無題13

植物が教えてくれる優しさ

 植物を育てるのが上手な人っていますよね。
 ハンドヒーリングの一種であるレイキの仲間、Mさんはかいがいしくお世話をしている植物たちと会話をすることさえできる方。
 その内容を時折教えてくださるのですが、とても興味深いのです。

 Mさんが言うには、大地震の際、同じ家の敷地に育っている植物には、地震が起こることをあらかじめ知っていた植物たち(→地震後も元気)と、知らなかった植物たち(→枯れたり葉が落ちたりして大変)があり、その後に大きな違いがあったのだそうです。

 植物の世界には根っこを介して地中でつながる情報のネットワークがあるという話を聞いたことがあったのですが、地植えでなく、鉢植えで育てられている植物はその限りではないらしいのです。

 特に人に育てられている植物間では、互いへの嫉妬や相性の良し悪しなどもあり、植物界の情報が等しく伝わっているかというと、そうでもないのだそう。

 とはいえ、植物同士がエネルギー的につながっていないわけではなく、切り花の状態であっても「あの家に行くと、上手に水を変えて長く育ててくれるらしい」という情報は、植物界に伝達され、その家には花が集まってくるようになるそうです。

 人間界同様、よき評判は広がるわけですね。

★★★

 また、やはり同じレイキ仲間のKさんも植物と気持ちを通わせている人。
 ヒーリングしながら育てたひまわりの花の咲き方や柿の実り方などが、ベランダ菜園と思えないほど見事なのです。

 台風になると、ベランダの植物が「この風ではちょっと厳しいかもしれない! がんばっているけど折れてしまうかも!」とSOSを送ってくるそう。職場にいても感じるというのですから、まさにテレパシーですね。

 ベランダの植物は、地植えでなく鉢植え。まさに生殺与奪のすべてをKさんにゆだねている状態です。

 前述のMさんによれば、そうした場合、人間(飼い主)に寄せる植物の信頼は強く、ときに同じ植物同士よりもお世話をする人との間のほうが、気持ちを通わせ合えることもあるとか。

 私たちは、気付かないうちに、観葉植物に対する生殺与奪の力を握ってしまっています。

★★★

 水をやるかやらないかは人間次第。
 だからこそ、自ら動くことのできない植物に、思いやりを持って生きられるかどうかを学ぶことができます。

 同じように、私たちは他人を傷つけることもできるし、励ますこともできます。
 言葉や態度の力を使って、自分次第で傷つけることもやりこめることもできる。
 けれど、愛し合い、助け合うことを選択することもできるのです。

 力がないときは、ないなりのことを。
 力があるときは、あるなりのことを体験し、学べるようにできています。

 いのちに上下も貴賤もないけれど、今の私たちは、人間らしく誇りを持って生きていきたいですね。

 あなたも植物と共に真の優しさを育ててみませんか?


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