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掃除の会で学んだこと40~教えすぎると相手の気付きを奪ってしまう。経験から学ぶことが一番大きい

・月1,2回、学校や公共施設のトイレを掃除しています。
 掃除の会のメンバーが開催している所に参加することもあれば、自分が主催して、行う時もあります。
 自分が主催する場合は「世話人」となります。
 世話人は、「掃除」だけではなく、掃除にまつわる諸々の「仕事」もあります。
 例えば次の通りです。
 
・掃除する場所(施設)の許可をもらう。
・掃除する場所の下見を行う。特にどこが汚れているかを見て、また、参加人数などを確認して、場所を決める。
・当日は、開始時間の30分前には到着して、鍵を開けたり、掃除場所に掃除道具を運んだりしておく。
・掃除中は、特に時間を確認して、終了時間に間に合うように、「あと30分で便器掃除は終わりにして、壁磨きにいきましょう~」などと声をかける。
・初めて参加する方がいたら、道具の使い方や掃除の仕方などを教える、伝える。
・掃除終了後、後片付けの確認をする。
 特に施設に設置してある掃除道具やせっけんなどの備品などを確実に元に戻す。
・窓をしてたり、施錠の確認をしたりする。
・参加者にお礼を兼ねたおやつや飲み物を配付する。
・帰宅後、使った掃除道具を洗ったり、天日干ししたりする。
 特に、しっかり乾ききる前に掃除道具をしまうと、カビが生えたり、すぐに痛んでしまったりする原因となる。

等です。
 
 また、ここからは主催される方の「趣味」の問題かもしれませんが、私は、参加した人に「活動報告(当日の掃除の様子写真、掃除後の感想などの文字起こし)」をA4のプリントにまとめ、参加していただいた方に郵送しています。また、読書会や一人新聞などで関わりがある方にも送っています。情報発信と共に、継続することで、ご縁が広がり、別の機会の掃除に参加してくださる方もいます。
 
 世話人をする中で、初めて参加する人に「教える」機会も増えました。
 そんな時に経験したこと、気を付けたことをまとめてみました。
 よかったらお付き合いください。


1 「教える極意は、教えないこと」?

 掃除の会として、普段行っているような掃除とは違う道具(やすり、工具類・・・)を使います。その道具を使って徹底的に綺麗にしていきます。

 そのため、掃除は誰しも経験していると思いますが、道具の使い方を教えることになります。
 自分自身は経験しているので、道具の扱い方、ちょっとした工夫、使う順番などなど、たくさんのことを伝えたくなります。しかし、初めての人にとっては、一度に大量の情報が入って来ても、すぐに理解できません。むしろ、説明が長くなれば長くなるほど、余計分からなくなります。
 
 そこで大切になるのが、教える内容を最低限にすること。
 
 その代わり、実際に、道具を使ってもらい(掃除してもらい)、その都度、ポイントとなる事、道具の使い方で難しいところなどを伝えた方が、より分かりやすくなります。
 また、本を読んだり、人の話を聞いたりする以上に、

実際に経験しながら直接学ぶ方が、吸収率が極めて高いと言われています。

なので、あれこれ、たくさん説明するよりも、実際に道具を使って、掃除を経験しながらの方が、より分かりやすくなります。
 
 掃除の会で学べる一つに「見方を変える事で、汚れを発見すること」があります。
 便器も上からだけではなく、下から、横から等、色々と視点をかえると、汚れを発見できます。これが、けっこう嬉しかったりします。
 しかし、世話人の人が、「こういうところも汚れやすいです」「ここはなかなか気づかないですね」などと、先に教えてしまったらどうでしょう?
 せっかくの参加の気付き、学びを「奪ってしまう」ことになってしまいます。

「自分で発見する喜び」をなくしてしまいかねないです。
  よって、何か教える時は、「教えすぎない」事が重要になります。

2 「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

 連合艦隊司令長官だった山本五十六さんの名言です。
 今風の言葉でいえば次のようになるでしょうか。
 
 まず、実際に自分が「お手本」をやって見せてください。 
 その上で、しっかりと説明して、理解してもらってください。
 その後、相手に実践してもらってください。
 そして、その行為(の一部でもいいから)をほめてあげてください
 
 軍人として、命の危機と隣り合わせ。それでいて、一癖も二癖もある人間関係の中で、部下らを統率しなくてはいけない立場であった山本さんの何とも含蓄のある言葉です。
 
 掃除で教える時も、同じでした。
 まず、実際に便器を磨いて見せて、どれほど汚れが落ちるか、どれぐらい磨くかなどを示し、同じようにやってもらいました。その上で、「~がきれいになりましたね!」「そこの汚れも発見したんですか!すごいですね」などと、実際に認めながら、声をかけながら進めました。
 

やはり、大人であっても、人に褒めてもらえるのは嬉しいものです。 ようしと次のやる気にもなります

3 人に教えることが、最大の学び

 参加者にいろいろと教える立場になって、気付きました。
 いかに、自分が理解していないか!を。
 道具の使い方や手順など、何回も参加して「分かっているつもり」になっていました。
 しかし、

いざ、自分が人に教えようとすると、言葉が出てきませんでした。

 あるいは、説明があちこち、無駄な言葉ばかり。
 なかなかポイントをスッと説明できませんでした。
 つまりは、

それだけ、自分自身の理解が浅いということを痛感しました。

 自分が経験して、できることと、人に教える事の違いを肌で感じました。
 教えるには、「躓きやすい所」「使い方のポイント」など、勘所を掴んでいる必要がありました。
 逆に、

 人に教えることで、むしろ自分の理解が上がりました。
 説明するという「アウトプット」によって、記憶の定着もよくなり、教えるポイントが分かってくるからだと思います。

 まだまだ、うまく教えられませんが、また、今度、教えるという機会を与えてもらたら、もっとうまくできるように再チャレンジしたいと思います。
 
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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