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【世界遺産③】ボルドーワインの銘醸地サンテミリオン🇫🇷Saint-Émilion

サンテミリオンは、ワイン好きな人なら誰もが知っていると言っても過言ではないワインの銘醸地です。
このサンテミリオン村とその周辺8つの村は、ワイン産地として初めて世界遺産に登録されました。
この地でのぶどう栽培は古代ローマ帝国時代に始められ、村はスペインのカトリックの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の宿場町として栄えました。多くの巡礼者たちが行き交い、ワインの評判は各地へと広がっていきました。

一般的に「ボルドー」とカテゴライズされるこのエリア。
ワインに詳しい方は「右岸」とか「左岸」とかいう言い方を聞いたことあるかも知れません。
一帯から大西洋に流れるジロンド川の東側を右岸、西側を左岸と呼んでいます。
今回紹介するサンテミリオンのワインは右岸の代表格です。
ワインについて語ると長くなるので、その辺の紹介はまたの機会にしますね😅

世界的に有名ながら、住人わずか2000人という、半日あれば周れてしまう小さなサンテミリオン村の魅力を紹介をしたいと思います。

『サンテミリオンでおすすめの観光地5選♪』

①モノリス教会と鐘楼

Monolithe(モノリス)とはフランス語で「一枚岩」を意味しています。
8世紀頃、この村の洞窟で隠匿生活を送っていた修道僧エミリオンの死後、弟子たちが洞窟のあった石灰岩の一枚岩の上に教会を造ったのが始まりと言われています。後にこの村の名前もエミリオンにちなんで聖エミリオン(サンテミリオン)となりました。
ちなみに、名前に「聖」がつくのは聖人の証なのですが、彼は数々の奇跡を起こしたとして聖人に認定されています。

地下には、カタコンベ(墓地)や聖エミリオンの部屋があります。
その部屋の中には石壁をくり抜いて作られた「子宝の椅子」と呼ばれる椅子があります。なんと、この椅子に座った女性は1年以内に子宝に恵まれる(妊娠する)という言い伝えがあります…が座るのは禁止!だそうです。

フランスには、他にもロカマドゥールやルルドなど「奇跡を起こす」といわれている場所がたくさんあるので、訪れてみるのもいいかもしれません。

モノリス教会の見学はガイド付ツアーの予約が必要です。
せっかくサンテミリオンに来たからには、訪問しないともったいないので、観光局で予約をぜひ!

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鐘楼
12〜15世紀にかけて建造されたこの鐘楼、高さは地上133mあります。鐘楼に上れば村と辺り一帯を見渡せます。眼下に広がる中世の石造りの村と、はるか向こうまで広がるぶどう畑の大パノラマは圧巻ですよ。

塔に上るには鍵が必要なんですが、観光局に借りに行くと、鍵と引き換えにパスポートを預けないといけません…なんか色々と信用できないフランスでパスポート預けるの超ドキドキしました。

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②王の塔

13世紀に建造されたロマネスク様式の塔です。
城塞が築かれるはずでしたが、ついに城は建造されませんでした。以前は役所として使用されていたそうです。
ここからの眺めもまた最高ですよ!
王の塔からサンテミリオンの村を見ると、モノリス教会を中心に街が広がっているのがよくわかります。

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③参事会(コレジアル)教会と回廊

観光局のすぐ隣にある教会が参事会(コレジアル)教会です。
何度も修復が繰り返しされてきたため、ロマネスク様式とゴシック様式が混在しています。

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回廊
修道僧たちがここを歩きながら瞑想したと言われています。

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④サンテミリオン・ワイン会館

サンテミリオン訪問の際、ぜひ行ってみていただきたいのはLa Maison du Vin de Saint-Emilion(サンテミリオン・ワイン会館)です。参事会教会の隣りにあります。
入館無料で、ブドウ栽培や醸造などについて展示パネルで学べます。
ワインの香りを体験できるコーナーも設置されています。

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このワイン会館には、ワインショップも併設されていて、常時約250種類のが販売されています!様々な年代のものが置かれていますので、記念の年のワインを探してみるのも楽しいですよ。
村内にはカーヴがたくさんあるので、古いワインをお探しなら、カーヴで聞いてみるのもおすすめです。

ところで「カヌレ」というフランス菓子をご存知ですか?正式名称はカヌレ・ド・ボルドーと言うボルドー発祥のお菓子です。
唐突に何の話だって感じですよね?実はこれ、ワインづくりと関係があるんです。

ボルドーでは、ワインの生成の過程で、澱を取り除くために卵白を使用していました。(↑上の写真の中のいちばん右の画像をみてください)
白身のみ使用するため、黄身が大量に余ってしまい、でも捨てるのはもったいないので、困っていました。そこでひねり出した知恵がお菓子(カヌレ)に使うということだったんです。

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⑤共同洗濯場

観光地というほどのものでもありませんが、中世の生活を垣間見れる場所なので紹介しますね。
サンテミリオンには2カ所の共同洗濯場跡があります。
↓下の写真は「王の洗濯場」と言われる大きな屋根付きの洗濯場なんですが、裕福な地域の洗濯婦専用の洗い場だったそうです。1本横の通りに入るとこの半分くらいの大きさの洗濯場があります。そこは一般市民用だったとか。

当時の利用方法としては、このプールを濯ぎに使ってました。洗濯場の水が汚れると、いったんすべて排出して綺麗な水に入れ替えをしていました。
その待ち時間は、洗濯婦たちにとってはこの上ない社交の場だったようです。
情報交換に、噂話や内緒話…日本の井戸端会議に通じるものがありますね🤣

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ざっくりとサンテミリオンの紹介をしてみましたがいかがでしたでしょうか?
ボルドー市内から日帰りで行ける世界遺産です。わたしKikoも大好きな場所です。
レストランやカフェもたくさんあり、何より美味しいワインが飲めます♪
次回のフランス旅行の候補地として、いかがでしょうか?

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