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ビジネスにとっての最大のレメディー(解決策)は「経験」

ビジネスというものは迷いや問題の連続。
障害を乗り越えることこそビジネスと言っても過言ではありません。でも、そういった障害が単なる厄介ごとや不運と捉える人も少なくありません。
では、障害があなたのビジネスにとってどんな意味をもたらすのか、そんなことをこの記事でお伝えしていきたいと思います。


ガンになった友人に送った歌が教えてくれること

わたしが大好きな曲に、アメリカのミュージシャン、ジェイソン・ムラーズ(JASON MRAZ)が歌う「The Remedy」という曲があります。

これはジェイソンの友達がガンにかかっている時に、ジェイソンがその友達に向けて作った曲と言われています。
「The Remedy」とは和訳すると治療薬、解決策といったところですね。

その一節に

if you've got the poison I've got the remedy
(君が毒を持っているらなら、僕が治療してあげよう)
the remedy is the experience.
(治療薬というのは「経験」のことなんだ)

というくだりがあります。

病気は医者にしか治せないけど、
困難にどう立ち向かっていくかという心構えや考え方(マインドセット)には
自らこれまで培ってきた経験が役に立つ武器になる、

この曲で言いたかったのかもしれません。

こちらに和訳をしてくださっているサイトがあるので、こちらもご覧ください。
歌詞和訳》The Remedy, Jason Mraz(ジェイソンムラーズ


たしかに、本で読んだり、人から聞くことで得られた知識やスキルも
ビジネスを展開していく上で役には立つでしょう。
でも、最後の最後に、待ったなしの大ピンチを救ってくれるのは、
自らの経験であることが多いのです。


大クレームからの逆転劇という「経験」

かつて、わたし自身も大きな取引先のクレームに直面して大変気をもむ時がありました。
相手は誰もが知る巨大企業。
相手はカンカンに怒っていましたが、すぐにお詫びに伺い、事態はなんとか収束。
そのお詫びの場で、相手の担当者から新しい見積案件があることが告げられ、わたしは即座に「ぜひ見積もりに参加させてほしい」とお願いしました。
きっと相手の担当者は「お詫びに来て、よくそんなお願いができるものだ」と呆れていたのかもしれません。

しかしその見積もりというのも、合計12社ほどが競合となる超難関の案件。
わたしは何とかこの案件をモノにしてクレームを挽回したいとの一心で、ことの経緯を会社の重役に説明した上で、かなり頑張った条件を提示。
無事その案件を獲得できたのです。

相手の担当者も、大クレームを起こした会社がもっとも良い条件を出すとは思っていなかった様子でかなりビックリしていました。

それからというもの、不機嫌な顔しか見たことのなかったその担当者と契約を契機に仲良くなり、個人的に飲みに行く関係になったのです。


その経験から学んだものは、
相手の会社がいくら巨大だろうが、対応してくれる担当者は
1個の人間。
「心を尽くしてぶつかっていけば、道は開ける」
そういった教訓を与えてくれたのです。


ビジネスで他人(他者)に真似できない最大の解決策は経験

わたしは日々、多くの経営リーダーの方をコーチングしていますが、
クライアントの経営リーダーは自分以外のところに、
困難を克服するリソースを求めがちな傾向があります。

しかし、実はこれは大きな間違いです。
中国の故事から派生した言葉

「先ず隗よりはじめよ」
(物事を行う際はまず身近なことから始めるべき)

という言葉が示すように、
自分がこれまでビジネスや人生全般で培ってきた「経験」に
活路を見出すべきなのです。

あなた自身が体験したことは
他の誰も真似ができない代物です。
そして何よりあなた自身にこそ深く響くはずです。

ビジネスで目の前に大きな壁が立ちはだかったら、
その解決策は自分の経験にこそあり、と捉え直して、
ビジネスの「治療」を行っていこうではありませんか。




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