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育休73日目 育休中に職場へ行ったら泣けた

みんな優しくて、ビビった。
こんなに気にかけてくれたことは今までなかった。


2か月ぶりに職場へ行く

この日、僕は娘が生まれて初めて職場へ行った。
理由はいくつかあるが、一番の理由は事務手続である。
家族が増え、各種申請が必要となった。
主に、扶養調査や児童手当、マイナンバーや住居に関する書類の提出である。

2か月ぶりに職場へ行く。
同僚のみなさんと会えることが楽しみだ。

しばらく通っていない通勤路。
水田に日光が反射し、すでに夏が到来していた。
職場に到着すると、前任校のようなどこか懐かしい感覚。
来客用の駐車場に車を停めて、少し緊張しながら入っていった。

働いているときは全く目に入らなかった水田が美しすぎる

会う人会う人、再会を喜んでくれた

「おー!久しぶりー!元気?」
事務室、校長室、職員室。
どの部屋でも歓迎してくれるリアクションは同じだった。

会う人会う人、再会を喜んでくれた。
育休の実態を傾聴してくれる校長。
娘の出産を祝ってくれる先生たち。
娘の名前を聞いただけで大盛り上がりする生徒。

育休中は、家族以外とは全く話す機会がないけれど、今日は久しぶりに多くの人と会話することができた。
会話や情報の量が桁違いに多く、脳が活発になる。
お互いテンションが上がり、会話も自然と盛り上がる。
あまりの盛り上がりに、とても半日じゃ足りなかったな。

まるで同窓会の再会みたいだった。
2か月ぶりのはずが、もっと期間が空いたような感覚だった。

体調を気にかけてくれていた同僚のみなさん

「しんどくなってない?」
「育児はめっちゃ大変だよね」
「奥さんの体調も大丈夫?お互い息抜きしなよ」
「いつでも遊びに来てね!」

みんな何より、僕の体調を気にかけてくれていた。
一番ビビったのは、僕だけでなく"妻"のことも忘れてないことだ。
こんなに気にかけてくれたことは、今までなかった。

昔、この業界に入りたての頃を思い出した。
部活があまりにもブラック過ぎて、僕は職員室で大泣きしてしまったことがある。
その時すら、みんな全然気にしてくれなかったのに、今回は会う人会う人、全員が声をかけてくれた。
(たぶんドン引きされたんだろう。大人が泣いてたらそりゃ扱いにくい。)

もう一度この職場でみなさんと一緒に働きたい

立場が異なるから、わかりあえないだろうと思っていた。
「仕事と育児、どっちが大変か」みたいな極論は好きではないが、行動や時間の自由度が低い"育児"の方がそりゃ大変なはずだ。
育児を経験したことがある人の多くは、きっとそう答えるだろう。
正直、働ける人たちが羨ましいと今でも思っている。

でも羨んでいた人たちが、僕たちのことを気にかけてくれていたと思うと、もうね、いたたまれなくなるんですよ。
あまりの優しさに、嬉しさを感じると同時に、自分を少し恥じた。
いろんな感情が混ざり、考えるさせられた2か月ぶりの職場は、泣けた。

育休から復帰して、もう一度この職場でみなさんと一緒に働きたい。
そして、もっと相互理解を深められるようなチームになりたい。

魔の6月がもうすぐ終わる

5月の大型連休から3連休が全くない魔の6月。
学校で働くみなさまは、本当にお疲れ様です。
例年より遅れて梅雨に入り、まさに今、体調やメンタルを崩しやすい。
くれぐれも健康には気を付け、ご自愛ください。

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