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「ケセラセラ」のMVと小林正観さんの言葉~私を愛せるのは私だけ
3月、とある卒業式の退場曲で流れていました。
Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」。
卒業生が堂々と胸を張って退場していく姿と、未来へのエールとがオーバーラップし、ボーカルの大森さんの高音をはじめとした歌唱力もさることながら、その歌詞が胸に響き、その後もずっと気になる曲となっていました。
よっぽど、自分の中で響くものがあったのでしょう・・・ここ最近、あまり、音楽を聴かなくなっていましたが、珍しく、YouTubeで、「ケセラセラ」のミュージックビデオを視聴しました。
映像の中にはたくさんの登場人物が出てきます。
そして、誰もが経験したことがあるような日常の葛藤や苦い経験、心の痛みなどが物語形式でつながっていきます。
歌の最後の方には、それぞれの人が、その葛藤や辛い経験を乗り越えて笑顔を見せるシーンばかりになっていきます。
会社員、高校生、ママさん、練習に励む人、・・・。
自分を重ね合わせられる人物がいるので、ぐっと感情移入できました。
映像の中には、さらに「神様」「天使」らしき人(ボーカルの大森さんが演じています)が出てきます。天上からそれぞれの人物を見守っていたり、乗り越えた姿を見て、満足げな表情をしたり。
最後は転調によるファンファーレで、ドーンと「幸福感」が爆発する感じです。
その力強く、華やかで、明るく、軽やかな世界を見たら、人生のたいていのことは、「ケセラセラ」~「なるようになるさ」という気持ちにさせられました。
まさに「生の絶対的肯定」です。
さらに、私は、この映像を見て、小林正観さん(旅行作家、心理学博士、教育学博士、社会学博士)の言葉を思い出しました。
正観さんは、ご自身の経験や数多くの人の人生相談、事実を積み重ねての検証から、どうやら
「人生のシナリオは決まっているらしい」
「魂が存在するらしい」
という考えに行きついたそうです。
そして、魂に関してこんなことを言っています。
人それぞれの困難をくぐり抜けて生きています。
人には各々の修羅場が人生の中で用意されています。
ちなみに「修羅場」の数は、輪廻転生の数に比例しているらしい。魂が何度も生まれ変わりを繰り返してきて、だいぶレベルが上がってきた、そういう人ほど、「修羅場」の数も増えているという構造になっているようです。
・・・
病気、事故、離婚、倒産・・・・。そのような困難を体験したら、人は以前より、「やさしさ」を身につけるかもしれません。
修羅場をくぐり抜けてきた人たちは、以前よりも「魅力ある人」と思われるようになっていくのかもしれません。
私はただの凡人なので、魂があるのか分かりませんし、別の世界が見えているわけでもありません。
ただ、正観さんの言葉と「ケセラセラ」のMVから、お金をいかに稼ぐか、出世するか、~するのがいい人生・・・という「この世の価値基準」に合わせる生き方ではなくて、
失敗や成功、優劣を超えた「わたしにしかできない経験」が大切なのではないか
と思えました。
さらに正観さんの「神様に好かれる話」という本の中に、こんな内容が紹介されていました。
30年ほど会社を経営して、会社を大きくし、社員を増やした方がいました。
その方のお話です。
60歳過ぎの時に心臓マヒを起こし、いったん死んだ(心臓が止まった)そうです。
その中で目が覚めるといきなり林を抜けてお花畑に出ました。
その時、こんな声が聞こえたそうです
「あなたの人生についてのまとめを聞くから、考えておきなさい」
その人は30年間で、人の10倍も、20倍も切磋琢磨して、怠けたり、休んだりしないで、働いてきたので、たくさんの事を考え、神様に褒められると思っていたそうです。
川べりまで行ったら、このように聞かれました、
「あなたは、人生をどれぐらい楽しんできましたか。」
この方は絶句して答えられなかったそうです。楽しんだ事がなかったそうです。頑張って、誰もが尊敬するようなすごい業績はあげてきましたが、人生を楽しむという考え方はしてきませんでした。
それから、向こうの人はこう言ったそうです。
「あなたは、人生を勘違いしましたね」
そして、「あなたは勘違いしましたね。もう一度やり直しなさい」という声が聞こえた瞬間に目が覚めた、生き返ったそうです。
このお話も、とっても衝撃的でした。
今まで、たくさん勉強して、怠けず、休まず、能力を磨いて・・・と汲々として生きていたからです。そういう価値観で頭がいっぱいだったからです。
もちろん、この人のお話が「真実」かどうかは分かりません。
ただ、自分が「楽しむ」と言う価値観をもてるようになると、例えば、不運な出来事、嫌だなと思うこと、困難すらも「乗り越える楽しさ」に変換できるかもしれません。いいことばかりで、何でも思い通りに行く「ゲーム」は、すぐに退屈します。同様に、もし、人生を楽しむのであれば、ちょっとしたどん底、困難、難しい問題も楽しむためのスパイスになるのかもしれません。
「ケセラセラ」の歌詞に次の言葉も出てきます。
笑える日は来るから
私を愛せるのは私だけ
生まれ変わるなら?
「また私だね」
どれほど頑張っているか
時に裏方として、多くの人を支えている
思うようにならなくても諦めずに進んでいる
苦しくても、泣いていても、前を向いている・・・。
すべての事をわかっているのは「私だけ」。
だからこそ、私自身が「私を愛して、大切にしてあげて」。
そんなメッセージも感じました。
よかったら、一度聞いて(見て)みてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
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