「ぬり絵」は出来るけど「絵」が描けない

【今日の 聴き屋】~39日目~

子どもの頃からぬり絵が好きだった☆
好きだったし すごく得意だった。

いろんな絵がある中から
ぬりたい絵を選んで  好きな色に塗っていく。

すごく 楽しくて 大好き♪
とっても満足できるぬり絵が つぎつぎ出来上がる☆

だけど。

まっさらな画用紙に「絵をかこう!」となると 
描けない。

何を描いたらいいかわからない。
描きたいものが  浮かばない。
どうしていいか  わからない。


高校生。
希望していた  公立の進学校に入った。

塾も行かなかったけど
学校でやる勉強  決まったもの  をやればいいだけだったから
苦労することなく  受験を終えた。


学区でトップの進学校は  校則は  あってないようなものだった。
みんな  分別のある人の集まりだから
ぎりぎりと締め付ける校則なんてものは  必要なかった。

服装も  髪の色も  ピアスの穴も
全く自由。

進学校だったけど  当時は進路指導とかもほとんどなくて
全ては 自分次第。

それぞれが  自分のやるべきことを考えて
自分たちで  取り組んでいた。
自分で考えて行動出来る人が  多く集まる集団だった。

私は。。
楽しかったけど  置いて行かれた。
何からやったらいいのか  わからなかった。
浪人して  第3希望くらいの大学に入った。

就職した。
第一希望の大企業。

履歴書は  大学の進路指導で見本にされるほど上手にかけた。
面接も得意だった。
めちゃくちゃ超氷河期時代だったけど
履歴書作成・企業研究・面接
やることが明確だったから  就職活動は苦しくなかった。 

会社員生活。
だいたい3年スパンで異動する会社。
入社してから 24年目。
かなりの職場  いろんな仕事を経験してきた。

ある程度枠があることは  本当に完ぺきに出来る自信がある。
でも  まっさらなところから作り出していく仕事が
なかなか出来ない。

時間がかかる。
苦手。

枠に縛られることが苦手な人もいるけど。
私は  まっさらな状態で
「さあ やってごらん」と言われると
進めなくなる。
何からやったらいいか  わからなくなってしまうのだ。

周りは  なんでもどんどん さっさと考えてやってしまう
優秀な人が多い。
そんな中にいると 苦しくなることも多い。
自信も無くなる。
場違いなんじゃないかって  悲しくなる。

でも
何が良くて何が悪いなんてない。
私が  自分なりに考えて 丁寧に最後まできっちりやる仕事を
上司は「感謝している」と言ってくれた。



ぬり絵が得意な人も  絵が得意な人もいて いい。

いろんな人がいるから
社会が成り立っているんだ。

苦手なことに劣等感を抱くのではなく
得意なことに目を向けて  伸ばしていきたい☆

でも  もう少し 
まっさらなところに絵を描きだすことが出来たなら
ラクに生きていけるような気がするんだけどな。。

いやいや 
私はぬり絵を  極めよう(笑)

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