習慣が変われば性格、運命が変わる。魔法の習慣⑩ ~ 「自己肯定日記」を書いて、自分自身との関係をよくする。
マザー・テレサの言葉です。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
また、ナイチンゲールも同じようなことを言っています。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
自分の人生をすぐに、急に変えよう、良くしようと思っても、なかなかできません。
着実に一つ一つ良い習慣を身につけるほうが、遠回りのようでいて、近道です。
特に「よい」習慣は身につくと、それに裏打ちされた行動が、「全人格」として表れてきます。
習慣自体が、「その人、そのもの」と言えるかもしれません。
私自身はまだまだ、ごつごつといろんなトラブルにぶつかりながら、凹みながら暮らしています。でも、いろんな先人の言葉、行動から学び、少しは身についた習慣、あるいは、効果があった(良い人生につながった)と思える習慣も増えてきました。
そのおかげで、トラブルを小さくしたり、立ち直りが早くなったり、そして、ネガティブな思いを引きずらずに、前を向けるようになりました。
そんな「人生を変える魔法の習慣」を、これから、いくつか紹介していきたいと思います。
よかったら、お付き合いください。
自分肯日記(ノート)を書いて、自分との関係をよくしていく
以前、習慣の一つとして「日記を書くこと」を紹介しました。
20年書き続ける中で、連用日記にしたり、健康記録や家族の記録を書いたり、いろいろと変遷してきました。
ここ最近は、手帳に健康記録を書き、日記は連用日記にしています。
そして、連用日記を読み返すと、
・〇〇さんに~と言われてショック。何か気に障ることを言ったかな。
・今月もカツカツ。はやく給料日になって!
・もっとがんばんなきゃ。~しなければ成長できない。
・・・
と、後悔だったり心配だったり。
そして、まだダメだ、もっと~をと自己否定だったり。かなりネガティブな内容が書かれていることに気付きました。
これでは自己肯定感も上がらない、むしろ下がってしまう・・・。
そこで、日記とは別で、自分を励ます、自分をほめることを意識して見つけようと「自分をほめる日記」~「自己肯定日記」を別で書くことにしました。
1 目的と書く内容
これまでの日記を読み返して気が付いたことの一つは、いつも人間関係のことに悩んだり苦労したりしたことを書いていたことでした。
そして、いいことでも悪い事でも、
「自分以外の誰かがどうだったのか」
「その人に何を思ったのか」
ばかり書いていたことでした。
簡単に言うと、相手や相手から影響を受けた自分の事ばかり書いて、自分自身のことに目が向いていませんでした。言い方を変えると
自分自身を「粗末に」扱っている状態でした。
そこで、「自分肯定日記」の登場です。
書く目的は、
私が「私自身」を大切にする、対話する、関係をよくすること
です。相手と自分の事ばかり書く(目を向ける)のではなく、自分自身に目を向ける、もっと言えば肯定する(励ます、認める、ほめる)ことが目的です。
では、何に書くか?
初めは、丈夫なカバーが付いた高級なノートにしようかと思いましたが、やめました。自分自身がかしこまったり、書くことがしんどくなりそうだったからです。
むしろ、100均や文房具店で売っているようなノートを準備しました。
少しこだわりがあるとすれば、次のノートにうつる時に、色をそろえました。
書くだけではなく、書き終わった後に保管することで、自分自身の財産になります。保管する時に色がそろっていると、見た目にも綺麗だと思たからです。
そして、どんな内容を書くか?
とにかく、小さなこと、ちょっとしたことでいいから、自分の行動をほめる、認めることを書きました。
はじめたころは、自分を認める(自己肯定)に慣れていなかったからでしょう・・・1日に1つ書くのもしんどかったです。でもそれは、
「自分なんて・・・」
「まだだめだ」
「もっと~できなくては」
と理想が高いと言うか、自分への要求が高かったからと気付きました。
なので、
「当たり前」と思っている事でも、やれたこと、続いていることなどもほめる(認める)対象としました。
例えば、
・食事後にすぐに食器を洗った。先送りせずにできて素晴らしい!
・プリンタの用紙がきれていることに気づいて、すぐに補充した私って、えらい!
・今日も部屋の片づけをしてから出勤。毎日続いていて、よくやっているね。
不思議なのですが、こうやって、毎日、複数書いていくと、だんだんと苦労しなくても書けるようになっていきます。
きっと、頭(心)の目が、常に自分を肯定する内容を見つけようと意識するように変化したからだと思います。
そして、振り返ってみると、すらすらと肯定内容が5個ぐらいかけるようになったころから、自分を責めなくなったり、ネガティブなことを経験しても立ち直りが早くなったりと、自分が変化してきました。
さらに
、家族や周りの人にも「~ですごいね」「ありがとう」等と、肯定的な言葉を投げかけることが増えてきました。
きっと、自分の潜在意識?心の状態が「否定」から「肯定」にかわっていったからだと思います。
こうして、できるだけ3~5個と、1日に複数の事を書くことをルールとして決めたことで、自分を見る視点、ほめるポイントのようなものが自分にできてきました。
2 書き方の工夫
この「自己肯定日記」を書くようになって、5年ほどになります。
自分なりに書き方や書くときに意識することも変化してきました。
例えば次の通りです。
●ほめるポイント(行動)に気づいたらすぐにメモ
自己肯定日記は、寝る前など、1日の終わりに書くことが多いです。しかし、そのころになると、特に午前中の出来事を思い出そうにも、けっこう忘れています。仕事や家事やでやることはけっこうたくさんあるので、普段、当たり前のようにしている事は意識しないで、行動しているからです。
なので、できるだけ仕事の時間でも休憩や昼休みの時間を使って、ちょっと振り返って、ほめられる、認められるなと思った行動をメモするようにしました。すると、夜ノートに書くときに、時間をかけず、苦労しないで書き出せるようになりました。
●作文ではなく、箇条書きにする。文型を決めて、あてはめる。
「日記」と銘打っていますが、長く作文のように出来事(行動)を描写してしまうと時間がかかりすぎてしまいますし、内容が自分を認める事から外れやすくなります。そこで、「出来事(行動)+評価」という文型で箇条書きすることにしました。
・冷蔵庫のありあわせのもので簡単に料理できた私って、すごいじゃん。
・掃除の会に参加して、すぐに報告書をつくった私って、さすが!
・職場のトイレのスリッパを整頓した私って、立派、立派。
毎日書いていると、毎日似たような行動を書くことも出てきます。
そんな時は、最後の「評価」の言葉をかえるようにしました。
・職場のトイレのスリッパを整頓した私って・・・
「すごい」「えらい」「よくやっている」「見事」「立派」「いい人」「最高!!」「頑張った」「すてき」・・・。
こうすると、不思議と同じ出来事(行動)でも、印象が変わったり、見え方が違ったり、自分をほめる気持ちがより高まったりします。
●「当たり前のこと」と思っていることを認める
なかなか、書くことが出てこない時の原因の一つが、自分の行動を「できて当たり前」という目で見ていることです。
歯みがきだって、食器を流しに運ぶことだって、そして、ちゃんと職場に行って、仕事をして帰ってくることだって、そうできただけですごい事です。ちゃんと生きている証拠です。
人によっては、いろいろな事情で、同じことが出来ない人だって世の中にはたくさんいます。けっして、「当たり前」ではありません。
そんな「当たり前」を認めて書いていくと、ノートの記述はどんどんと増えていきます。
「自己肯定日記」書きながら、今日も一日よくやった、ちゃんと精一杯生きたという思いが出てきたら、それだけで書いている意味はあると思います。自分に優しい目を向けられるようになってきた証拠だと思います。
3 今現在、チャレンジしている書き方(内容)
現在は、自分が自分を認める内容をすらすらと書けるようになりました。
そこで、次の段階として、「自分と相手との関係でほめることを見つける」内容を書くようにしています。例えば、
・職場であってすぐに~さんに「おはよう」と自分から挨拶できた私って、すてき。
・掃除の会終了後、ちゃんと門のところまで出て、最後まで見送った私って、えらい。
・一人新聞を送ってくれたAさんに、手紙を書いて応援した私って、いいね!
さらに、相手との関係なので、
・クレームの電話が入って、正直、その言い方にむかついたけど、ちゃんと冷静に最後まで話を聞いて、うまく対応できた私って、社会人として立派。
・仕事でフォローしてくれたBさんに感謝の気持ちを持てた私って、すばらしい。
のように、ネガティブな気持ちをうまくおさめたことや感謝の気持ちを持てた自分を認める内容を書くようにしています。
まだまだ、全ての出来事に肯定的な見方はできませんが、自分と相手の関係をほめる~肯定的に見る習慣作りになるので、自然と人間関係も良くなっていると実感しています。何となく、周りからも褒められる機会が増えたり、何となく周りの目線が「やさしい」「やわらかい」と感じられたりしています。
4 まとめ
今まで「頑張る」「少しでも上を目指す」「自分を鍛える」と言う言葉に価値を置いて生活してきました。
それでうまく行ったこともありますが、常に「苦しい」思いを持っていたことも確かです。
それは自分が自分に対して「ダメ出し」と言う否定、「まだまだできるじゃないか」「なまけずしっかりやれよ」という責める気持ちが根底にあったからです。
いつしか、自己肯定感は下がりっぱなしで、常にびくびくして、失敗を恐れ、皆と過ごす時間を楽しめず、周りの人とうまく付き合えない状態にまで追い込んでしまいました。
でもそれは、周りの人がそうしたわけではなく、自分が自分を追い込んでしまった結果です。
周りの人とうまくやろうとばかり考えているうちに、いつしか、自分が自分の事を一番大事にしていない状態になっていました。
そこで始めたのが「自己肯定日記」です。
書き方はいろいろとあると思いますが、自分との関係を「修復する」には、簡単で続けやすいツールだと思います。
そして、自分の変化を感じやすいものだと思います。
何か、参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。
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