太ったブタとやせたソクラテスな夜。

以下、全部自分。

ペンギン課長「で？ あれ、どー言う意味なの？ はあん？」

オコジョ新入社員「知らないんですっ！ ぼく本当になにもっ！」

馬常務「確かに、ブタ係長は太ってるけどさあー」

オコジョ新入社員「あっ！ 馬常務、しゃべれたんですね！」

馬常務「そりやヒンヒン！ だけじゃ、出世できないっつーの。あ、ドライマティーニ、おかわり！」

ペンギン課長「なんだい？ やせた ソクラテスって」

オコジョ新入社員「確か、ぼくの母校の東大でむかし…」

ペンギン課長「ぼくの母校、は、いらん！」

オコジョ新入社員「スミマセン！総長が言ったセリフですよ、あれ。」

ペンギン課長「そこなんだよ、謎は」

オコジョ新入社員「はい？」

馬常務「コアラ社長はオックスフォード大学卒だから、東大での言葉が『お気に入り』というところが、不思議でね…」

オコジョ新入社員「大学は関係ないんじゃ…」

馬常務「大学くらいしか手がかりがないんだよ！  あ、ドライマティーニ、ピッチャーでおかわり！」

ペンギン課長「ブタ係長は、帰国子女で、上智卒だし」

オコジョ新入社員「そうなんですか」

ペンギン課長「太った、裕福なブタなのはわかるんだけどさ、じゃあ、やせたソクラテスって、誰のことなんだよぉ 」

オコジョ新入社員「あ！」

馬常務「なにがあ！だあ？  まあ飲め飲め、あ、ドライマティーニ、バケツでおかわり～！  うい～」

ぱぱぱ！ささささっ！

オコジョ新入社員「あ、ペンギン課長！」

ペンギン課長「馬常務がバケツで飲みだしたら、逃げ時だ。勘定が大変なことになるぞ。きっと社長に怒られる。巻き添え食らってはいかんのだ」

オコジョ新入社員「ペンギン課長、面倒見いいんですね。ありがとうございます！」

ペンギン課長「いや、別に…」

オコジョ新入社員「謎はだいたい解けました。あとはブタ係長に任せましょう！」

ペンギン課長「お？  おう」