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掃除の会で学んだこと35~掃除と引き寄せの法則の関係。掃除で軽くなった心と似た「よいこと」が起きてくる  

 月に1,2回、学校や公共施設などのトイレ掃除を行っています。
 
 それぞれの場所ごとに、本当にさまざまなトイレがあります。
 床がタイルの所があれば、フローリングの所もあります。
 壁もタイルのところがあれば、木でできているところもあります。
 便器にしても、陶器で色が白いところもあれば、水色や緑の所もあります。
 
 いつだったか、白い便器の方が、値段が高いと聞いたこともあります。
 
 学校であれば、最近は洋式が増えてきたとはいえ、和式のトイレもまだまだ健在です。そして、ウォシュレットや便座の保温機能がないトイレの方が多いのではないかと思います(私が掃除した学校のトイレの多くは、保温機能がない便器がほとんどでした)。
 春や夏には感じないでしょうが、冬の寒い時期に冷たい便座に座って用を足すことは、子供達にもとってもかなりの負担、ストレスになるのではないかと思われます。

 子ども達が「声を上げる」ことをしないから気づかれないだけで、トイレ以外にも「我慢」してもらうことで、「成り立っている」「表面的にはうまくいっている」ように見えることは多くあるのではないかと感じました。

 少子化対策にお金も必要でしょうが、ぜひとも、今現在子供たちが生活している学校の中の設備にも税金をたくさん使ってほしいと思います。「自分が大切にされている」気持ちを持ててこそ、周りの人や物を大切にできたり、自分の子どもを大切に育てていきたい気持ちを大きくできたりします。
 
 さて、タイトルの話に戻します。
 あのお釈迦さまも、掃除の功徳として次の5つが説かれています。

1 自心清浄(自分の身もこころが清らかになる)
2 他心をして浄からしむ(他の人~見ている人の心を清らかにする)
3 諸天歓喜す(この世のすべての存在がいきいきとする)
4 端正の業を植ゆ(周囲の人の心も物事も整ってくる)
5 命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)

 5番は、実際に経験していないので、確信を持って言えません(笑)が、「1~4」は、共感できます。また、多くの人が実際に自身の経験から発信しています。

 鍵山秀三郎さん(イエローハット創業者)や小林正観さん(旅行作家、心理学、教育学、社会学博士)、北野武さん、大谷翔平選手をはじめ多くの著名人や経営者の方が(トイレ)掃除の効用や良さを説いていますし、広がっています。

 私自身も、人生に行き詰った時「掃除をすると人生が拓ける」と聞き、家の掃除を習慣にしたり、掃除の会に参加したりするようになりました。

 実際、半信半疑だった最初の頃は、人生が良くなっているという実感はありませんでしたが、時が流れるとともに、「本当の事だった」と確信できるようになりました。

 でも、掃除の何が、「運をよくする」のか、いまいち、分からずにはいました。

 ただ、最近、掃除の会に参加されている方の

「掃除をすると、良いことが運ばれてくる」

と言う言葉を聞いて、ピンとくることがありました。
 ちょっと紹介してみます。よかったらお付き合いください。


1 「引き寄せの法則」のポイント

 私自身は「引き寄せの法則」を「言葉」だけ見て、簡単に「強く念じれば叶う」みたいに考えていましたし、実際にそうしてみました。しかし、全く「引き寄せられません」でした(笑)
 
 むしろ、強く念じるというのは執着を生み、肩に力が入り、視野が狭くなり・・・とストレスにつながります。その状態では自分の力も発揮できませんし、たとえ、良いことが自分のやってきても「気づけません」。
 一番のポイントは、

「自分の心の状態」と似た現象がやってくる
「潜在意識で思っている事、感じていること」と同じような現象が起こってくる」

ということでした。
 
 実は小林正観さんは、直接、「引き寄せの法則」という言葉自体を使っていませんが、著書や講演内容を追っていくと、「同じこと」を言っていると分かります。
 
・面白がる人には、どんどんと面白いことが起きてくる
・楽しがる人には、どんどんと楽しいことが起きてくる
・感謝する日には、感謝したくなるような現象がやってくる。
・愚痴を言う人には、愚痴を言いたくなる現象がやってくる。
 
 ここからも「~したい」と強く願うということは、同じように「強く願う状態(まだ、達成できずに、足りていない状態)」がやってくるということが分かります。

 小林正観さんはこんな言い方をしています。
 
 執着があると、人間の能力は15%の領域までしか使われないのです。ところが、執着がなくて、「そうならなくてもいいけど、そうなったらうれしい。でも、そうならなくてもいいけどね。でも、そうなってくれたら、ありがたい・・・」と思った時、人間の脳からは不思議な脳波が発せられるらしいです。
 
 私自身も、肩の力が抜けて緩んでいるときの方が、「気づく」ことが多かったです。
 強く思っているときは「~でなければいけない」「~すべき」のように、視野が狭くなっていて、たぶん、せっかく願いが叶うためのヒントがやってきていたのに、受取れていなかったです。

強く願うのではなく、むしろ「肩の力が抜けたような状態」で思い浮かべる感じがいいみたいです。

 2 「現実が先で気持ちが後」ではなく、「気持ち(心の状態)が先で、現実が後」

 

「自分の心の状態が先に合って、後から、その心の状態と似たような現実がやってくる」

という意味が、今までよく分かりませんでした。
しかし、掃除の会の参加者の

「掃除、整理整頓をすると良いことが運ばれてくる」

の言葉に、ハッとしました。
 それは、部屋の状態で考えると良く分かりました。
 過去の私は、部屋に物が散乱し、机の上がごちゃごちゃしている(現実が先)から、気分が悪くなったり、仕事が思うように進まなかったりするんだと思っていました。

 しかし、そういう部屋や机の状態になったのはなぜでしょうか?
 急にそうなったわけではありません。
 
 そう、自分の頭の中がごちゃごちゃだったり、やることを先延ばししたり、優先順位などを整理できていなかったりするから、出した資料が片付かず、中途半端に机の上に置かれたままだったり、別の仕事(家事)があるからと、部屋の床に服やモノが片づけられずに置かれたり…と言う現実がつくられていました(やってきました)。
 だから、もちろん、部屋や本棚、机を片付ければきれいになりますが、頭(心)の中のごちゃごちゃがなくならないと、すぐに同じような状態になります。

 まず、変えるべきは、頭(心)の中の状態だということに気づきました。

 そこで、例えば、「TODO リスト」をつくったり、思い切って物を捨てたりしていきました。
 特に、物を捨てると、捨てると同時に、そのものにまとわりついていた自分の「思い」をすてることになるので、心が軽くなります、心がすっきりします。
 
 すると、片付くと同時に、その綺麗な部屋や机の状態が持続します。

心(頭)の中がきれいになった、片付いたから、自分の外側(現実)もきれいになったという感じです。

 そこから、対処として、現実を何とかしようとする(今回の例では、片づける)ことは大切ですが、それ以上に、根本は、その現実をつくってしまった自分の心の状態を変えていくことが必要になります。
 変えないと、また同じような状態(現実)がすぐに起こってくる(今回の例では部屋が片付かなくなる)ことになります。
 
 「良いことが運ばれてくる」といいますが、言い方を変えれば、「良いことが引き寄せられる」という感じです。

 そして、そのポイントは、「心が先。現実が後」です。
 自分の心の状態を「よくする」ことで、自分にとって嬉しい、運がいいと思えるようなこと(現実)が運ばれてきます。

3 「掃除をすると仕事やお金に困らなくなる」=自我が薄くなって(心が軽くなって)、「流れ」がよくなるから

 曹洞宗などの禅宗では、修行の一つとして「掃除」、特にトイレ掃除が重視されています。その目的は「自我を捨てるため」だそうです。
 自我の特徴的な考え方には
 
ああしたい
こうしたい
こうでなければならない
~すべき
 
があります。そして、この思考の時は「我を張って」、りきんだ状態になります。

 人はリラックスしているときに、能力を開花させる、自分が思っている以上の力を発揮できるといいますので、自我(私が、私が~の思い)が強くはたらいていると、思うように力が出せないようです。
 
 正観さんは、この自我と「宇宙」(深層心理学でいう「無意識」と言ってもいいかもしれません)との関係を次のように例えています。
 
 宇宙のエネルギーと人との関係は、巨大なダム湖と導管によく似た構造になっています。このダム湖には、宇宙から見て私たち人間が必要だと思うもの、ほしいと願うもの、ありとあらゆるエネルギーが蓄えられています。
 ダム湖の下にある水の流出口につながる導管が私たち人間であり、いつでも好きなだけ水を取り出せるようになっているのですが、この導管の中にごみが詰まっていると、本来いくらでも出てくるはずの水の流れを止めてしまうことになります。
 この詰まらせているゴミは「自我」と言うものです。 

この「自我」というごみを取り除けば、上から無限の宇宙エネルギーが勝手に流れ込んできます。導管に詰まった「自我」を掃除してあげれば、エネルギーが勢いよく流れだします。

 このエネルギーの宝庫である「宇宙」とつながるには、人が嫌がって、なかなかやらないトイレ掃除を行うのが、一番効率がいいみたいです。
 
 うつ病の改善にトイレ掃除がいいというのも、不安が大きくなっていたり、自分を好きになれない状態であったりする人に、「エネルギー」が戻ってくるからかもしれません。
 


 私も初めの頃は、掃除をするより、その時間を使って、もっと効率よく仕事をしたり、アイデアを形にしたりした方が、仕事もうまくいったり稼げたりするのではないかと思っていました。
 しかし、最近は逆だったのではないかと分かってきました。

 「自我の思い~ああしたい、こうしたい、~でなければいけない・・・」などのごちゃごちゃした思いで頭(心)がいっぱいだと、現実も同じようにごちゃごちゃしてスムーズにいきません。
 
 むしろ、掃除をして、「すっきり」したり、心が軽くなったりしてからの方が、アイデアが湧いてきたり、助けが入ったりして、当初予定していたよりも早く進んだり、うまく行ったりすることが増えました。

掃除は、自分の心の状態をよい方向へ変えます。
 そして、その変わった心の状態に似た現実(多くは、すっきり、清々しい、明るい、気持ちいい、流れるような現象)がやって来るみたいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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