言葉の大海原を渡る【辞典の世界】
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辞書・辞典と言われてどんなイメージを持ちますか?
広辞苑に代表される、分厚くて重い勉強の時とおもし代わりに使う時以外は特に触る事もなく、実家にはなぜかあるけど自分で買おうとは思わないそんなイメージが一般的だと思います。
そんな堅苦しいイメージの辞典ですが、昨今は専門分野に特化した面白い辞典も数多くあるのはご存じですか?
用もなく国語辞典を読む人はほとんどいないと思いますが、今日は僕が持っている専門分野に特化した思わず読んでみたくなるような、おすすめの辞典を紹介していきます。
ビジュアルブック【辞典シリーズ】/雷鳥社
個性的な本を出すことで有名な雷鳥社の【辞典シリーズ】
辞典と言えば文字情報の洪水というくらい、びっしりと文字が書き込まれていますが、雷鳥社の【辞典シリーズ】ビジュアルブックと名乗るにふさわしい内容で、写真やイラストを中心に解説が書かれています。
僕は【空の辞典】【星の辞典】【石の辞典】を持っていますが、お気に入りは【石の辞典】です。
美しいイラストと共に学術的な知識だけではなく石にまつわる物語や歴史を一緒に解説してくれます。
他にもいろいろあるので気になる辞典があればぜひ買ってみてください。おすすめです。
雷鳥社って名前の時点で素敵ですよね。
言葉選び辞典/学研プラス
学研から、辞書らしい辞書でありながらも読みやすさと実用性に特化した【言葉選び辞典】
例えば今の嬉しい気持ち上手く表現できない、
例えば思わず涙が出てしまう、今の気持ちを上手く説明出来ないそんな時って無いですか?
誰かを愛すると一言で言っても、ペットをかわいがるように愛する愛玩と、愛してるゆえに憎くなってしまう愛憎、いろいろな形の愛がありそれぞれに言葉が存在します。
そんな自分の中にあるけど、上手く言語化できない思いを表現してくれるのが【言葉選び辞典】です。
言葉選び辞典もいろいろなシリーズがあり、代表的な【感情ことば選び】から始まり、【美しいことば選び】【情景ことば選び】【和の感情ことば選び】などなど他にも豊富なバリエーションがあります。
文筆に関わる作家やライターを目指す方にはオススメです。
なんとなく眺めているだけでも知らない言葉などを見つけると勉強になります。値段も安いので試しに買ってみてください。
日本俗信辞典/角川ソフィア文庫
文化や歴史ファンなら、みんな大好き角川ソフィア文庫が出版している、【日本俗信辞典】
【動物】【植物】【衣装】の三分野において、日本で言い伝えらている俗信の知識をまとめた本です。
俗信って何?という人が多いと思いますが一言で言えば、
民間を中心に流布されてきた伝承、つまり人々の間で言い伝えられてきたやってはいけない事や決まり事などです。
例えば
ごはんに箸を立ててはならない
茶柱が立つのは縁起が良い
畳のへりを踏んではならない
こういった縁起の良い悪い事やマナーなどを三分野に分けてまとめられた辞典です。
民間伝承などの民俗学が好きな人にはマストの一冊ですね。
日本の色辞典 /紫紅社
紫紅社(しこうしゃ)という日本伝統の色や文様などを中心に、和の伝統美をテーマにした京都の出版社から出されている【日本の色辞典】
「染司よしおか」五代目当主、吉岡幸雄による色監修によって再現された日本の伝統色の解説書です。
大きく分けて8色をさらに細分化して全406色が収録されており、
色の言語化、色の歴史、色の文化を知る事が出来て一冊持っていると、色について知りたいことがある場合は大体この一冊で完結出来ます。
これは辞典じゃなくて図鑑だろ?って思うかもしれませんが、出版社元が辞典と言ってるので辞典です。
仏教語辞典・神社語辞典/誠文堂新光社
日本に住んでいれば避けては通れない【神社語】と【仏教語】
神社の一般参拝と正式参拝って何が違うの?玉串料って何?
寺にあるぐるぐる回すお経が入ってるデカいあれは何なの?
言葉は知ってるけどちゃんと説明できない。
見た事あるけど名前がわからない。
神社・仏閣に行くとそんな事が意外と多いと思います。
夏越の祓って何?
具体的にどんなモノか説明できない、そんな時にとても役に立つ一冊です。
もちろん文字だけじゃなくイラストも描かれており、イメージもつかみやすいので、知りたいけどどう勉強したらいいのかわからない。そんな方にオススメです。
知っていると知らないとでは、教養に大きな差が出る宗教用語です。
知っていて損はありませんし、知っていると人生が少し豊かになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
持ってる辞典は出てきましたか?
興味が出た辞典があればぜひ教えてください。
堅苦しいイメージの強い辞典ですが、最近は辞書の編纂をテーマにした小説【舟を編む/三浦 しをん】も大ヒットしましたよね。
読んでない方はぜひ読んで読んでみてください、辞書が大好きになりますよ。(アニメも素晴らしいですよ)
奥が深いようで、本当に深い【辞典の世界】興味があればぜひ一冊買ってみてください。
(記事の評価が高かったら図鑑編もやります)
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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