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読書の効用の断片~メンタル診断・自分の感情を探る・積読でも得られるもの 

「本は心の栄養」
「本をたくさん読むと読解力が上がる」
「読書によって、様々な知識が得られる」

 
など、読書の効用について、様々な機会に、いろんな人が発信しています。
 
 私自身も本を読むことが好きです。毎日の習慣になっています。
 その中で、読書の良さを感じています。
 
 そこで、私が感じた読書にまつわる「細かな効用」を紹介します。
 よかったらお付き合いください。


1 メンタル診断に活用できる

 読書が好きで、毎日のように必ず本を読んでいます。

 寝る前の読書タイムが幸せな一時ですが、時に机で、時にお風呂に持ち込んで読む時もあります。

 最近は、暑くなってきましたし、雨も多いのでできないですが、ベランダに出て日向ぼっこをしながら読む時もあります。
 
 習慣になっているので、本を読まない日があると、逆になんとなくもやもや、気持ち悪い感じもします。なので、必ず本を手にしますが、「読書に集中できるかどうか」はまた、別問題になります。
 
 最近になって気が付きましたが、日によっては、読書時間が続かない時があります。気持ちとしては、「犯人は誰か」とわくわくしていたり、自分では気が付かないような見方や考え方をもっと知りたいも思ったりして、読み始めるのですが、時間にすると10分くらい、ページでいうと2,3ページで何となく読めなくなる時があります。あくびが出たり、文字は読んでいるのに、内容が頭に入ってこなかったり。

 そんな時の自分を見つめると、

 一言でいえば「疲れている」状態になっています。原因は様々ですが、睡眠不足だったり、風邪気味だったり。
 時に、トラブルを抱えていたり、ネガティブな出来事があって、気持ちに整理がついていなかったりすると、やはり集中できません。

 メンタル的に落ち込んでいると、読書に集中できません。

 しかし、逆のこともいえます。

 長く読書できる、集中できるということは、メンタルや脳の調子がいい、あるいは、メンタル疾患が回復傾向にあると言ってもいいと思います。 

 読書への集中度合いによって、自分のメンタル、調子の良さを診断する指標になります。

2 本を読むことで、自分自身を知る(感情を探る)

昔から、自分の気持ちをうまく表現できずにいました。
何か言いたいこと、伝えたいことはあるのに、人前で話そうとすると言葉が出てこなかったり、周りの人の目(気持ち)を考えすぎて、言葉に詰まってしまったり、言葉を飲み込んだりしてきたからです。

 そんなことが続き、習慣のようになってしまった時には、自分自身がいったい何を感じているのか、どんな気持ちなのかすら分からない状態にまでなってしまいました。

そんな感情の迷子になった時、実は読書が救ってくれました。

 本を読むことで、嬉しい、楽しい、悲しい、怒りなどの感情が動く機会が得られるからです。
 その中で、気になる本、読んでいる中で出会った言葉をノートに書き写すこともよくしました。

 それは、「勉強として」「知識を頭に入れる」ためではなく、

「いい言葉だなあ」「自分の気持ちに合う言い回し、フレーズだなあ」「この表現好き!」「これ、自分が言いたかった言葉だ」と感覚的に自分の気持ちに近い言葉を探すためです。

 何となく気になるということは、何かしら自分の琴線に触れたということになります。そして、本の中の、別の作者の言葉だったものが、続けて書き写して、何か表現する機会に「使う」と、だんだんと自分の言葉になってきます。
 そして、自分のものなっていき、気付くと自分の気持ち、思いを表現できるようになっていました。 

読書と言うと、一番は知識を得る事だろうとは思いますが、使い方によっては、自分の感情発見として有効です。

3 積読であっても得られるものがある。

 読みたい本がたくさんあって、つい古本を買い込んだり、アマゾンで安く手に入れたり、そして図書館で何冊も借りたりして、気付くと、本が散乱しています。あちこちに積まれています。

 そう「積読」状態です。
 
 忙しさのため、なかなか本を手にできなかったり、あるいは多すぎて、読でも読んでも、次の本がすぐに目の前にある状態になったりします。
 買ったはいいけど、読まずに積んであるだけだとなんとなく罪悪感があります。
 何も本から得られていないな・・・とうしろめたさも感じます。
 
 しかし、あの森信三先生(教育哲学者 「修身教授録」の著者)が次のようなことを語っています。

書物と言うものはただなでるだけでもよい。それだけで、その本に縁ができるからだ。

 積読を肯定されています。また、文筆家の執行草舟(しぎょうそうしゅう)さんはこうも言っています。 

本は読むのが一番いいが、良質な本は買って並べておくだけで精神が知的になる。本から波動が来るからだ。積読は100点ではないが、80点くらいの価値はある。

 たとえ積読であったとしても、表紙や背表紙などは何か、かにかの機会に目にします。すると、自分は気付いていなくても、頭の中で「おしゃべり」をしています。あるいは、本からのメッセージを受けて、あれこれ考えたりしています。実はそれが大切ではないかとも思います。
 
 そして、やはり本を置いておくだけで、いつかは手に取って読み始めます。

本とのご縁づくりとしての「積読」も大切にしていきたいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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