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映画レビューまとめ。

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2022年12月の記事一覧

映画#69『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

映画#69『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

パンドラは待っていた。

全世界興行収入1位、ジェームズ・キャメロン監督作品『アバター』の正式な続編が遂に公開。

タイトルにある通り、舞台は前作の「森」から「海」へ。そこでは森のナヴィとは全く違った文化・風習を持つ海のナヴィがいて……彼らもまた、かけがえのない「家族」を持つ。

私が今作を鑑賞し、初めに感動した部分はここにある。前作にも言えたことだが、見た目は違えど彼らと我々人間にそこまで差はな

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映画#68『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

映画#68『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

全ての「親愛なる隣人」に捧ぐ。

時系列としては『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の直後の物語。全世界にスパイダーマンの正体がバラされる、という衝撃のラストから直接続く。

原作のコミックでも、サム・ライミ版スパイダーマンでも、マーク・ウェブ版スパイダーマンでも無かった異例の展開……「恋人のMJとかメイおばさんにバレたらどうしよう!?」なんていうレベルじゃないぐらいの大事件である。

先月

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映画#67『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

映画#67『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

アモーレ、スパイディ。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の集大成『アベンジャーズ/エンドゲーム』の直後に公開された今作。

多少のネタバレとなってしまうが『エンドゲーム』ではサノスとの決戦の末、トニー・スターク/アイアンマンが死亡してしまう。

MCUにおいて、アイアンマンとスパイダーマン……トニーとピーターは言わばヒーローとその後継者、あるいは親子のような関係性を持つ。

『エン

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映画#66『ブラックアダム』

映画#66『ブラックアダム』

破壊神、DC映画をぶっ壊しに降臨。

悪いやつは全員処刑。無慈悲に全てを力でねじ伏せる、史上最強のダークヒーロー・ブラックアダムが満を持して実写化。

演じるのは『ワイルド・スピード』などに出演した、「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソン。元レスラーでもある彼が放つ威圧感の凄まじさは、まさにブラックアダムにはピッタリだと言えるだろう。

また主役はブラックアダムだけではない。現代に蘇った彼を止め

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映画#65『スパイダーマン:ホームカミング』

映画#65『スパイダーマン:ホームカミング』

史上最もフレッシュなスパイディ!!

2016年公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より初登場の、トム・ホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンが主役の映画。

サム・ライミ監督のスパイダーマンや、マーク・ウェブ監督のアメイジング・スパイダーマンとも全く異なるスパイダーマン、その理由は一目瞭然。マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の1作品だからだ。

そのため、当然

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映画#64『パーフェクトブルー』

映画#64『パーフェクトブルー』

虚構と現実が入り乱れる……『パプリカ』などを生み出した奇才・今敏のデビュー作『パーフェクトブルー』。

たまたま観る機会があり観てみたけどこれは正真正銘の衝撃作。ここでは多くは語らないけれど、とにかく展開の早さ・目まぐるしさに度肝を抜かされるばかり。

そんなストーリーが1時間以上も続くのだから、もはや瞬きする余裕すらない。(他の映画に例えるなら、クリストファー・ノーランの『プレステージ』と『イン

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