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【#169】コンサルから大学職員に落ち着いた背景

人によっては、随分落ちぶれたなと思われるかもしれませんし、逆に落ち着いた環境で働きたかったんだなと思われるかもしれません。

今日、他の方のnoteで休職に追い込まれて苦しんでいる記事を拝見しました。私も脈絡のない転職を繰り返したもののなんとかなっているのと、その中で気づいた大切なことがあるので、それについて書いていこうと思います。


まず、タイトルの「コンサルから大学職員に落ち着いた背景」の理由について。

理由は2つあって、1つはハイレベルな環境でハイレベルな競争に晒され続けるのに疲れたから。もう1つは自分の描く幸せと行動のずれを自覚したからです。

○アップorアウトの世界

まずコンサルといっても玉石混合ですが、私は運良く数千人規模の総合系(戦略立案〜IT導入の領域までソリューションを持っている)コンサルティングファームに第二新卒で入社することができました(新卒入社は百貨店でした)。

同期も20人ほどいて研修もしっかり受けさせてもらい、とても感謝しているのですが、とにかく周りのレベルが高く、みんなアップorアウトなんですね。昇進していくか辞めるか。

土日も気持ちゆっくりできないような日々が続き、体も壊し、そんな中で頭をよぎったのが、世の中自分より楽してもっと稼いでるやついるよなあ、という思いでした。もうこの時点で向いてないわけです 笑

○幸せの尺度

当時はまだ子供もいなくて、結婚前でしたので、将来は経済的に安定しながら自分の時間を持ち、家族を大事にして暮らしたいなあという憧れが強かったんですね。

でも現実はそうではないわけです。

そういう思いが脳裏に浮かぶ時点で、自分の人生の時間の使い方や求めるものに理想とギャップが大きいことに気がつきました。

自分が感じる幸せと現実を照らすと真逆の行動をとっているわけです。

自分の幸せの定義はライフステージや経験によっても変化するものだと思うので、固定的なものではないと思うのですが、当時は強烈な違和感を持って働いていたわけですね。

○上の中で戦わず、中の下→中→上を狙う作戦

とはいえ行動はなかなか改められないもの。エージェントに行って相談をしていると、この経験ならここいけますよ!みたいな話が結構出てくるわけです(曲がりなりにコンサルですからね、、)。

流されやすい私は、この後、結局人材系の会社に行くことを決めるのですが、上司がハズレですぐにまた転職をすることになります。

ただ、その会社の先輩が良い方で、食事をしながら話をしていると「優秀な層と競っていくのしんどくない?上もいれば下もいる組織とか狙ってみたら?」と言われ、ハッとして踏ん切りをつけることを決意。

それなりに安定していて生活の基盤を作りながら、転職後に仕事を覚えて上に上がっていける会社ってどんなとこがあるだろう?と考え、色々考えを巡らせた結果、大学の職員という選択をしました。

詳しくは新卒から現在までを以下のマガジンにもまとめているのでご参照ください。

いざ転職してみると、いかに自分が"有名なものが正義、社会的な成功と思われるふうな会社にいることが正義"という呪いに囚われていたのか気がつきました。

めちゃくちゃ人の人生(他人の目を勝手に気にしている人生)を生きていたのが、急に自分の人生を生きることができるようになるわけです。劇的な変化でした。

現職では転職後1年半で昇進、現在では入職9年目に入りますが管理職扱いの職位まで来ました。

これは人に恵まれ、人に恵まれたということもあると思いますが、自分が心から納得してその職業を選択したということがもっとも大きい要因ではないかなと思います。

自分がどう感じるのか。

全ての基準はここにあります。

人生長い道のりで、その時々で大事なものも変化していきますが、どんな時でも絶対にやっちゃいけないのは、勝手に思い込んで自分の気持ちを大事にしない行動をとることだと思います。

なんか違うなあと悩んでいる方は是非、一度思い切って世界を変えてみると、急に未来が開けるかもしれません。希望を捨てなければ最後はなんとなるものだと思います。慎重に、でも自分の気持ちは大切に。

人生一度きり、その時々の自分が心からこうだ!と思うことをやっていく。
それでこそ自分らしい、意味のある人生になるんだと思います。
それでは!

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