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特性なのか障害なのか

障害と特性は、よく混同されやすい言葉です。しかし、両者には明確な違いがあります。

障害とは、心や身体の機能の障害、またはその結果として生じる社会生活への制限や困難を指します。

特性とは、個人の生まれつきの特徴や能力を指します。

つまり、人は皆だれでも生まれながらに、障害の有無にかかわらず何らかの特性をもっているのです。

その特性が強く出てしまい、社会生活への適応が困難だと医師が判断した場合、障害という診断が下されるのです。

本人がどんなに困り感を訴えたとしても、医師が障害だと診断しない限り、発達障害にはなりません。
逆に、自分がそれほど困り感ないと感じていても、医師が障害と診断したら発達障害になるのです。

さらに、医師によって障害に対する診断基準が同じではありません。
最近では、発達障害について広く認知されてきています。
自ら医療機関に行き診察や検査を受け、その結果、発達障害の診断を受けることもある一方、グレーゾーンと言われ、診断には至らないケースも多くなっているようです。

学校教育の現場では、この障害という言葉に惑わされてしまう人もいます。
大切なことは、障害の有無ではなく、その人がもっている特性が、学校生活の中でどれだけの困り感をもっているのかを理解し、寄り添うことです。

その人の特性を理解し、その人らしく生きられるように支援することがこれからの教育で求められているといえます。

いずれにしても、診断の有無によらず、学校生活で困り感を示している子がいたら、早期発見し、適切な支援を早期に行っていけば、困り感も解消していきます。

しかし軽度なほど気づかれにくく、青年期以降になってようやく診断されることも多いのが課題と言えます。

これからの学校教育においては、学級担任にも、特別支援教育の知識や理解がより一層求められる時代となるでしょう。

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