Nikonのカメラを断捨離

新宿のカメラのキタムラで一眼レフ一式を買い取ってもらいました。

標準レンズは、2万円で。

中古カメラ業界って、良心的ですね。

ありがたや。

どこかの、カメラに情熱を持っている人に使ってもらえますように・・・。



中古買取の店は雑居ビルの奥のほうにあって、「笑うセールスマン」に出てきそうな風情で、ふつうの主婦が断捨離のために入り込むには少々ハードルが高かった。


カメラを手に入れた当時は、「ふつう」でも「主婦」でもなくて、人生において過去より未来の質量のほうが大きかった。

この店のような、情念がたくさん詰まってる場所に来たら、これから出会う新しい情熱にワクワクしたことだろう。


今は、色々と抱え込みすぎたので、「損切りしに来た」のだ。


さようなら、子どもが寝てる隙に課題写真を撮りまくった日々。トーキョーワンダーウォールで展示してもらった思い出よ。

写真を習っていると、能力が伸びて行く実感があって面白かった。



でも、私には写真の才能は無かったな。

撮り続けるのも才能なのだとしたら。



良い作品が一枚できて、たった1回公募に選ばれたら、気が済んでしまった。
そのあとは、もういいやって思った。
子供との時間を大事にしたいし、と、言い訳をして。



どうしてだったんだろう。

たぶん私は、写真を習って、自分の「撮り方のダメなところ」が分かったから、気が済んだ?
「少し近すぎる」のと「構図を先に考える」のをやめたら、うまくいった。良い写真が撮れたとき、私は被写体をちゃんと見ていた。

そうか、私は「少し近すぎる」んだな、構造とか配置を気にし過ぎているんだな、と改めて帰り道に思った。


写真のことではなく、ね。




カメラを売った5分後、ルミネの地下で、ビーガンラーメン屋の横にあるDIYサラダの店のカウンターで、丼にいっぱい入ったトリュフオイルのサラダを食べた。

そうそう、こっちのほうが居心地が良い。

スマホのカメラでサラダを撮影して、食事アプリにこのメニューの栄養素を解析してもらった。これで今日はビタミンAとB1もクリア。

今の私には、カメラとの付き合いはこの程度がちょうど良いのだ。

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