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短歌 | 台北を歩く

リュック置きこの街の人に変身する 
オフィス街の昼、夕方の駅

2023.3. 台湾 

3度目の台北は、事前に調べたギャラリーやカフェを巡り、なんだか休日に東京を散策するのと変わらずだった。ある意味現地の生活に入り込んで台北の人になった気分を味わえて面白みを感じつつも、一世一代の旅に出たつもりだったのにこれでいいのか?と思ったりもした。

それでも、これまで友達と来た時より街並みを観察できて、3度目にして新たな気づきもあった。
ひとつは、バイク。バイクが多いことは覚えていたが、久しぶりにその場所に身を置くと数と音に圧倒された(このあとベトナムでさらに圧倒されるが)。交差点の信号待ちの列の先頭にはバイク用のスペースが四角く囲まれていて、そこにすっぽり収まるバイクたちがなんとも可愛い。
二つ目は、アパートの格子がとても可愛いこと。同じ建物でも部屋ごとに格子のデザインが異なっていて、いろんな装飾が施された建物のように見える。どうしてこんな造りになったんでしょう。

同じ建物でも窓のカタチや格子のデザインがばらばら


三つ目は、歩道がすべて屋根付きなこと。ほとんどの道が建物の1階の一部のようになっていて、それが隙間なく連なって屋根付き歩道になっている。これ「騎楼」と言うらしい。雨の日の傘の出番が少なかったのは騎楼のおかげ。一方で、車道ギリギリまで建物がせり出していて、ちょっと圧迫感もある。たまに商品を歩道に置いてるお店も見かけた。お店の人もこの歩道に椅子出して座っていたりするとどこを歩いたらいいか分からなくなる。台湾出身の友達いわく、歩道部分に商品置くのは違反らしい。
そして最後は、日本のものや日本語をよく目にしたこと。雑貨店や書店の文具コーナーに行くと、普通に日本の商品が日本語表記のまま並んでいて驚いた。そして本当によく見かけた。親日国であることは知っていたが、ここまでたくさん見かけると嬉しかったし、中国語が話せさえすれば暮らすのにハードルは無いのではと思った。(中国語のハードルは高い)


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