~卒業設計案5~緊張感のある建築

こんにちは、今日は緊張感という単語から建築を想像するという手法の考え方の卒業設計案について書いてみようと思います。

まず、新建築を対象にして緊張感とい言葉を見てみました。内藤廣の虎屋など様々出てきます。では、その緊張感という言葉の中身について考えてます。

まず、1つ目の使われ方は構造などが飛び出していたりする時に使われる緊張感です。これは一見壊れそうでその空間を意識するということが前提にある言葉と取れます。
2つ目の使われ方は背の低い天井などに使われる緊張感です。これは天井にぶつかってしまうのではないかということによって天井を気にして空間を認知するというアフォーダンスによる緊張感です。
3つ目の使われ方は職人などの手仕事に対しての緊張感です。これは職人が手がけた手工業的なものに使われる緊張感という単語です。背筋を伸ばすような感覚の格調の高さによるものが緊張感というものを生み出すと感じます。
4つ目の使われ方はプログラムに対する緊張感です。お茶などの歴史があり伝統を重んじるような場所での内容に対して緊張感という言葉を使います。これは普段使うような緊張感と意味は変わらないでしょう。

では、今まで出てきた緊張感の種類をまとめます。
1つ目と2つ目の緊張感は構造やアフォーダンスによって空間を認知する要素として緊張感という言葉を使います。これは外在的な緊張感と言えます。
それに対して3つ目と4つ目の緊張感は雰囲気を壊さないようにしなければいけないという内在的な緊張感と言えます。
この外在する緊張感によって空間を創造し、内在する緊張感によってプログラムを作るという案です。

ここで参考にしたい例がデコンの建築家です。彼らは構造的な緊張感をもつものを多く作ります。さらに美術館などの緊張感ある格式高いプログラムの建築も作ります。
しかし、ゲーリーのビルバオグッゲンハイム美術館はうねうねとしている外観ですが、外観には緊張感のような落ちてきそうな構造はありません。
それに対してザハハディドのMAXXIは落ちてきそうな外観、内部にも横断的な階段など緊張感が内部にもみられます。

このようにデコンの中にも緊張感のあるものとないものが存在します。

さらに、緊張感を言い換えると壊れやすさとも言えるかもしれません。雰囲気の壊しやすさ、構造的壊しやすさ…など

このような緊張感のある構造を教育施設などに持ち込めば、空間を認知する上に、壊れやすそうであまりいたずらをしないなどのメリットがありそうだなと感じました。なので緊張感のある学校とか、監獄とかの設計があれば面白そうだなと思いました。

今の所、卒業設計案は場所によるものよりも、自分の思いつきの発想的なものが多いなと思いますが思いついた時にてきとうに書いていきます。
読んでいただきありがとうございました。

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