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「選ぶ」苦悩から抜け出す方法

これまで2回にわけて
二者択一の罠から抜け出すにはどうすればいいのか?
について書いてきました。

今日はその続きを書いていきます。

・ ・ ・

◆本当に苦しい二択の正体


『決められない時の「選び方」は二つある』では、選択肢には二つのパターンがある、というお話をしました。

「AかBか?」という並列型の選択の場合には、CやDという他の道を
探す
方法があるということでしたね。

でも、究極の二択、一番苦しいのはこっちのパターン。

「Aか、Aじゃないか?」

文字通り二つに一つを選ぶしかない状態のこと。
第三の選択肢が存在しない状態。

でもどちらも選べない。
だからその狭間で悩む。

これがいわゆる「ハムレットのジレンマ」といわれるもの。

ジレンマとは、相反する二つの事の板ばさみになって、どちらとも決めかねる状態のこと。

“ To be, or not to be... ”
生きるべきか、死ぬべきか!

そして、ハムレットは悩み苦しんだ末に、結果的に決闘で命を落とすことになります。まさに悲劇ですね (>_<)
(彼は死を願っていたわけじゃないと思います)

・ ・ ・

◆二択の幻想とは?


名作の解読はさておき……
ここで考えたいのは、この二択問題の扱い方です。

本当に選択肢はこの二つしかなかったのでしょうか?

死ぬか生きるか。
悲劇の王子ハムレットは、この究極の二択に自らを追い込んでしまったように見えます。

でも、そもそものハムレットの望みは、なんだったのでしょうか?

そうなんです。

実はこのタイプの「Aか、Aじゃないか?」の究極の二択に対する解決の糸口はそこにあります。

その選択を生む元になった、本当の願い、望みはなんなのか?

つまり、どうであったらいいのか?ということです。

・ ・ ・

◆人生は二択の連続だから


この二者択一問題を考えるきっかけになったのは、こんなシチュエーションでした。

しとしと雨の降る週末に、やっと自由な時間ができた。
なじみのお店に飲みに出かけたい。
でもこんな雨の中を出掛けるのはいやだなあ。
服も靴も濡れちゃうし、髪もグチャグチャになっちゃうし……
(わたし、癖毛で湿気があると髪が酷いことになるんです)

でも、遊びに行きたい!
ああ、どうしよう?

つまらない悩みでスミマセン。
でも日々の悩み事って、実はこんな些細なことだったりしませんか?

さて、この状況をまとめてみます。

この時の二つの選択肢は具体的に言うと、こうなりますね。

A:雨が嫌だけど我慢して出かける
Not A:雨が嫌だから遊びに行くのをあきらめる

この時の望みは
「いつもの店に遊びいくこと」。
それを邪魔しているのは
「雨がいやだから外に出たくない」

さて、この二つの望みを、どちらもかなえる方法があります。

そう言ったらビックリします?

・ ・ ・

◆道はかならず存在する


とても簡単なことです。

タクシーを呼んで、家の玄関から店の前まで、雨に濡れることなく出かければよろしい。

ね、簡単でしょ!ははは。

このアイデアで、遊びに行くのと雨にぬれないこと、両方をクリアしたわけです。

まあ、これはあまりに低レベルな事例ではありますが……(;'∀')

こうした思い付きというのは、実は、二択の沼にはまっていると案外、浮かんで来ないものなんです。

なにしろ沼にどっぷりと、はまっちゃっていますからね。

そこを抜け出すには、ちょっと意識を変える必要があります。

かの天才アインシュタインも言っていますが
「問題と同じ地平にいたのでは問題の解決法は見つからない」
のです。

これはつまり、視座を変える、とか、一歩離れてメタ視点を持つ
などと言われる方法。意識の持ち方ですね。

抽象度レベルを一つ上げる、とも言います。

二つの矛盾する望みを同時にどちらもかなえる方法、どちらをも内包する視野を見つける、ということです。

この意識の変え方は、様々な問題にとても有効な方法です。

意識レベルを一つ上げると問題それ自体が問題ではなくなる。
これは目が覚めるような、ひらめきの体験です。

すべての問題は、実は問題ではなくて、ある一つの物事の一面に過ぎない、ということが一瞬にして腑に落ちるんです。

つまり、怖いものなしのメンタルになります (^^)

・ ・ ・

◆悲劇の選択をしないために


さて、悲劇の王子ハムレットは、物語の最終章で

“Let be !”
「なるようになれ!」

と叫んで、ついに“ To be, or not to be... ”の二者択一の罠から抜け出し、行動を起こします。

でも悲しいかな、その行動は、逃れようのない決闘に臨むことでした。
悲劇の王子はついに「死」という宿命の手から逃れることが出来ませんでした。

シェークスピアって、意地の悪いオジサンだったのかも (^^;)

賢いわたしたちは、行動する時にはちゃんと安全確認も怠らず、望むゴールをしっかりと心に描いておきましょう。

それを忘れると本末転倒になる、と、偉大な文豪さんは伝えたかったのかもしれません。

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こちらも参考にどうぞ💛

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