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人と人の関係を変化させる「触媒」としての障害

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

目の見えない人が美術館賞をするにはどうすればいいのでしょうか?

一つの方法として「ソーシャルビュー」が紹介されています。

作品の前に複数で立ち、その作品について語り合いながら鑑賞します。ソーシャルビューに参加するメンバーの中には目の見えない人がいるので、見えている人同士でのなんとなくの感想を伝え合うことでは、見えていない人には伝わりません。作品を見た自分なりの解釈を言語化することが求められると言います。ただ、見える人による作品解説ではなく、あくまでみんなで見て、作品の解釈までのプロセスと経験を共有する方法だと書いてあります。

静かに鑑賞するという暗黙のルールを乗り越えて、作品を通じて自分が何を見て考えているのかを言語化でき、他の人が感じたことからまた違う見え方が出てくる。

作品の理解とともに、参加者同士の関係性も大きく変化しそうですよね!

ー見えないという障害が、その場のコミュニケーションを変えたり、人と人の関係を深めたりする「触媒」になっている

ソーシャル・ビューを例にして、障害が「触媒」として人間関係の「壁」を低くし、お互いが影響し合う「揺れ動く関係」に変えてゆく。

障害が「触媒」として機能して、人間関係が変わっていくってなんて面白いんだろうと感じましたし、ソーシャルビューやってみたいなと思いました。


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