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1つ手に入れるときは、1つ2つ手放さなくちゃ

各地で豪雨の報道があり、落ち着かない日々ですが皆さまのお住まいの地域はいかがでしょうか。
鍼灸マッサージ師、田中弥三郎です。
Kindle Unlimitedでインプットインプット、本当に便利な時代になったものです。

玉石混交というか、混沌というべきか

色んな本、色んな作者

Kindle Unlimitedを使いだして2ヶ月ほどですが、本当に多様な本があり多様な作者がいらっしゃいます。
私が読むのは主に人体や健康に関わる本なのですが、医師などの国家資格者もいれば大学生の愛好家?レベルの方もいらっしゃいます。
これほどまでに便利に勉強ができる時代になれば、そりゃ大学生でも出版くらい出来て当然なのだと、今になって気付いた次第です。
小学生YouTuberがいるんですからそれこそ今さらですし、モーツァルトは5歳か6歳で作曲してたそうです。結局はやってみるかどうかの差なのでしょうね。

多様な主張、それでいいしそれがいい

色々な著者がいるわけですから、こと同じ人体や健康に関わる本でもそれぞれ主張が違います。
30代の人に向けて書かれたものと、60代の人に向けて書かれたものでは違いがあるのは当たり前ですね。
そして、同じ人体を扱うとはいえ目指すところはそれぞれ違うわけです。年齢だけではなく、心臓病の人もあれば脊柱菅狭窄症の人もあるので、それぞれに合わせた考え方になります。
当然そこには、こちらでは良しとされたことが他方では悪しとされる場合が出てきます。
いろいろな主張を幅広く取り入れて、自分や自分の患者さんに合うものを取捨選択することが肝要になります。

【多様な主張】×【サブスクの危険性】

多様な主張の中には、時には少し偏りのあるものもあります。決して間違った主張というわけではないのですが、正直なところ危険性も感じるような主張もありました。
それぞれの価値観ですから、良いも悪いもないことは大前提です。
ですが、何ごともメリットがあればデメリットがあります。そのデメリットの部分を完全にスルーして、正解はこれしかないのだと言わんばかりの主張には恐ろしさを感じました。
さらにサブスクの便利さも手伝って、似たような主張の本が続けてオススメされることになります。するとその偏った考え方の本ばかりが知らぬ間に抽出されます。
読む本読む本が、同じような主張ばかりを繰り返しているとしたらどうなるでしょうか。
少数派な主張ですら、多数派であるかのような錯覚に陥る危険性があります。
これはもはや、思考停止の始まりです。
リテラシーが求められる、というのはこういうことでしょうね。

1つ手に入れるときは、1つ2つ手放さなくちゃ

当たり前のことなんだけど、

ものごとにはメリットとデメリットがある。当たり前のことです。ですが、メリットが大きかったり目新しかったりすると、デメリットを見落としがちになるのは私自身を振り返ってもそうです。

去年の夏、私は減量に成功したものの、熱中症にかかりやすくなりました。体重を減らしすぎて筋肉も衰え、見た目にも肌が弛んで貧相でした。
こりゃいかんと少し改めたところ、今年の猛暑でも熱中症知らずで働けています。見た目も少し改善されました。
痩せ過ぎたら(不健康に痩せたら)バテやすくなる、こんな当たり前にも気づいていませんでした。
減量に成功して浮かれていたからです。

何ごともメリットとデメリットがありますし、色んな角度から考えないとデメリットを見落とします。
デメリットを完全に把握しきることは不可能でしょうから、せめてときどきは立ち止まって考えてみたいものですね。

それから

その昔 母親に 言われたんだ
『1つ手に入れるときは、1つ2つ手放さなくちゃ本当の幸せなど来ないよ』
ってね

それから/斉藤和義

斉藤和義さんの、『それから』という曲です。

『1つ手に入れるときは、1つ2つ手放さなくちゃ』という教えが何かにつけて思い出され、身に沁みています。

先月、職場に退職を申し入れたところ話し合いをしてくれ、残ることになりました。
正式に10月からこちらの申し入れに沿った形にしてもらうことになりました。労働時間が減るぶん、収入も減ることになります。
多少の不安はあります。
ですがその時間で学びを深め、自由な形で収入を得ることができるのです。
何より妻との時間が作れます。これはお金だけの価値ではありません。
Kindle出版もですが、急に賄えるほど甘くもないでしょう。ゆっくり見極めながら、色んな角度から考えたいと思います。
分かりやすいのメリットに飛びついて、大きなデメリットを見落とさないように。

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