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漁に出る女、されど遺伝子が感じる母性

10歳年下の同僚女性と話していた。
お互い働く主婦。働く母。
そして、お互い夫より働いている女。

日々の生活は、非常に忙しい。
働きながら、家事もこなさねばならぬ。
(特に私は実質シングルマザーゆえ)

とはいえ、私の場合もう下の子が高3で、あとは学費さえ払えば、、、というような、子育ても終盤に差し掛かっている状況。

だが、同僚はまだ下のお子さんが保育園。
まだまだこれからだ。

同僚はよく言う。
「Kikoさんを見てると、10年後の自分を想像する。」

そう思ってくれると、少し嬉しい。

子育てをしながら働くということ。
思い返すだけで、戦場のようだった。
自分は、食事を立ったまま済ませることも多かった。
とにかく必死だった。

長男を保育園に預けなければならない時、働く主婦になるのか、仕事を辞めて子供と過ごすのか。泣いて悩んだものだ。
それが、今では、男のように働いている。

同僚のご主人も、私の元夫も、
"妻が働いてくれれば良い"
と思うタイプの男性だ。
ガツガツしていない、時短や在宅勤務に適しているタイプ。

そして、同僚と私は、
"女だけど漁に出てしまう、狩に出てしまう"タイプの女だ。

あくまでもイメージです笑
古代にも女性ハンターはいた

私は彼女に、冗談でよくこんなことを言う。
『私たちは男性性が強いし、専業主婦でいるより働いていなければ生きていられないタイプの女よね。そのうち私たち、髭が生えるかもよ。』

そう、私は"冗談で"言っていたのだ。
それぞれのパーソナリティの個性はあれど、
あくまでも私たちは『女』として存在するからだ。



だが、昨年の『LGBT理解増進法』施行。
丁寧な議論をすっ飛ばした急速な法案成立。
男、女という、持って生まれた遺伝子は、性自認により覆される。
『髭が生える』なんて冗談を、言えなくなるのではないかと、法案により、余計に社会の自由が縛られるような気がした。
世の中の常識や秩序が、"差別"であると。
何かおかしな世の中になってきた。

日本保守党は、この法案成立を懸念し、作家の百田尚樹氏、ジャーナリストの有本香氏が中心に立ち上げてくださった政治団体である。
待ち望んでいたような保守政党。
何とも感慨深いが、このような方々が立ち上がざるを得なかった状況。手放しに喜べるものではない。

そもそも、"性自認"という単語自体に違和感があるのだが、この法案によれば、子供に対してもLGBT理解増進教育がなされることになった。そこにまた、大量の公金が投入されるのであろう。

今年になり最高裁が、性転換手術なしの性別変更に関して、手術要件を違憲とする判決を下した。
今後、“性自認"というものに関する曖昧さが、社会秩序を乱していくことにならないか、大きな危惧を感じている。

そして、昨日、元男性のトランスジェンダー女性の水泳選手が、女子エリート大会に再び出場する資格を求めて起こした訴えを、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が退けたと発表した。

あくまでも、自分の意見として、
私は、常識が守られた。と感じた。
スポーツにおいては、やはり、肉体は遺伝子を反映してしまうからだ。

男女、夫婦。
パーソナリティーの差はある。
女が漁に出るような家庭もあるだろう。

ただ、やはり肉体は、骨格は、遺伝子に逆らえない。
やはり、女の筋肉は女だ。
そして、子供を抱いた時に溢れてくる母性も、遺伝子レベルで女性に組み込まれているものだ。

トランスジェンダーとしての精神性を持ち、自分に正直に生きようとする方々を、否定するわけではない。
元々、あのような理解増進法がなくても、日本はトランスジェンダーに対して寛容な民族だった。異性名への氏名変更も可能であり、それにより当事者を差別するような社会ではなかった。

ただ、この問題を大きくすることで、余計に彼らが社会で生きにくくなってしまわないか。

"男"と"女"
性自認は、精神的なものであり、それを測る物差しなどないところに危うさを感じる。

社会的マイノリティーな人々を助けるのが、生きやすく支えるのが、多数派の役割ではないか。

あえて問題を大きくして、法律として施行することの意味とは。 
レインボーの旗を振る意味とは?
偽善と寛容さを履き違えてはならない。

頭を抱える法案成立から約1年。
果たしてトランスジェンダーの方々は、生きやすくなっているのだろうか。

ピンク紫陽花

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