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読書日記~日常生活のヨガ~

「ヨガを伝える」
ケン・ハラクマ著


ヨガは日常生活と密接に結びついている。この本を読んで強くそう感じた。
より心地よく毎日を生きていくための考え方が詰まった1冊である。
私にとっては以下の4点が印象に残った。

・心地よさの中で生きる
五感からの情報によるストレスに対しては、心地よいもので埋めることにより対処できる。波の音やシンギングボウルの音、フレーズがリピートするヒット曲などは、すっと意識に入り込むものである。
好きな音楽、好きな香りなど、広い視野で自分のセンサーを働かせることにより、心地よいと感じる好きを増やしていくことが大切だ。

怒りの有効活用
怒りには強い力がある。「怒り」という場所から移動すること、離れることが大切だ。「腹立たしいと感じた。だから、今日は好きなコースを走ってすっきりしよう」、「嫌だった。でも、悔しいから勉強してもっと知識を増やそう」など、負の感情を抱いた先へと前進する接続詞を繋げることで、感情を強いエネルギーに変えることができる。
つらい状態をありのまま静かに見つめ、そのエネルギーをどこへ向かって活かすのかを考えることにより、自分自身に優しく接することができるのだ。

・プラティヤハラを磨く 「ヨガ・スートラ」より
「ヨガ・スートラ」はヨガの教科書のようなもの。その中で、プラティヤハラという教えがある。
プラティヤハラとは、外からの刺激に自分を反応させないこと。怒りっぽい人や負の感情ばかり表現する人に対しては、プラティヤハラでいることが大切だ。自分自身に取り込むことなく、シャットアウトをすること。

・プラーナヤマを磨く
同じく「ヨガ・スートラ」の教えであるプラーナヤマ。
吸う息と吐く息のバランスを整えることで、エネルギーを活性化させることができる。思考や感覚も本来のバランスへと取り戻すことができる。
ためこんだ不要なものの処分、長く使える品質のよいものを買うこと、重すぎる人間関係を整理し、本当に大切なことへ時間を使うこともまた、バランスを整えることにつながる。
呼吸に加え、日々の生活の中でも出入りのバランスを整えることで、エネルギーを活性化させることできるのである。

<感じたこと>
時間に余裕がない時、疲れ切っている時、癒し系ヒーリング音楽やリズムのよい音楽を聴きながら夕食を作ることで、心が無になり、野菜を切ったり作業をすることにのみ意識を集中させることができる。これこそが、好きなことを少しでも取り入れることで、心のバランスが整うことのひとつなのではないかと感じた。
また、プラーナヤマの教えについては、今年特に実感したこと。私自身整理整頓が苦手で、気に入ったものを飾っておきたいタイプであるため、よくパートナーに「ごちゃついている」と指摘されていたが、不要なものを手放すことにより、本当にお気に入りのものにだけ囲まれて暮らすことの心地よさ、幸せを感じることができている。また、気分が乗らない女子会などの人間関係も改めることにより、本当に大事な人と過ごす時間や、趣味、勉強に時間を使うことができ、毎日がとても楽しく過ごせるようになった。
社会人になってからスポーツジムでヨガを習い、コロナ後は毎朝10分youtubeでヨガをするようになったが、今回ハラクマ氏の本を読み、本格的なヨガの教えを学んでみたいと感じた。来月からはヨガクラスへ通おう。

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