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BEASTERSで学ぶ人間的矛盾

BEASTERSはアニメから入った。(漫画は10巻まで追いついた。)ボソボソと話す主人公にリアルな背景と設定、最近よく見る「リアリティー感」である。自分は矛盾や思考、死生観など人間味のある内容が入ってくると非常に弱い。(呪術廻戦やヒロアカ、オッドタクシーなど)流行りに乗せられている実感があるが、いいものはいいのだ。
あの話は不思議だ。草獣・肉獣が混じって生きている世界線でひしひしと感じる理性と本能。内容の説明はめんどくさいから各々読んでいただきたい。読めば読むほど、人間的な矛盾している部分がどんどん露呈されていくのに対し、観てしまう、読んでしまうのである。
ここでいう矛盾は、極簡単に言えば「これやりたいけど、やってはいけないことは理解している、でもやりたい!!ああ!!!」というもの。
自分は、元々動物的本能で生きてきた動物に少しばかり知能を付け加えたものが人間だと思っている。なので、そこの間で生まれる矛盾が最高に人間をやっている気分になる。そして、こういう類の話はああすればこうなるというものが一切なく、なぜこの行動に至ったのかというものの答えが説明つかないことがしょっちゅうなのだ。深いというかもう意味わかんない!!なんでそんなことするの?ということもある。でも、一歩間違えれば自分に重なりそうになる。それを必死に剝がすのだ。きっと普通なら理解できないものは受け付けないはずなのに、嫌になりきれない部分はそこなのだろう。

人間味がある物語は好きだが、実際に誰かの矛盾に巻き込まれるのは本当にごめんだ。現実は自分の矛盾で精一杯である。


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