ブラジルの柿で作るプリン〜Pudim de caqui
一年半ほど前の日本の秋に、大江千里さんのファン友達(千友さん)の間で、柿プリン作りが流行ったことがありました。
milkさんとyoboさん。レシピを伝授してくれたのは、いつでもお客様の要望に寄り添う腕の良い美容師さんで、博識&お料理上手なヨジーさん。
柿をたくさんいただいたというmilkさんへのアドバイスが、そのスイーツリレーの始まりでした。
お二人がプリン作りにチャレンジされた時に、私も作ってみたいと思ったのですが。。ブラジルは季節が逆でその時には柿が手に入らず。今週の朝市で柿を見かけてこのレシピを思い出したのでした。
ブラジルでも日本移民が持ち込んだ富有柿のせいか、柿はcaqui(カキ)と言います。でも一番多く出回り、最も馴染みがあるのはこのRama Forte(ハーマ フォルチ)という品種です。(イタリア種とばかり思っていましたが、結局はっきりせず。)見た目はまるでトマトのように赤く、果肉が柔らかく、甘味が強いです。
私はどちらかといえばパキッと歯応えのある富有柿の方が好み(夫は柔らかい方が好き)ですが、朝市でお手頃価格(ひとパック300円弱でした)で売られていたこちらを使って柿プリンを作ってみましょう。
【作り方】
柿の皮を剥き切って、他の全ての材料と一緒にミキサーで撹拌します。(しっかりと。それだけでふわっとなります。)あとは器に流し入れるだけ。なかなか固まり難いと聞いていたので、私は後片付けの15分位の間、器を冷凍庫に入れ、急速に冷やしてみました。その後冷蔵室に移動。約2時間後に取り出してみると。。
このように見事に固まっていました。これはまさに柿風味のプリン。冷やす前は、ブラジルの代表的なデザート、パパイヤクリーム(creme de papaya)のようなムース状でしたが、割と短時間でしっかりと固まってくれました。
柿のペクチンが牛乳のカルシウムに反応、ゼラチンなどを混ぜなくとも凝固するそうです。牛乳の脂肪分が大事だそうで、無調整乳をとのことでしたが、脂肪分が少なめの牛乳でも上手く出来ました。ただし、ビーガン乳では固まり難いそうなので注意が必要です。
それと、余った分を作った翌日に食べてみたら、水分が分離してより一層締まったプリンになっていました。もともとの出来具合にもよると思いますが、固まってすぐにいただくことをお勧めします。
このプリンは家族にも好評で、作り方も簡単。次回は娘に作ってもらおうと思いました。
尚、パパイヤクリームはパパイヤとバニラアイスをミキサーで撹拌したものです。上からたらりとカシスリキュールを垂らしていただきます。パパイヤの消化酵素が肉の消化を助けるとかで、シュラスコの後のデザートにピッタリ。
ここでMiles Davisのバンド演奏で一曲。どういう背景で出来た曲なのでしょうか。
【おまけ】
朝市での他の戦利品。
秋とはいえまだまだ暑い日もあるのですが、夏場のような豪雨が減り葉物野菜が元気になってきました。葉付きの大根を買ったので、新鮮なうちに炒めて味付けをしてご飯のお供に。。
こんなシンプルな野菜料理がちょっとあると嬉しいお年頃です。
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