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#27【就職・転職日記⑧】転職活動の作戦~恥を捨てて数を打つ~

ようやく自分の思考の癖から抜けて、
自分のために作戦を練り直して転職活動を再開することに。

今回は現職に内定をもらうまでの、
自己分析から業界の選び方、転職活動時の作戦について書きます。

○転職先の選び方(思考のシフト)

これまでは、大きくて立派そうな企業に入るために、自分の経験等から転職先で再現できそうなことをひねり出していました。

それをやめて、これから自分は向こう5年10年、どう働きたいのかを考えました。
やりたいことだけ等に絞らず自分の心の声に耳を傾ける感じで。

そこで出てきたのは以下の3つです。
①【働く環境】上の上ではなく、中の中くらいに入ること。
これまでの会社は、会社の規模もかなり大きく、周りが明らかに自分よりもレベルが高いであろうという環境に無理やり飛び込んでいました。
そこで成長して自分もガツガツやれる人はそれで良いと思うのですが、
私はあんまりそういうタイプじゃないなというのがこれまでの経験で明白。

従って、急な成長を求められる極端な環境を避け、着実に自分が仕事を吸収して成長していくことができそうな環境を選ぶことにしました。

ちょっと言い方が悪いですが、めちゃくちゃ優秀な人ばっかいるのが目立つ業界ではなくて、できる人もいれば、いまいちな人もいそうな環境をあえて狙う事にした、ということです。
これが1つめ。

②【離職率の低さ】長く働けそうな環境であること。転職を前提にしない。
転職回数や年齢ももちろんですが、持病のこともあったので、長く働く事ができそうな会社に焦点を絞りました。コンサルや人材は、アップorアウトの文化。成長し続けていくか辞めるかを問われる環境だったので、今度はもう転職を前提にしない会社で働こうと決意しました。

③【価値発揮】得意×経験。自分の経験が少しでも価値になること。
まずは得意なことを活かしたい。得意なことだったらちょっとしんどくてもくらいついていけるだろうと思っていました。
自分の経験で何が一番の強みか。お客さんが喜んでくれたことで、自分も楽しめたことって何があったか。コンサル時代の経験が思い浮かびました。
要件の言語化やファシリテーション等のスキルです。
状況を見える化していくことが自分は得意で、お客さんをヒアリングして作成して業務フローの数々を資産化してもらったことがあります。ドキュメントとして買い取ってくれたんですね。こういうスキルを活かせそうな職に就こうと決心しました。

もう1つは経験です。自分の転職経験が多い事は逆に価値にならないかなと考えました。実際に各業界にいたので、自分の言葉で語れるわけですね。その辺の知ったかしてるやつよりは、当たり前ですが重みが違う。
かつ、複数の転職経験=転職や就職のテクニックなども相談に乗る事もできるのではと思いました。職務経歴書や自己PRは普通の人の4倍くらい書いて通過した自負はある。

この、①②③を満たすのが大学の職員として働くことでした。

○大学職員を目指す作戦

ここは自分が転職エージェント(法人側営業)をやっていた経験を踏まえて考えました。

求人を探す選択肢としては以下の3つ。
①エージェントに相談して求人をもらう
②人材会社の公募求人を探す
③大学のHPから求人を探す

まず①です。
エージェント経由での大学の求人は少ないんですね。全くないわけではなく、大学業界のエージェントもいるのですが、エージェント求人(非公開求人)は仕組みとして成果報酬なので、年収500万の採用が1人あって入社したら手数料を年収の10~20%くらい取られたりするんですよね。1人採用したら大学がエージェントに100万払う。

職種別採用ならまだしも、
ゼネラリスト思考の採用がほとんどの大学では、これは全然合理的じゃないわけですね。

加えて、エージェント経由の選考では、
事前選考で転職回数が多いとはじかれるだろうと考えていました。

みなさん、転職活動をしている時にエージェント経由で応募をすると、
採用元の企業があなたの履歴書やPRを全く見ていないのに不合格になることがある、ということを知っていますか?

リクルートとかDODAとかの法人側のアドバイザーが、応募者の経歴を事前にチェックして、求人企業の要件を満たしていないということを確認すると、裏であたかも求人先企業が先行したかの様に不採用の返信をしてくることがあるんです。

求人を出している法人側に良い求職者を紹介することが法人側のエージェント(法人営業)の仕事ですし、人気の企業だと応募者殺到で見きれないところをフィルタリングする意味でも、理にかなってはいるんですが。

問題は、要件が完全に言語化されている企業ってあんまりないことなんですね。明確になっている部分だと「転職回数○回以下」「MARCH以上」等。そういう求人に掲載ができない裏の要件を聞いてくるわけですが、定量的かつ基準がはっきりした要件以外は、実は求人掲載企業の人事担当者も完全に言語化できていないことも結構ある。

なので自分は人材の法人営業をやっているときに、上司の許可をもらって自社のデータベースを客先で投影しながら、お客さんと一緒に求職者の方の詳細な情報を見てDMを打つという名目で、DM送る人に〇×をつけつつも、
埋もれている求人要件を言語化するということをしていました。

事前にヒアリングした要件に照らしてると×なので、スルーして次の方にいきますね、と言うと、「ちょっと待って。この人は○」と言われれたことがあります。

え?でも転職回数引っかかってませんか?というと、いや、でもここの大学出身でこのキャリアでしょ?これならうちに合いそうだからDM打ちたい。とか。大学気にするのかとか、このキャリアって会ってみたいになるんだなぁとか。

あるんですね。こういうことが。
私が営業として未熟だったので優秀な方はこの辺をツーカーでわかっており、基準だけでフィルタかけることはないかもしれませんが、
人材の営業もたくさんいるので、基準だけで切りがちな営業もいることはわかっていました。

なので、①のエージェントへの相談をさけ、
②③の作戦で数を打ちまくる作戦で応募をしました。

②の人材会社の公募求人を探す、は、
求人サイトごとに毎週火曜・金曜更新とかがあるので、その都度求人を検索して拾う。

③の大学のHPから求人を探す、は、
以下のサイトをネットで見つけて情報を参考にさせてもらっていました。

https://www.xn--u9jta670z9tdf8cy04fdhxa.com/kyujin_jokyo.html

関連の書籍なども購入し、
18歳人口の推移や大学数の変遷から、
大学が乱立している状況下で教育の差別化を図るべく各大学は建学の精神を、とても大事にしていることまでを学びながら、
大学の書類が通過できたところに面接で足を運び、大学の人の雰囲気を感じながら軌道修正を重ねていきました。

○思考の癖を正し恥を捨てた結果

なんとか1団体、内定をもらうことができ、
転職活動開始から約半年後に現職に就職することができました。

転職活動の最中には、面接官の方から、
「君はもう転職なんてしない方が良いんじゃない?」と言われたり
(じゃあ、どうしろっていうんだよと。。)、
そこの大学の特徴なのか、かなり高圧的な態度の面接などもありましたが(そこは結果が来る前に辞退しました)それでも追い込まれていた上に、自分は今この時にやりきるしかないんだという気持ちと、全力で向き合って駄目ならその時はフリーターやりながら転職活動しようと考えていました。

妻からしたら子供が生まれて大変な時だったはずなのですが。なんだかんだ真面目だから多分大丈夫だよ、と言ってくれて何一つ不安なそぶりを見せなかった妻には本当に感謝しています。(うちの母親は会うたびに謝っていましたが、、)

恥を捨てて猪突猛進に結果に進む。
自分の頭で考えて、一心不乱に行動できたことが結果につながったのかなと思います。

次回でこの日記のシリーズは最終回として、
全体を振り返ってのまとめを書きたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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