いまどきの社長
あけましておめでとうございます!!
さて立場上、いろいろな会社、いろいろな社長にお会いします。
私自身も公認会計士・税理士として会計事務所を経営しつつ、株式会社CFスタートアップスという会社の社長もしています。
私が最初の会社、株式会社ディー・ブレインを創業したのは32歳のとき。
1993年のことでした。
起業前は、大手監査法人のサラリーマン会計士。
監査法人の顧客は主に大企業ですが、私が対象としたかったのは日本に200万社もある中小企業。
本来、サポートを求めているのは、人やお金に恵まれている大企業ではなく、これらが乏しい中小企業のはず。
そんな思いで、起業したのです。
とはいえ起業したディー・ブレイン自身も中小企業。真っ先に必要なのは「お金」です。
1年間は売上がなくてもやっていける資金を1千万円と見込みました。
当初、それを自宅のマンションを売ってつくろうと考えたのです。
1990年のバブル最盛期に買った埼玉県春日部市のマンション。
東武伊勢崎線の春日部駅から徒歩で15分。
第一生命の子会社が建てた地上6階建てのマンションの1階72㎡で3,400万円。
1990年まで不動産価格は上がり続け、下がるという経験をして来なかった世代です。そこで売りに出した価格は3,600万円。
住宅ローンの残高は2,500万円だったので、これで1,000万円の資金にお釣りがくるという読みでした。
ところが、1ヶ月たっても一切、買い手がつかない。
結局、売れたのは2,800万円でした。
手元に残ったのは、たった300万円。
これでは事業のスタートすら、おぼつきません。
そこで考えたのが、この後の主要なテーマの一つとなる「株式発行」による資金調達でした。これが、その後の私の人生を運命づけることになろうとは、その時は思いもしませんでした。(つづく)
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