実家の吸引力
*「凪のお暇」10巻の内容に少しだけ触れます。
「凪のお暇」っていう漫画をご存じでしょうか。
雪猫はその漫画が大好きなのですが、第何巻だったか、凪がお母さんに再び向き合う話があって、そのときの言葉をお借りした次第であります。
本日のご挨拶
こんばんは、雪猫なえです。健全なことにめちゃくちゃ眠いです。
最近記事を連投できていないので、今後また気を引き締め直したいなと思いつつも、緩く長く続けていきたいと思う気持ちもちらほら見え隠れ。
どっちかというと長く続けることを最優先で行きたいです。
最近友人達も忙しそうで雪猫としては大変寂しい思いをしております。
友人大事、絶対。
諸事情によりお盆もとっくに終わった今になって帰省しているのですが、そんな今日この頃思ったことをぽつぽつと。
雪国の猫、実家に帰る
実家に帰ると、色々と引き戻されてしまいますね。
少々遠い地で一人暮らしをして数年、一人で暮らしていると孤独と同時に自由を手にするわけで。最近要約あらゆる縛りプレイから思考の解放ができてきたところでした。
実家に帰ってきて思ったこと、即行戻されるってこと。
憧れに向けて生きる人生もいいんじゃないか、とか思っていたここ数週間。そう思うことができたのは、吹っ切れたのは友人達のお陰だった。(少なくとも雪猫にとっては「お陰」だった)
でも、実家に帰ってきて、またレールの上や親の期待通りの道を行こうとする自分に気付く。面と向かって意思を表明することができていない。
幼い頃からの「良い子ちゃん」はやっぱり根強くて。
母親の吸引力
うちは母が酷く心配性で、固定観念バリバリの人……だと思っている。
柔軟な頭が皆無というわけではないのだけれど、特に将来の話になると一気に頭が固くなる。まぁ、言い換えれば堅実であることにに違いないのだが。
そんな下で真面目に育ったから、将来の夢(?)は「公務員」一択だった。昔からそうだった。別の道なんて考えたこともなかった。自分の将来はその一択だった。
別に他の職業を母が否定したわけではないのだが、我が子を不安定な職種に就かせようとしたことはなかった。応援する気配もなかった。それは十分私の目の前の道を狭めた。
中学生以降くらいだろうか、将来の夢をキラキラ或いは生き生きと語るクラスメイト達の姿は尊敬するべきものだった。
これでは彼女の愚痴になってしまうが、彼女は本当に良い母親であることは間違いない。もちろんそうだ。それが大前提の上でこれを書いている。
将来の道
さて、最近になってようやく自分の人生について幅を見出した。しかし正直もっと早い段階で夢を見れれば良かったのかもしれない、と思わないこともない。余計に悩まずにここまで来れたというメリットもあったと言えばそうかもしれないので一概に後悔とはいかないのだが。
ここ最近になってまた悩んでしまったり、下手に可能性を見てしまったり、要するに揺れていて気持ちが悪い。ふらふらふらふら、本当に自分が嫌になりそうなときもあって。はっきりとした夢や目標を持っている人が羨ましい。
かと言って、何がしたいのかわからない。
好きなものはあれど、職業にしたいのかと言われればよくわからない。
別に漫画家になりたいわけでも声優になりたいわけでもアイドルになりたいわけでも歌手になりたいわけでもないんだと思う。憧れる。もちろん盛大に憧れ、羨み、嫉妬心がゼロかと言われると即答で「No」なのだが、なりたいから死ぬ気で努力できそうかと言われたらそれもそれで即行「No」
なのだ。(正確には「なれない」だというツッコミは、重々承知しているので控えて頂けるとありがたい)
自分にできること
得意なこと、自分では凄いと思わないけれど他人は凄いと言ってくれることは、二つだけある。
この脳みそだ。考える量だ。思考のロジックだ。膨大な思考を表現する表現力だ。(文章力とは恥ずかしくてとてもじゃないが言えない)
もう一つは寛大さか。優しさか。思いやりか。
後者は圧倒的に職業に生かせる気がしない。具体的に言うと金に繋がる気がしない。あってもしょうがないのではないかと悲観的に思うこともある。なんなら、図々しく図太く生きていた方が得なのではないかと恨めしく思うこともなかったわけではない。
「凪のお暇」10巻の話
冒頭でも述べた通り、「凪のお暇」は大好きな大好きな漫画作品である。
その中でも第10巻は最高に大好きだった。ダントツで大好きだった。こんなにはっきりと「一番好きだ」と言う機会は人生においてもそうそうないレベルだ。
救われる思いがする物語が詰まっていた。共感もそうだが、救われる思いだった。
もちろん全員に響いたわけはないだろう。むしろ不快感を感じる人もいたのかもしれない。苦笑しながら読んでいる人もいるのかもしれない。
でも、私は本当に心の底から「ありがとう」と泣いていた。
なんとかキュアの上映会のシーンとか、「悪は悪のままでいいの!」とかもう最高に、泣くかと思った。震えた。自分と同じ「側」も人がいてくれるのかとびっくりした。涙する勢いだったが、驚愕が感傷を凌駕してくれたお陰で頬は濡れずに済んだ。
で、思った。
「私は私の意見を肯定しててもきっといいんだ」
うん、当然なんだろうけど、けど、私は普段それをしないから。いいんだってちょっと強く思えた。
現実に戻りまして
さて現実に戻りまして。なんで人生ってこんなに苦悩に満ちているんでしょうね。若者ですらこう思うんですよ、どうなってんですか世の道理ってやつぁ。本当にさぁ……。(嘆)
結局将来どうすんだって話ですが。
正直わっかんないです。多分落ち着くまでもう少しかかる。
なんとかなるでしょう。もうね、「なんとかなった」って思ったモン勝ちなんですよ。
もうちょっと好き勝手生きてみようと足掻いて、その後でレールに収まろうかと思います。一応まだ元気なんで。
レールの上だって別に楽ってわけじゃないですからねぇ。乗るのだって、その上を走るのだって、別に楽ではないですから、諦めるタイミング遅いと乗り損ねますしスタートダッシュ切り損ねますから。
それでは今日はこの辺で。また。
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