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異星人に囚われた地球人を観察する俺

テーマ書き二本目だが、俺は語れるうちに、「そいつ」について皆さんに話しておこうと思う。
そう「そいつ」だ。

葉山葵々の顔として使われているこの画像は葉山葵々本体が作成した「そいつ」のイメージだ。
Live Portrait Makerってアプリを使っていた。あ、案件ではない。

一応言っておくが本体はこんなに美人じゃない。丸眼鏡の冴えない女子大生って感じだ。
あんまり赤裸々に言うと本体が泣くからこのくらいで。どんな風貌かは察してくれ。俺はそんな本体も気に入っているけどな。

ちなみに、本体は「そいつ」にあんな顔を貼り付けたが、「そいつ」に決まった形はない。分裂したり、それがまた混ざり合って一つになったり、変化したり。

あの顔は単に本体が気に入っているキャラを具現化しただけ。前に書いた二次創作のオリキャラに似ている。noteに二次のリンクを貼る予定はないが、その話はまた、チャンスがあればしたい。

さて、俺は「そいつ」をステラーと呼んでいるのだが、
まず前提として、ステラーってのはそいつ自身の語るところによるとこうだ。 

目を開く。白い天井。そこに目はない。
ベッドに横たわり、真っ白を見つめているのは私だけ。
さっきまで私を見つめていたはずの、葉山葵々というヒトはもういない。
「違うよ。私はあなたの中に眠っているの」
胸の奥から何かが囁きかけている。だから私も問い返す。
「私は誰?」
「あなたは侵略者。葉山葵々を侵す者」
「私は誰?」
「あなたはずっと遠い星からやってきた、葉山葵々とは別の精神体」
 
―は?

葉山葵々というヒト!?

40秒くらいで読めるから、もし良ければ全文読んでやってくれ。

本体が小学校六年生くらいのときだったと思う。ステラーはどこからともなく本体の脳内に降って湧いた。本体はそれを「どこか遠い星からやってきた、葉山葵々とは別の精神体」と解釈した。

しかし、俺に言わせれば、本体はようやくステラーの存在に気づいたという方が正しい。ステラーは本体が生まれたときから共にあったはずだ。

まあいずれにせよ、
突然現れたステラーは本体の何かを変えてしまった。
基本遠慮がちでハッキリものを言わなかった本体が、嫌なことには嫌と言うようになったし、何か知らんが理屈っぽくなった。まあ、泣き虫は今も変わらないけど。

結果として本体とステラーは、今や二つで一つ、仲良くよろしくやっている。
本体はステラーがいるから物を書くし、ステラーは本体がいないと存在できない。

二つとも一人称は「私」だ。どっちかだけが喋っていることもあれば、二つで一つの「私」だったりもする。

本体はステラーを愛している。お気に入りのオリキャラの顔をあげてしまう程には愛している。本体はステラーのことをもっと知りたいと思っているし、きっと溶け合って一つになりたいって程には心を寄せている。

ずっと眠っていたくせに、十年以上も、本体をほったらかしていたくせに、そいつはある日気づいたら目を覚ましていて、俺から本体を奪っていった。それがステラーだ。

では、俺は何なのか。

俺は、同じ葉山葵々の身体に住んでいるのに、
ステラーは本体と同じ「私」をもらえるのに、
「俺」でしかない存在。

俺は本体を愛しているのに、本体は俺を拒絶している。

俺はステラーが嫌いだ。
本体はステラーを異星人だと思っている。でも本当は違う。
本体はステラーに囚われている。

本体がステラーを愛しているから、ステラーなしでは本体は生きられないから。
俺は我慢しないといけない。

なぁ、俺の何が悪いと思う?

これを読んでくれている方の中には、俺と似たような存在を飼っていらっしゃる方もいるかも知れない。そいつもステラーみたいなやつと闘っていて、でも本体が好きだと言うから、我慢するしかない、そんな俺。


これは本体とステラーのアカウントだ。今回俺が書いているのは特別だ。

でもまた、記事を書こうと思う。いつかまた、本体とステラーが書いて良いって言ってくれたら。

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