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【鬼滅の刃】冨岡義勇から学ぶ『怒り』は2番目の感情~怒りコントロールでカリスマリーダーになる~

こんにちは。鬼滅の刃経営研究会です。

冨岡義勇の
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」

この怒りのセリフ、鬼滅の刃に触れた方なら、鮮明に覚えているでしょう。

怒りをコントロールすると

良好な人間関係を構築できたり、
良い影響力を与えることができる
場合によっては、強烈なリーダーシップを発揮することができる

怒りには、そんな力があります。


今回の記事はこんな方にお勧めです。

✅すぐカーっとなって他人や後輩にきつく当たってしまう。

✅怒れないので、仲間や後輩になめられている。

✅周りや部下がついてこない。


【🌻怒りとは~概論~】


そもそも、

『怒り』と聞くと、マイナスの効果しかないと思われるかもしれません。

実は、『怒り』には

マイナスの効果を生む場合とプラスの効果を生む場合の2種類があります。


怒りをコントロールして、プラス効果を自由に使いこなせれば、人に尊敬され、好かれ、
相手にプラスの影響力を与えられる存在になることが出来ます。


そんな人間になれるように、怒りについて冨岡義勇をヒントに学んでいきましょう。



【🌻怒りは二次感情】


『怒り』という感情は、二次的感情であると

心理学者のアルフレッド・アドラー(以下、アドラー)は言っています。

どういう意味かというと、
何か感情を房ぶる現象が起きた時、
何か別の感情が一次的に発生し、その後、
二次的に『怒り』はこみあげてくるもの
なのです。


一次感情には、悲しみ、不安、残念、心配、さみしさ、不甲斐なさ、恥ずかしさなどがあります。


つまり、一次感情が満たされない時に、怒りの感情が湧いてくるのです。


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引用)『アドラー流 たった一分で伝わる言い方』 戸田久実著 P64


【🌻怒りの目的】


続いて、何の目的のために、人は怒るのでしょうか。

これについて、アドラーは、4つの目的に分類されると言っています。


①支配~親子や上司と部下などの関係で、相手を自分の意のままに動かしたいと思う気持ち
②主導権争いで優位に立つ~夫婦間、社内、仲間内で、主導権を握りたいという気持ち
③利権擁護~自分の権利や立場を守りたいという気持ち
④正義感の発揮~正しいことを教えたいという気持ち

これを見ていただくと、1から3は「自分のため」、4は「相手のため」と分類出来ます。


【🌻怒りをコントロールする方法】


怒りの正体がわかったところで、ここからは怒りをどうコントロールしたらいいかを見ていきます。


まず、怒りがこみあげてきたら、少し冷静になって、1次感情を認知してみましょう。


そのうえで、二次感情をぶつけるのではなく、1次感情を共有しましょう。

例えば、恋人や部下と待ち合わせしていて、時間になっても何の連絡もない。
30分経ってやっと現れました。

あなたは、怒りが沸き起こることでしょう。

「なんで何の連絡もしないのか」と。

さてこの時の1次感情は何でしょうか。

来るか来ないか「不安」になったと思います。
又、
事故にあったんじゃないかって「心配」になる方もいるんじゃないでしょうか。


怒りをぶつけるのではなく、1次感情である不安や心配という感情を相手に伝えましょう。

そうすると、相手は気持ちを受け入れやすくなります。

キーワードは

(二次)感情で伝える  ×

(一次)感情を伝える  〇

です。


【🌻相手の怒りを受け止める方法】


一方、相手から怒られた時にどのように対処するのがベストか、考えてみましょう。

答えは、相手の一次感情を分析して、一次感情について共感することです。

具体的には、
相手の怒りをおさめるために解決策を提案したりするのではなく、
まずは、一次感情に目を向け、「つらかったね」「心配したよね」「寂しかったんだね」「悲しい思いをしたんだね」と共感するのです。

これができるようになると、相手はあなたに対して「わかってくれた!」と信頼感をもつようになります。

参考)『アドラー流 たった一分で伝わる言い方』 戸田久実著 

怒りに満ちた、下弦の伍『累』という鬼が滅びる時、炭治郎は累の悲しみの匂いを感じて、共感して手を差し伸べました。

それに呼応するように、累は、自分の過ちに気づいて死んでいきました。

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累は悲しかったんです。炭治郎はその一次感情に気づいて寄り添ってあげたので、累は改心して死んでいったんです。

【🌻怒りを表現した方がいい場合】


怒りを表現することでプラスの効果を生むこともあります。

①相手や仲間のために怒る
②怒るルールが明確で一貫性がある

こんな場合、相手や周りの信頼度を高めます


(①相手や仲間のために怒る)

怒りの目的が正義感の発揮だった場合には、相手や仲間を想って、あえて怒ることも検討しましょう。

ただし、怒りがこみあげる場合、自分を正当化している可能性が高いので、相手をただ支配したいだけじゃないか再度考え直した方がいいです。

それでもやはり、相手や仲間のための怒りであれば、理性を保ちながら、そして相手に愛情をもって怒ってみましょう。

相手に愛情をもって怒れば、相手や周りの人はあなたの想いに気づいてくれるはずです。

(②怒るルールが明確で一貫性がある)

また、一貫性ある行動をとる人を信頼する傾向があります。普段仲間を大切にしている人が、仲間が傷つけられた時にめちゃくちゃブチキレるのは一貫性がありますね。

従って、怒るルールが周りから見て明確で、普段の行動や言動と一貫している場合には、怒ることで信頼感を高めます。

HONDAの創業者本田宗一郎氏は、「人命に関わること」「技術に関すること」この2点に対しては非常に厳しく怒ったといいます。そんな怖い本田氏を部下も取引先も慕っていたといいます。

(炭治郎の一貫性)

『鬼滅の刃』で仲間のために一貫した態度で怒るキャラとして炭治郎があげられます。
上弦の参 猗窩座(あかざ)が炎柱の煉獄杏寿郎を倒した後、日の光を恐れて逃げていくのを見た炭治郎が、猗窩座に怒るシーンがあります。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 8巻 第65話 P82

このシーンは心打たれた方が多かったのではないでしょうか。

炭治郎は、仲間が傷つけられた時、一貫してめちゃくちゃ怒ります。


怒りは、はまった時の影響力が相当強いものです。


このように、相手や仲間のために一貫した態度で怒った様子をみて、相手や周りの人は、あなたを尊敬のまなざしで見て、一生付いていこうと思うようになります。


【🌻冨岡義勇の怒りの影響力】


さて、ここで、冒頭の

冨岡義勇の
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」

この言葉を分析してみましょう。


妹の禰豆子が鬼化してしまい、炭治郎が鬼の禰豆子に喰われるのを助けるために冨岡義勇は炭治郎の前に現れました。しかし、炭治郎が冨岡義勇に禰豆子を殺さないでくれと冨岡義勇に泣きながら命乞いをした時に、冨岡義勇が発した言葉です。

冨岡義勇は、
(今、泣いて絶望しても時を戻すことはできない。怒りを原動力にして、家族を守り、家族の仇を打つために立ち上がって欲しい。)と思って怒ったのです。

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引用) 吾峠呼世晴著 集英社 電子版『鬼滅の刃』 1巻 第1話 P41

一次感情は、どんなものだったでしょうか。


自分の身を守ろうとしない炭治郎に対して、今後の身を「心配」したでしょう。

また、冨岡義勇と同じように家族を鬼に殺された炭治郎を見ることの「痛み」もあったでしょう。

そして、二次感情として怒りがこみあげてきます。
この時の怒りの目的は、まさしく炭治郎の事を思っての正義感の発揮だったでしょう。

これに呼応するように、
炭治郎は、弱いながらに冨岡義勇に一矢報いようと攻撃に出るのです。

さらに、
その行動が冨岡義勇の心を動かし、炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけになりました。


冨岡義勇が炭治郎のために怒りを用いた結果、炭治郎に大きな行動の変化を与えました。


【🌻まとめ】


怒りは二次感情

✅怒りを覚えた時は、一次感情を認知する。

✅怒りが収まらない時は、一次感情を相手に共有する。

✅怒りをぶつけられた時は、一次感情に共感を示す。

✅人をまとめるリーダーになるためには、相手のため仲間のために、一貫した態度で、怒るべき時は怒る


怒りをコントロールすることで、相手は自分のことを分かってくれる存在と思うようになり、

時として怒ることで、あの人に一生付いていこうと思えるカリスマ的な存在になることが出来ます。

リーダーとして、人を率いていきたい方は、
ぜひ、怒りを活用していきましょう。

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