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振り返る時間が”やる気”を後押ししてくれます

昨日、わたしの月初のルーティンワークについてお話しました。

これは未来を見て、今ここを動かしていくための作業です。
でも、実はもう一つ大事な役割があります。

それは、立ち止まり、振り返る時間を取るということです。

これ、忙しく日々追われていると、ついつい忘れがち。
でも、とても大事なことなんですよね。

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今いる場所から動けない時に起きていること

 
予定を立てるのは楽しいです。
望む未来を想い描いて、ワクワクうきうき💛

でも、いざ行動レベルでのプランを立てていくと、目の前にやることがドーンと山積みになり、う~~と武者震いというか、脂汗というか、まあ、なかなかハードな状況に追い込まれるわけです (;'∀')
 

夢が大きくて遠ければ遠いほど、そこへと向かう道程も長い。
小さな山をひとつ登るだけならすぐに達成感も得られますが、大きな山だといくつものピークを越えて、アップダウンを乗り越えて進んでいかなくてはなりません。

人生はよく、山登りに喩えられます。
その感覚、山好きのわたしには、おおいに実感があります。

40代の頃、よく山登りに行きました。
主に北アルプス。穂高岳とか槍ヶ岳とか、メジャーどころです。

で、山に行くたびに毎回毎回思うのですよ。
登山口の入り口で、はるか遠くに見える峰を見上げて、
「あ~~これホントに登り切れるのかなあ……」って。
 

山は、とにかくそこにいるだけで幸せになれるので、山に行くのは楽しいしウレシイ。でも、毎回必ず、ホントに登れるのだろうか、と、不安になるんです。
不安と言うか、これから1日かけて登っていく登山道の厳しさをリアルにイメージして、げっそりするというか……(-_-;)

一度上ったことのある山でさえ、そうなります。
知っている分、その辛さもわかっているから。

だから、それが初めての山の場合は、本当にすごいプレッシャー。
実際に、登り切れるかどうかわからないわけですからね。

※もちろん事前に地図をしっかりと読み込み、ガイドブックなどでも十分に確認して、自分の力量と体力に無理のない登山計画を立てて登ります。
その際、不測の事態が起きた場合のエスケープルートまでしっかりと考えるのは言うまでもありません。
だから、実際には問題は起きない、という想定です。

さて、そうした事前準備に背中を押され、山頂から眺める壮麗な山岳風景の期待感に心を掻き立てられて、えいやっと第一歩を踏み出します。
(この時の武者震いのようなドキドキとワクワクは、何度体験しても、たまらない瞬間です)

あとはひたすら目の前の道を見て登るだけです。

だいたい小一時間登ったら、5分休憩するのが基本のペース。
この時、私は決まって地図を広げて場所を確認し、これまでに歩いた距離や高低差を測って、その先のルートの予想を立てます。
(実際は、事前の計画通りに進んでいるかどうかの確認作業ですね)

そうやって、一コマ一コマ計画をこなしていくと、いずれは目指す頂上にたどり着くようになっています。

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さらに先へと進む元気を取り戻すために

 
さて登山道と言うのは、上に登るにつれて、たいていは勾配もきつくなるし、足元も悪く歩きづらくなります。
3000メートル級の山だと、酸素も薄くなります。
(地上の約70%だそうです)

すでに何時間も歩いて来ているので、当然身体も疲れてきます。
だいたいが予定の真ん中を過ぎたあたりで、ヘバって来ることが多かったですね。

そうなると、大丈夫かなあ、ちゃんと頂上までたどり着けるかなあ、なんて気弱になって、なおさら足が重くなり……
分かりやすい悪循環のパターンです(^^;)

さて、そんな時わたしは、いったいどうやって元気を取り戻していたのか?

これ実は、すごく簡単な方法があるんです。

それは、来た道を振り返ること
とにかくこれに尽きます。

疲れている時に前を見るのは辛いんですよ。
「あ~まだあそこまで登らなくちゃいけない」
「まだ○時間歩かなくちゃいけない」
こんなことばかり考えちゃいますからね。

だから、まず立ち止まって、そして、後ろを振り返るんです。
そうすると、前ばかり見ていた時とは違った風景が目に飛び込んできます。

あ!登り口では覆いかぶさるように高く聳えていた隣の山が、いつの間にか目の高さに見える!
さっき休憩したあたりから、もうこんなに登ってきていたんだ!

頑張ってきた自分をしみじみと感じる瞬間です。
大丈夫、ちゃんとやれている。わたしは出来る。
そんな気持ちが自然と全身に沸き上がります。

どれだけ進んできたのか、どれほどの高さまで登って来たのか。
それは、立ち止まり、振り返り、周りを見渡した時に、ようやくはっきりと実感できるんです。

もちろんこれは、山登りに限ったことではありません。

長いプロジェクトを進めている時、あるいは終わりのない道を歩いている時、自分が何を達成できているのか、実感しにくいことがあります。

そうすると、はるか彼方へと続くゴールへの道程ばかりが気になって、圧倒されてしまったり。
少しも進んでいないような無力感に囚われてしまったり。
自分の描いたゴールが幻想に過ぎないような、ムダな努力をしているような気持になることがあります。

そんな罠に落ちないために、立ち止まり振り返ることが大事なのです。
 

過ぎてしまったこと、終わってしまったことを、脳は忘れてしまいます。
臨場感がないんですね。喉元過ぎれば、というアレです。

だから、先週やったことを週初めに確認します。
先月やったことを、月初めに確認します。
中長期の計画のどこまで終わらせられたのか。具体的に何をしたのか。
ちゃんと振り返って自分の過去の行動を確かめ、認めてあげる作業をします。

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不足に目を向けると ”沼” に落ちる

 
人生なんて、日々ほんの一歩ずつのわずかな成長です。

ゴールを描けば描くほど、足りないものだらけ、やるべきことだらけ。
新しいことに向かっていくのだから、いつもできないことだらけ。
いつもいつも「不足状態」です。

でもそこばかりを見ていると、元気がなくなってしまいます。
疲れてしまいます。自分に自信が無くなってしまいます。
 

だから、それを避けるために、立ち止まります。
出来ていること、やれたことを数えるんです。

出来ちゃったことって当たり前だから、脳はあまり意識しないんですよ。
つまりあって無いようなもの扱い。

なので、意識的に、出来たこと・やったことにフォーカスします。

そうすると、自己肯定感が上がります。当然ですね。
自分の作業スピードがどのぐらいかも自覚できます。
過去のパターンを基準に、今後の予定の時間配分も予測できます。
なので、計画がムリなく進むようになり、さらに自信につながります。

自分に信頼感があれば、新しいことへの挑戦も意欲がわきます。
過去の体験を成功も失敗もすべて、未来のために活かすことが出来ます。

立ち止まり振り返る時間を取ることは、いいことだらけです。

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