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華の都・パリ🇫🇷の地下には「〇〇」がある!?

世界中から年間約5000万人観光客が集まるパリ。世界の観光地ランキングでも常にNo.1の人気を誇る街です。
華やかなパリの街の地下には何があるのか…そんなパリの秘密について書いてみたいと思います。

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パリの美しい街並みがどのように造り上げられたかご存知でしょうか?
建物の多くが同様の白い石材・同じ高さで統一されていて、とても美しいです。
実はこれ、19世紀になってからセーヌ県の知事だったオスマンによって実行された「パリ改造」計画のたまものなんです。

その白い石材の正体はCalicaire(石灰岩)です。
これだけ大きな街を改造するために必要な「石灰岩」をどこから持ってきたんでしょうか?実は、パリやパリ近郊の街の地下から採掘してるんです!!
かの有名な「ノートル・ダム大聖堂」に使われた石灰岩もまた、パリの地下から掘り出したものなんだそうです。
そのためにパリの地下には迷路のような大きな空洞が広がっています。
現在、その地下の空洞は様々な用途に使用されています。その一部を紹介します。

①下水道

中世のパリは、下水道はおろかトイレもなく、家畜は放し飼いにされていて、汚物も道路の脇に捨てていたり、とても不潔な街でした。今のきらびやかなパリからは想像もできません。その結果、コレラが蔓延したそうです…
そうして衛生環境をよくし伝染病を食い止めるべく「パリ改造」の一環として下水道整備が始まりました。19世紀半ばのことです。
エッフェル塔近くに、その下水道整備の歴史や現在の地下の様子などを見学できる下水道博物館があります。※ここは臭いに鈍感な方限定です、結構きつい😅

②パリのきのこ

Le champignon de Paris(パリのきのこ)と呼ばれているきのこをご存知ですか?
実は、日本でもお馴染み「マッシュルーム」のことをフランスではこう呼びます。
なぜ「パリのきのこ」なのでしょう?
パリ近郊の採石場跡を利用してきのこを栽培し始めたのがはじまりだとか。採石場の環境が栽培に適していたそうです。
現在でも数軒がパリ近郊の地下でパリのきのこを栽培しています。シーズンには直販もしているようで、大人気だそうです。
パリ地下で育つきのこ、ぜひ味わってみたいですね😋

③『死の帝国』カタコンブ・ド・パリ

パリの地下には、なんと墓地があるんです!!
これはわりと有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。
墓地と言っても、通常の墓地のように遺体の埋葬は行われていません。

中世のパリ、レ・アル地区(現在のメトロのシャトレ-レアル駅のあるあたり)にサン・イノサン墓地という貧困層のための共同墓地が開設されました。
当初は小さな集団墓地でしたが、戦争や飢餓またパリの人口増加やペストなど疫病の流行により許容を超えてしまいます。過剰に埋葬された墓地は、疫病の流行や地下水汚染などを引き起こすことになり、パリ中心部にあった墓地は閉鎖されることとなりました。
その際の遺骨の移転先として、空洞になっていたパリの地下が選ばれ、採石場跡に大量の骨が運び込まれたのです。実にその数600万体にもなります。

カタコンブの入り口にはいつも大行列ができています。
地下に続く長い下り坂や階段を下ると…突如骨の山が始まります。
綺麗に部位ごとに並べられています。ハート型やアーチ型に並べられたりもしています。
どこの墓地からいつ移送されたものかが記されています。

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④カタフィル

「カタフィル」というのは、いわゆる地下愛好家のことです。
地下への侵入が禁止となった今でも、マンホールからランタン片手にヘッドライトをつけて侵入する若者が後を経ちません。
パリの地下にはまだまだ知られてない通路もあるんだとか…
興味をそそられる人もいるかもしれませんが、侵入禁止です!警察の特別チームが頻繁にパトロールしていて、見つかればもちろん罰金があります。
無闇に進むと出口がわからなくなったり、崩壊の危険のある場所もあります。

病院の門番の男性が、地下室に保存してあった酒を取りに病院の敷地内の入り口から入り、そのまま二度と地上に戻って来なかったそうです…遺体はそれから11年後に発見されています。そのままカタコンベに埋葬されたんだとか。

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⑤幽霊駅station fantômes

パリには、幽霊駅などと言われる、廃駅や計画中止にため未完の駅がいくつかあります。
例えば、19区のアクソ駅と16区のポルト・モリトール駅はプラットホームはあるものの未完成で出入口のない駅として有名です。

通称「シネマ」駅と言われる駅をご紹介します。
実名はポルト・デ・リラ駅という駅なのですが、ここは撮影専用として使用されている駅で、かの有名な映画『アメリ』の駅のシーンもここで撮影されました。
他にもCMやテレビの撮影などでも使われています。
パリでメトロを利用した際は、電車の止まらない駅や入り口のない駅にも注意してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。

下の写真は本文とは関係なく、ノートル・ダム大聖堂最寄りメトロのシテ駅です。セーヌ川の中洲(シテ島)にある唯一のメトロ駅です。

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『パリの地下』をテーマに色々と紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ちょっと変わったパリを体験してみるものおもしろいと思います。

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