FF8を20年ぶりにプレイしてみた⑨「魔女暗殺計画:リノアの親子喧嘩から見えてくるモノ」
【 前回までのあらすじ 】
魔女暗殺の計画を聞くためにデリングシティのカーウェイ大佐邸を訪れるも、名も無き王の墓にある出席番号を確認してくるミッションを与えられる。
サクッと出席番号を確認し、ついでにG.F.ブラザーズを入手。
今回はカーウェイ大佐に会います!
プレイルール
・攻略本、攻略サイトは使わない
・縛りプレイ、やり込みプレイは次の周回以降にやる
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FF8を20年ぶりにプレイしてみた⑧「VSかわいいお兄ちゃん&FF8リメイクへの想いを少々語ります」
そもそも、ガルバディアとバラムはどういった関係性なのか?現プレイ段階だと、ドールで戦闘を行った関係ではあるものの、SeeDがドールに雇われていたからであり、敵対関係であったわけではなかったと思う。
サイファーがティンバーでデリング大統領に奇襲をかけたので一時的に関係に亀裂が入りかけた状態だったので、やはり明確な敵対関係はなかったと思われる。
まぁ確かに、考えない方が楽だし、スコールはSeeDになるための教育を幼いころから受けてきたので「問わないこと=SeeDに私情は不要である」という教えが当たり前なんだろう。
契約が生きているのであれば、カーウェイ邸にリノア自身を置いていくなと命令。
そう、リノアはカーウェイ大佐の娘。そして何やら訳ありの様子…
リノアは出ていったきり、大佐が部屋へ。何やらリノアは別室に追いやられた感じがする。
思ったことをすぐ口に出すタイプのゼル。ティンバーでサイファーがデリング大統領を襲った時もこの性格でトラブルを作ったけど、さすがに人はすぐには変わらない。そうとう焦ったか驚いたんでしょうね、ゼル。笑
スコールとしてはカーウェイ大佐からの命令も受けないといけないし、リノアとの契約もあるので、板挟みで困っているようです。
実際、リノアの命令=森のフクロウからの命令。それは、シド学園長が(個人的にとは言え)受けて成立したSeeDを派遣する契約。
魔女暗殺も元はSeeDとしてバラムガーデンから受けた指令なので、どちらもシドからの指令。つまり、ガーデン(シドからの指令)もリノア(シドからの指令)も価値は同じだということでしょうか。
18歳、初任務の先で起きた本件で、他国(ガルバディア)軍の大佐に引けをとらず、堂々としているスコール。中々腹がすわっている。
普通だったら「リノアからの命令もあるんですけど、色々どうすればいいですか?」とか聞いちゃいそうなもの。
そして、カーウェイ大佐から暗殺計画を直接聞くことに。
大佐がこの広い広場を走り回りながら説明してくれるのがちょっと可愛い。笑
説明ではわかりにくいけど、この画面、右下あたりの床を調べると隠し部屋に移動でき、狙撃用ライフルが手に入る流れ。
魔女が乗ったパレード車が凱旋門に入った瞬間、鉄格子を降ろして閉じ込める。原始的、シンプルで分かりやすいトラップ。ここで狙撃チームとパレード車が直線上に並び、そこを狙ってスナイプ。
おそらく、容量の問題だったのか、モブキャラがバス停案内の車掌さんしかいないんですよ。それ以外のモブは背景として描かれたものだから動かない。当然話しかける事もできない。
こういう、ストーリーに直接影響がないけど、当時出来なかった箇所をリメイクするのは有りだと思います。
カーウェイ大佐「リーダーは?」という問いに対して、スコールを見つめる全員。キスティスに関しては若干煽り気味に見えなくもない絶妙な見上げ具合。笑
狙撃チームにスコール、アーヴァイン。凱旋門チームにセルフィ、キスティス、ゼル。チームが決まったところで大佐は部屋を後に。
狙撃時間は20:00。それまでに持ち場へ移動します。
リノアは魔女の力を封じる腕輪を持っているので、全員でそれをどうやって魔女に付けるかを考えようと提案。しかし、作戦時間はもうすぐ。
何処か子供っぽさや甘さが残るリノアに、キスティスが痺れを切らせ一喝。
キスティスは歳こそスコール達と離れていないけど、超エリート生徒だったため、異例の最年少教師になった人物。故に、戦場の経験が豊富でその厳しさを知っている。故の一喝。
リノア本人は本人なりに一生懸命なんだろうけど、経験の差がどうしても出てしまう。そして、そんな自分の本気を説明できる能力もまだない。女子高生の年齢だから、等身大といえばそう。
やっぱり頼もしいスコール。狙撃、凱旋門両チームは持ち場へ移動。
敵がどう考えても悪いのであれば、容赦なく戦えるよねと言うアーヴァイン。アーヴァインが魔女暗殺に迷っているのがわかる会話…その理由は…
どっちも自分の利益や正義を求めているから衝突するんですよね。IとYouではなくWe、「私たちの未来」を共に考えられれば争いや奪い合いは起こらないですみそうですが、何故か人類にはそれができない。それは8の世界も一緒のようだ。
賢いのだけど、違う立場の争いにSeeDとして加勢するしかないスコール。それはまだ幼い故に、自分の生き方を本当の意味で自分で選択できていないのからじゃないだろうか。
スコールが大人になったら、もっと大きくてより良いリーダーになれそうな気がする。立場の違いをどうすれば歩み寄れるのか、きっとスコールなら考えられるようになる。
邪魔であり脅威になりうる魔女をさっさ消したいというのがガーデンの意図なのか?でも、シドと魔女は…
キスティスはバラムガーデンの教師を経験しているため、軍事経験がスコール達より豊富。だからこそ、リノアの甘さと衝突してしまったわけだけど、一人の人間としては相手を思いやる心がある優しいキスティス。「立場」と「個人」で葛藤しているんですね。
こういうの分かります。仕事でチームのリーダーをやると、リーダーとしてチームの方向を示す必要があり、部下に指示を出す必要がある。でも、リーダーである前に一人の人間なんですよね。そういう葛藤が僕の過去にもありました。
なんだかこういう話し合いをしていると、やっぱり彼ら彼女らは10代なんだなぁと感じる。
カーウェイ大佐がリノアを部屋に閉じ込めようとします。子どもの立場から見ると嫌な大人にも見えるけど、リノアは大佐の愛娘。何が起こるか分からない魔女暗殺計画に関わらせたくないのは当然ですよね。「ここにいれば安全だ」と言っていることから、心配している様子が伺えます。
20年ぶりにやるとこういう視点も変わってくるなぁ。
リノアに謝りにきたキスティス達ですが、既にリノアは部屋から抜け出してしまった。リノアが自分にだって何かできると背伸びしたい気持ちはすごくわかる。10代ってそういう時だった。
カーウェイ大佐がリノアを閉じ込めるために仕掛けたロックが作動。
認めてもらいたいんだよね。スコールやキスティス達に。そしておそらく、父親に。「自分はもう子どもじゃない!」そして、レジスタンス組織「森のフクロウ」でティンバーの独立活動もしている一員であることなど。
早く大人になりたい、早く一人前になりたい、そんな自分を早く認めてもらいたい。それがこの時のリノアの気持ちだと思います。
そんなリノアが向かっていたのは魔女がいる部屋。魔女の力を封じる腕輪(名前忘れた)を単独で、魔女へ渡そうと。
大人の立場から言うと「やめておけ」なんだけど、心の中の子ども心は「リノアがんばれ!」と言っている。
自分の身分を明かすのは、自分に興味を持たせるためにも思えるし、リノアの育ちが良かったのではないかという見方もできる。
魔女は無言でリノアを突き放します。
ネット上だとリノアは評判があまりよくないのですが、個人的にはやっぱり好きですし、今は大人の目線で応援したくなっちゃいます。
当時は分からなかったであろう、リノアやカーウェイ大佐、他キャラクター達の心情。10代後半、思春期と反抗期と大人になりたい願望が、昔の自分を見ているようで、切ないような、微笑ましいような、そんな気持ち。
次回、魔女、動く。
読んで頂き、ありがとうございました!
かずと
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