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#46 魅力的な組体操演出法!ブリッジの見せ方の変化を楽しもう

みなさん、突然ですが、ブリッジできますか?
大人になったらまずやることはないブリッジ。
ですが、小学5,6年生の子どもをもつ親であれば、子どもが組体操の練習として家でブリッジしている姿をみたことあるのではないでしょうか?

実は、ブリッジにはさまざまな健康効果や筋トレ効果を得ることができるんのです。
体を後ろに反る動きは、お尻や腰、背中周辺の筋肉を使います。
お尻を鍛えることで脂肪燃焼効果が期待できるので、きゅっと引き締まったヒップを目指せるでしょう。

また、ブリッジには筋トレ効果だけではなく、健康効果も期待できます。
ブリッジは仰向けの状態から背中を浮かせて体を反り、両手と両脚で支えるストレッチでもあります。
背中は腰回りの硬直した筋肉がほぐれ、体が柔らかくなります。他にも、基礎代謝向上やダイエット、姿勢改善、冷え症改善といった効果もあります。

テレワークやデスクワークをする方はきっと、背中や腰周辺の筋肉がゴリゴリに凝り固まったいるのではないでしょうか?
もしお子さんがブリッジ練習していたら一緒にやってみては?
体を後屈(反る)運動なんて日常生活ではまずおこないません。
アスリートか、ヨガやピラティスやってる人くらいです。
ぜひ一度休みの日にやってみることおすすめいたします!

前回は、組体操のゴールについてお話しました。

いよいよ今回は、一人技の構成です。

いろんな技がありますが、以前紹介した「ねこちゃん体操」に出てくる技が基本となります。

興味ある方はこちらを↓

どんな技を取り上げてもよいですが、ブリッジを取り上げてみましょう。
一人技でブリッジを取り上げることにしました。
さて、どのように表現させますか?

はじめの隊形は、各クラス男女2列。
3学級なら、12列になります。

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こんな感じになります。

全員で一斉にブリッジすることはできますね。
それ以外には?

工夫のポイントは2つです。
①ブリッジの見せ方を変える。
②ブリッジの難易度を上げる。
③違う技と組み合わせる。

①ブリッジの見せ方を変える
(1)動きの変化
A:ブリッジの用意の姿勢(背中は、この時点では地面につけたままで、手と足だけ準備)から、ブリッジ。

B:そしてまた、用意ーブリッジー用意ーブリッジー用意ーブリッジといったように、3セット繰り返す。

これだけでも、全体でやってるけど見せ方が変わります。
これを「動きの変化」と呼ぶことにします。

(2)タイミングの変化
ブリッジを一斉でなく、時間差をつけてやることをタイミングの変化と呼ぶことにします。
はじめ全員、ブリッジ用意の姿勢。
つぎに、前列から1列ずつ順番にブリッジ。(5秒静止)
そして、ブリッジ用意の姿勢。
ブリッジだけで「波」を表現することもでます。

これを基本にするといくらでも応用がききます。
横からでも、前後同時でも、真ん中からでも、ばらばらでもできます。

②ブリッジの難易度を上げる
難易度の違うブリッジも組み合わせると、その表現方法は限りなく広がります。
(1)普通のブリッジ
(2)片足上げブリッジ
(3)立った姿勢からのブリッジ
(4)倒立からのブリッジ
(5)ブリッジから起き上がる(前向き)
(6)前方倒立回転
(7)ブリッジからの立ち上がり(後ろ向き)
(8)後方倒立回転

6年生ならこれくらいの技くらいまで考えられるでしょう。
できるかどうかは別としてですが…

上記の技は、学習指導要領にも例示として挙げられている技もしくは、その例示された技をベースに考えた技です。

こんな技できないよ…と思う人も多いことでしょう。
ですが、基本のブリッジは
低学年で身に付ける技です。
中学年になると、補助倒立ブリッジ、
高学年で、倒立ブリッジ、前方倒立回転、
を身に付けられるように段階的に指導していくのです。

だから、ゴールがないといけないのです。

体育のマットの学習でこの指導を怠ると、ブリッジだけで精いっぱいで、技のバリエーションがなくなります。
学校全体の体育の指導の問題となっていきます。

残念ながら、6年間のゴールを明確にして、学校全体で組織的に体育の指導をしている学校など、体育を校内研究テーマにしている学校以外、ほとんどないといってよいでしょう。

さて、話をもどします。
1つの技でも、初めは易しい技からはじめ、徐々に難易度をあげていきます。その中で見せ方も変えていくのです。

③違う技と組み合わせる
ここでは、ブリッジのみを扱いましたが、一人でできる他の技と組み合わせるとまた見せ方が変わります。子どもたちの主体性をいかすのであれば、極めたい一人技を選ばせ、その選んだグループごとに技を見せることもできます。

ゴールとは別に、組体操のテーマを決めておくと、一層組み立てやすくなります。
以前、
歴史の学習して興味もっていた子も多く、「信長の野望」というテーマで組み立てたことがあります。

いずれにしても組体操は、6年担任となり、しかも組体操担当とならない限り、自分で考えることはないです。
なので、なかなか経験値が高まりません。

自分で情報収集していくしかありません。

日々の体育の授業の積み重ねが、組体操につながるような指導をしていくことで、実りのある組体操になると思います。

以上、一人技の構成の仕方でした。

今回は1人技の紹介でしたが、サボテンなどの2人技なども考え方は同じです。
ちょっとの工夫で見え方が変わります。

次回2人技のサボテンの変化のさせかたについてお話したいと思います。

参考になる方がいたら幸いです。











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