不快に思われた方申し訳ありません!!

他者の非協力的態度を
目の当たりにすると
気力が枯れて怒りが湧く人間も居る


という事をお示ししたく
当時の心境をありのままに書いています

〈まとめ〉
・非常時は1分1秒の判断が生死を分ける
 と肝に銘じておく

「非常時の行動ルール」を作っておく

・被災者となった時は「全員で」協力する

・被災者と接する場合は
 彼らにイライラを決してぶつけない
 
彼らと苦楽を共にする心意気を持つ

今回は(いつも?笑)
私の狭量なところを
お見せしてしまいすみませんでした!!

本日もご覧くださり
ありがとうございました!!

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