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映画ドラえもんにみる仕事の本質【#112】

ドラえもんの映画を家族で観てきました。「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」。

今年のドラえもん映画、最近観たアニメの映画の中で1番良かったです。話の大筋だけ超ざっくり書くと、ある出来事がきっかけで世界から1日「音」がなくなり地球に危険が近づくのですが、かつて「ファーレ」(音楽)で文明を謳歌した星の仲間たちとドラえもん達が協力して、音楽を武器に危機に立ち向かうというお話。

映画全体は2時間ちょいくらいですが、全然間延びしないで最後まで楽しめました。伏線の回収もすごい、おお、ここがこう繋がるのかというような感じで感動します。

映画は映画でとても楽しめたのですが、私はこの映画を少し別の角度から観ていましたので、今日はその話をしたいと思います。

○ちょっと違う角度から映画を捉えていた

それは「こんな大きな仕事を成し遂げるにはどんな進め方でアウトプットまで持っていくのだろうか」という1つの仕事としての目線です。

なぜか。それは以下の理由からです。
・自分の仕事で「歌を作る」というプロジェクトをここ2年くらい推進している
・近々仕事の役割がマネジメントに変わる
・最近仕事でミスがありその原因を分析して対応を講じているのですが、その中でいかに自分1人で仕事を抱えるということを排除するか考えていた
・仕事の種類の中で「考える企画系の仕事」には壁打ちをしながら進めていくというルーティンとは違ったアプローチが必要になると考えていた
・めちゃくちゃ頑張って多分それなりに仕事回せるから管理職登用があったけど、同時に仕事が増えれば増えるほど苦しくなる状況に限界を感じ始めていて、そろそろ自分の仕事の仕方について一線をこえて成長しないとダメなタイミングが来ているのではないかという危機感を感じている
・そんなこともあって「仕事は自分ひとりでやらない」という本をAmazonで発注したばかりだった

そういう背景の中でドラえもん映画を観ていると、ここの細部の細かいネタのようなシーンはどうやって考えるのか?とか、ストーリーの構成に絵や音をつけて感動を与えるというのはめちゃくちゃな調整が必要なのに、どういう分業体制でどんなスケジュール管理をしてこんなすごい映画を作っているのか?みたいな感じの視点で場面場面を捉えていました。

○自分に置き換えて考えてみた

そして、自分の仕事の仕方にも置き換えてみました。

もちろん映画なので、脚本家がいて、監督がいて、各領域のプロが集まって制作に相当の時間をかけて臨むわけなので、素人1人によろしく!って話にはならないのはわかっています。

ただ、もし自分がドラえもんの映画を作れと言われたらどう進めていたか。多分、1人で構想を練って〜という感じになって煮詰まってしまい、うまいこと周りに助けを求めることができなくてパワーでカバーしようとしていたんじゃないかな。

ここで大事だと思ったのは、このドラえもん映画という大作を前にして「1人でできる仕事なんて本当にたかが知れてるんだ」って心から思えたことです。

企画系の仕事とは、いかに多くの関係者を巻き込んで大きな成果を上げるのか。誰がやったかは関係なくて、何を成し遂げられたかによって価値が決まるんだなって思いました。

私の仕事って分類するとこんな感じなんです。
・ルーティン(年間計画あり):考えない8割、考える2割
・ルーティン以外
①ルーティンの延長での新規案件:考えない6割、考える4割
②他部署からの相談案件:考えない6割、考える4割
③他部署からの依頼案件:考えない8割、考える2割
④学生からの相談案件:考えない5割、考える5割
⑤外部からの相談案件:考えない6割、考える4割
⑥企画系の考える仕事 :考えない0割、考える10割→考えて事業を決めて具体化してスケジュール化して実行する
⑦初めての仕事:考えない3割、考える7割→過去のテンプレがあるので参照して引き直す。要点と変化を考える。

で、最近⑥のボリュームが大きすぎて結構積んできていたので、ここの対策をいかに練ってアクションに落とすかを考えていたのです。

もちろん環境の影響もあるのですが、人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられるわけですから。

思わぬところから仕事の本質を見出すことができて、自分もまだまだだなって心から思えたので、また明日から0ベースで再出発ができそうです。

これまで積み上げてきた成功が足枷になって「自分はある程度できるんだ、できないといけないんだ」みたいな負の思い込みも、ドラえもんに上書きしてもらいました。「お前まだ何もやってないし、映画みたいに人を感動させられるくらいまで良い仕事やってみせろよ。たかが中小組織の管理職くらいで調子乗るな」と。笑

ドラえもんに秘密道具なしで、仕事の本質を叩き込んでもらった日曜日のお話でした。


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