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カーニバルの朝はアップルとビーツのタルトタタンで


 ブラジルは先週末からカーニバルの休暇に入っています。2021年はカーニバルの集まりは全面的に禁止。パンデミックに終息が少しだけ見え始めた昨年は、リオを始めとするあちこちの大会場で無観客で祭典が執り行われました。

 しかしながら、一般人が集まる街角のカーニバルは禁止。お祭り好きの国民としては、まだまだ物足りないカーニバルとなっていました。

 今年は一般のカーニバルもやっと解禁となり、大きな公園や道が封鎖され車両が通行止めとなった会場に人々が集まり、久しぶりにお祭りを楽しめるようになりました。この週末は早速うちの若者二人も、友達と誘い合わせては近所の公園に繰り出していました。

空気の粒ひとつひとつがしっとりと感じられる雨季。これは公園に植えられた巨大モンステラ。


 この時期は雨季にあたるので、大雨のシャワーを浴びることは避けられませんが、それもカーニバルに見られる風物詩。帰宅したうちの若者たちは、ずぶ濡れになった靴をそれぞれ自分達で洗っていました。

 ブラジルのカーニバル(宗教的な意味など)については、以前こちらの記事に詳しく書きました。尚、カーニバルは「灰の水曜日」の午前中をもって終了となります。


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  静かなカーニバルの朝、noteを開くと真っ先にこんな記事が目に飛び込んできました。 

 千友さんのmilkさんの記事で、大江千里さんの大江屋レシピ、アップルタルトタタンをオマージュした、蜜入りのリンゴのホットケーキを焼かれていました。

 今が旬の、日本の立派なリンゴをたっぷりと使った、ホットケーキ。そういえばビーツのケーキに夢中になりすぎて、タルトタタンはしばらく焼いていないと我に返った私。早速今日の朝食に焼いてみることにしました。

 冷蔵庫を開けると、半ば化石となりかけた小さなフジが二つ。これをレスキューしない手はありません。でも、リンゴがこれだけではなんとも心もとない感じです。バナナを足す?色々と考えた末に思いついたのは、やはりスイーツにも合うと確信したビーツ。ちょっと冒険になりますが、試してみることにしました。


アップルとビーツのタルトタタン


【材料】

小麦粉(ふくらし粉入り)半カップ
グラニュー糖    1/8カップ
卵  1個
牛乳 半カップ
バター 大匙1杯
リンゴ(今回はフジ) 小2個
ビーツ      中半個
ライムの搾り汁  1/2個分
黒糖  大匙2杯くらい、お好みで。
シナモン 適宜
クローブ 適宜
粉砂糖 適宜 

大江屋レシピ#174を参考にしています。
フジの大きさがこのくらい。日本のリンゴからしたら非常に貧弱です。


【作り方】

1.生地となる材料を全て混ぜます。

ホットケーキミックスがあれば全てお任せですが、うちにはないので生地作りが必須。

2.りんごを切ってライムの搾り汁をかけておきます。ビーツはおろし金で粗くおろします。

3.小さめのフライパンにバターと黒糖を熱し、バターが溶けてきたらリンゴを入れます。リンゴにあらかた火が通れば上からビーツを乗せて、しばし蓋をして蒸し煮にします。(ビーツの色が出過ぎないように、ぐちゃぐちゃと混ぜませんでした。)クローブ、シナモンなどスパイスをお好みで加えてください。

まずはリンゴをキャラメリゼします。
ビーツを乗せ、混ぜずにこのまま蓋をします。

4.ビーツは生でも食べられるので、頃合いを見て生地を流し込みます。

いじらずそのまま片面を焼きます。

5.片面に大体火が通れば、お皿をかぶせてフライパンを返します。トルティージャを焼く要領で。

良い感じです。

6.蓋をして、中までよく火が通るまで焼きます。爪楊枝を刺してみて、生地が付いて来ないようなら出来上がりです。

粉砂糖をかけて出来上がり。
何も入れないコーヒー(café puro)と一緒にいただきました。


【感想】

 行き当たりばったりに使ったビーツでしたが、タルトタタン(パンケーキ)のフィリングにも合うと思いました!ビーツはもともと生でもいただけますので、さっと火が通れば大丈夫です。

 ビーツに歯ごたえが欲しければ、おろし金でおろさずに好みの大きさに切って煮てもよし、水煮缶や真空パックを利用するのも時短になって良いですね。ビーツをフライパンに加えてからは混ぜたりしなかったので、色の仕上がりも上品な感じ?になりました。皆様も是非お試しください。


【今日のおススメミュージック】

 千友さんのおすすめで聴くようになった、ジャズピアニスト、佐山雅弘さんのトリオによるJames。何度聴いたかわからない、大好きな演奏です。

 佐山さんは癌ご闘病の末、2018年秋にお亡くなりになりました。その夏帰国していた私は、佐山さんの(おそらく最後になるであろう)ライブの情報をその友より得ていましたが、ライブは私が日本を出た後だったか、参加できずに残念でした。その時の演奏の一部も一緒に貼っておきます。(Hymn to freedom by Oscar Peterson)
お聴きいただけましたらとても嬉しいです。






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