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【病気】脊髄髄内腫瘍って読みにくいなあ

ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。


こりゃまた面倒な病気になったもんだ。我ながらヒキの強さに感心する。物凄く当たり前のことを言うが、にんげん健康が1番だ。

脊髄髄内腫瘍(せきずいずいないしゅよう)という病気に罹患した。名前の通り、脊髄内に腫瘍ができたのだ。ムズカシイ名前だ。

腫瘍にも名前があるらしく、わたしの腫瘍ちゃんは血管芽腫(けっかんがしゅ)という御名前だった。コレまたムズカシイ。

病気に罹患したとき、その病気のことを調べるのが普通だろう。聞いたことのない病名なら尚更だ。知らない病気ほど、怖いもんはない。

わたしはそれが出来なかった。今からわたしの人生を、悪い方向に変えるのが確定している病気を知ろうとは思わなかった。無知の極み。

わざわざキライなヤツのことを調べたりはしない。調べたところで、ソイツを好きになんてなれそうにもない。大嫌いです。

腫瘍のお望み通り、わたしの人生は間違いなく暗くなった。まいにち気が狂いそうだ。と、書けているから、まだ気は狂ってないらしい。

いやあ、これがなかなか狂わない。まいにちそれなりに楽しく生きてしまっている。これじゃ、この病気の怖さが伝えれない。まあ、伝える気もないのだが。楽観的だ。

とても珍しい病気みたいだ。10万人に1人とか20万人に1人とか言ってた。いや、倍ちがうけどそれでいいのか?と、ツッコもうとしたが無理だった。わたしは人見知りなのだ。

脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)とやらにもなっていた。脊髄内に水が溜まるらしい。MRIでみてみると、脊髄の95%くらいは水が溜まってたから驚きだ。

医者が「まともな部分がほんのちょっとしかないですねえ」と、深刻な顔で言ってきた。深刻な顔+ほんのちょっと……は少し笑えた。可愛い言葉つかいしやがって。

手術で腫瘍を取った。ついでに背骨?を少し失った。そして24時間営業の激痛と、下半身の軽度麻痺を手に入れた。割に合わないなあ。

背骨?と書いたのは、なにを失ったかに興味が無いからだ。先生の話もよく聞いてなかった。聞いたところで治らんですしな。

こうしてドM専用ボディーとなったわたしだが、こんなふざけた文章を書く程度には楽しく生きているのだ……


さて。わたしの病気自慢はひと通り終わった。そろそろ本文を書き出さないと、マズイ気がする。だれもオッサンの病気には興味がない。


読書をはじめたキッカケは入院だった。まさか、読書がコレほど楽しいとは。これは病気に感謝しないといけないなあ、ありがとう。

そして、書くことにも出会えた。こうしてnoteに書きたいことを書きたいように書く快楽にも出会えた。病気よ、ありがとう。

家族のありがたさにも気づけた。普段は会わない弟が、1日かかった手術のあいだ待合室から出ることなく待っててくれた。

わたしが手術を終えて意識が戻ったとき、いちばん最初に見たのが弟と母親だった。そこからは記憶がないのだが「おいの足、動くやろ?」とわたしは言ったらしい。

「いや、布かかっててわからんわ」と弟は答えて、わたしは笑顔になって運ばれていったらしい。いちばん最初に笑顔にしてくれたのが弟だ。感謝しかない。ありがとう。

術後、リハビリやなんやかんやを経て職場復帰したわたしを、迎えてくれた会社にも感謝しかない。ありがとう。

全く使えないオッサンが、更に使えなくなって帰ってきたのに受け入れてくれた。ありがとう。帰ってきた、窓際ヒラ社員。

わたしは、このさき病気に感謝することはない。だが、病気のおかげで出会えたことがたくさんある。それには感謝だ。ありがとう。

ネガティブの先にも出会いがある。嫌なことがあって、逃げてもいい。その先でありがとうに出会えたら、けっこう幸せだぜ?そんなことを伝えたい記事でしたとさ。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
ネガティブだけじゃ、うまく生きてけないなあ


それでは、佐世保の隅っこからウバでした。



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