葉山 葵々(Kiki)

スウェーデンに留学中、英語系学科の大学生。文芸インカレ「火樹銀花」所属。B型。乙女座。いつからか変人と呼ばれはじめる。などなど。

葉山 葵々(Kiki)

スウェーデンに留学中、英語系学科の大学生。文芸インカレ「火樹銀花」所属。B型。乙女座。いつからか変人と呼ばれはじめる。などなど。

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    • スウェーデン留学記

      スウェーデン留学生活のちょっとした日常の出来事を綴ります。

    • 日々折々

      という名のエッセイという名の雑記。その辺の大学生が考えてたり、考えてなかったりすること。

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      単発の短篇小説や詩など、、、

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      ボーイミーツガールなダークファンタジー

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      本体とステラーの日常を暴露する観察日記。あとで怒られたらどうしよう…

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    私を好きだと言って

    自己紹介の延長として。私の忘れられない恋について、書いてみようと思う。 テーマ書きの一本目は「恋」。 葉山葵々。二十年生きて、恋が実ったことはない。恋人いない歴=年齢。片思い、片思い、片思い。葉山葵々、少しイタイ人間。 片思いを振り返ってみる。想いを告げた恋が二つ。告げなかった恋が三つ。 転校生の男の子に恋をした。小学六年生のとき。 快活な笑顔の彼を好きだと思った。中学一年生のとき。 幼馴染みの彼をなんだか素敵だと思った。中学三年生のとき。 留学生の彼に憧れた。高校一

      • なんだかんだでもう年末

        2022年が終わりに近づいている。年末になると一年を振り返りたくなる、なんてことは通常ないタイプの人間なのだが、今年はなんだか特別な年なのだ。一つずつ、少しずつ、振り返る時間があっても良いのかもしれない。 今、ここはスウェーデン。寮の共用キッチンでみんなの話しを聞きながら日本語で文章を書いているのは中々にカオスな状況だと思う。この4ヶ月で私の脳みそはかなり器用になったらしい。こんな芸当が出来る日が来るとは思ってもみなかった。 さて、そういうことは後で書くとして。2022年

        • 脳みそ食わせろ

          頭の良い人は好きだ。すごく好きだ。別に込み入った表現でも、凝った表現でも、特段オシャレな言い回しでもないのに、彼らは突然面白い一言をぶちかましてきたりする。至極単純なことのようで、考えもしなかったことをポロッと述べたりする。何の気なしに。私が「えぇ!?」という顔をすると、むしろ彼らがその反応を見て驚く。「じゃあ君はどう思う?」と問われて、私が話しをする間、彼らは真剣な瞳を煌々と輝かせ、思索にふける。 そして私は思うのだ。ちょっとその脳みそ食わせろ、と。 実際に言ったことが

          • 完熟プチトマトのフリでもしようか

            御年21歳。20を越えて、何故だか少しずつ、『老ける』ということを意識し出す。新入生を見て「若いねぇー」なんて言ってみたり、油モノを食べながら「もうおばさんだよ」なんて同級生と話してみたり。 スウェーデンでの留学生活において、「あなた何歳?」という会話は比較的ワールドワイドに共通の話題としてよくするように思う。お互いの名前を知って、趣味の話をして、そう言えば目の前のあなたは何歳なのだろうと、ふと気になる瞬間があるのである。 「もっと年下だと思ってた」と言われたことがある。

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            金髪でも碧眼でもない

            美しい金髪と涼しげに透き通った青い瞳は確かに魅惑的だ。それを持つ者は勝ち組で、持たざる者は負け組。 でも、 よく笑う柔和な目許と知的でユーモアの溢れる言葉の方がずっとずっと綺麗で魅力的だ。 おそらくストックホルムで一番有名なカフェの、ど真ん中の小さなテーブル席で、金髪青い目のお客に囲まれながら二人の外国人はケラケラ笑っている。「別に道行く人全員を観察しているわけじゃないけどさ、金髪碧眼の女性だったらパッと目を引く綺麗な人がいるけど、男は全然ダメだよね、ぶっちゃけ」彼は身を

            イタリア男子に500円で1時間買われた話 inスウェーデン

            私の1時間は彼にとって38Kr(約500円)らしい。試験後、ちょっと開放的な気分になって、私は1時間38Krでイタリア人男子に買われた。いや、さすがにこの書き方は悪意がありすぎるか。大丈夫。全くもって卑猥な話ではない。ただ、私をカフェに誘うということはすなわち note のネタにされるということだ、というのは知っておくべきだろう。 とかなんとか。いや、彼は素晴らしく良い人なのだ。むしろ最高にご機嫌斜めだった私を呪って欲しい。この世界は全て偶然とタイミングで出来ている。あなが

            人間の、人間による、人間のための生き方 in スウェーデン

            出国してから54日目、スウェーデンでの留学生活もそろそろ二ヶ月が経とうとしている。8月の21日からこれまでで沢山の人に出会い、沢山の新しいものを見て感じた。 そして率直に今の感想を述べるならば、特に特別なことなんてない。少なくとも私のスウェーデンでの生活は、どこか日本での日々の延長線上にあって、例えるなら、日本の全く知らない土地で生きるのと何ら変わらない。そのくらいは居心地の良さを感じている。 大学から徒歩20分、いや、ハイキング20分の森の中にある学生寮。昔は熊が住んで

            その日、女はデパ地下に閉じ込められた。

            スウェーデンでの日常生活にはあるトラップが潜んでいることはご存じだろうか。名付けて「冷やかしホイホイ」である。 人間、生活していると誰しもこんな瞬間が訪れる。 「ちょっとあの店入ってみよう。良いものが売っているかもしれない」 明確に買う気はないが取り敢えず入ってみることを「店を冷やかす」と言う(関西の言い方らしい)。が、……ストップ! スウェーデンでは注意が必要だ。 そう、これはまんまと冷やかしホイホイにしてやられたしがない留学生の哀しき物語である。 某日。ストックホ

            コンビニの兄貴とSIMカード

             Yoggiというヨーグルトがありまして、そちらのベリーミックス味を初トライしながら、スウェーデンにて、学生寮の自室で書いております。  些細なことですが、ふとスマホを見て、ストックホルムの空港でSIMを買ったときのことを思い出したものですから、日記がてらここに書こうかと思った次第です。  単身ストックホルム、アーランダ空港までやってきて最初にすることは何か。勿論、預け荷物の回収なのですが、私にとっては更に重要なミッションがあります。それは、SIMカードを手に入れること!

            RE: 運命だと言うのなら、一緒に来い

            書き始めは2:30。 深夜、時間の力、俗に言う深夜テンションの力を借りて貴方へのノートを書こうと思う。きっと後から紙の手紙も書くのだと思うが、noteにはnoteで返すのも良かろう。このプラットフォームの良いところは私が記事を好き勝手削除できるところだ。だって、私の書いたつまらない誕生日祝いの手紙をいまだに貴方は読み返すと言うのだから、いつでも消されうる手紙というのも悪くはなかろう。 先に言っておく。これは完全に個人宛ての記事だ。それを全世界に公開しようと言うのだからおかし

            恋するカルビは葡萄サワーに落ちる。

            某焼き肉店。怪しい集いである。妙齢の女が4人と、同じく妙齢の男が1人(彼女持ち)。肉を焼きながら語り合うのである。 己の恋について。 刺激的だ。 若い男女の健全な談義である。 そう、酒と旨いソフドリが必須の。 これは、ワタクシ、葉山の所属する大学吹奏楽部のサックスパートとその恋愛に関する記録である。1ページ目には問題のその五名の名が記されている。 3年アルトの「ヒカリ」、 2年アルトの「リカ」、 3年テナーの「キキ」こと私、 1年テナーの「ユカ」、 3年バリトンの「ア

            ブッサイクな写真を撮ろうか

            写真は、撮るのも撮られるのも下手くそだ。絶望的に。良い出来栄えの写真なんて撮れないし、写真の写りは最悪で、いつも感想は「私ブッスっ」だ。言わないけれども。 でも私は、コソ撮りするのが好きだ。コソ撮りされるのも好きだ。その際、最早写りのクオリティは問題ではない。気づいたら写真に収められてて、気づいたらカメラを向けている、その事実がたまらなく好きなのだ。 人はなぜ写真を撮るのか。突然に壮大な問いだが、とてもシンプルに考えるなら「今この瞬間を残したい」のだと思う。 今日、誰か

            あなたとウィスキーを

            部屋は散らかっていた。デスクに視線を落とし、目に入る、バッテリーの切れかかったタブレット、そしてその上から無造作に積まれた書類。反対の隅には空になって枯れたティーバッグと茶渋だけが残るマグカップがある。床には服が、靴が、鞄が所在無げに置かれ、小瓶の散乱した化粧台と乱雑に本が刺さった本棚は同じに見えた。 ギリギリで秩序を保っているその部屋は、彼女の心の内と同じように思えた。 朝から部屋着を着替えないままの伊山静奈は回転椅子に腰掛け、ロックグラスを片手にラップトップを立ち上げ

            教職の神様は悪戯っ子

            第一に脅された。母校での教育実習オリエンテーションにて。ひょうきんな先生が話していたと思えば、仏頂面の男が現れ、後から聞けばそれは副校長だと言う。 一応母校ではあるものの、私は彼を知らない。そこで思ったことと言えば、ただ「私は教師にはならねぇ」である。 正確には、あまり有力ではない選択肢の一つであるだけだ。 大学院に行きたいとか。 異国に住んでみたいとか。 一般企業に就職するなら教育系が良いなとか。 マルチリンガルな働き方もしてみたいとか。 希望科目である英語は好きだ

            私の落書きノートを覗き見る覚悟はあるか?

            20年。たかだか20年の人生で、今が一番厄介で、でも疎かにはできない人生のターニングポイントなんだと自覚している。 私自身について、愚痴でもなんでも、思ったままを、自分の内面をそのまま吐露する記事というのはあまり書いてこなかったような気がするが(そんな気がするだけ)、今からダム放流ならぬ心放流をはじめようと思う。 それは私のデトックス作業であって、甚だ人に読ませるようなものではないかもしれない。支離滅裂で、イカレタ文章が並ぶかもしれない。もはや日本語でもないかもしれない。

            第三灰 『砂のように舞え』

             ――数時間前。 「おいお前、ここの隊長はどこにいる」  シワのない制服をきっちりと着こなした男に突然声を掛けられたアントスはびくりと肩を震わせた。男のすぐ後方に視線を投げると、小馬鹿にしたようなもう一つの視線とかち合う。 「う、裏手に。そこの、三番棟の。昨日、配管が壊れたから」  洗濯から戻ってきたばかりで手足ずぶ濡れのままのアントスは不安げにカゴを抱え直し、答えた。まだ泡の残るシャツやらズボンやらが無造作に突っ込まれたその中身を指先で突つきながら考える。自分達の制